Sightsong

自縄自縛日記

白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その5

2018-07-05 00:11:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

2年ぶりに白石民夫さんが新宿西口カリヨン橋に立った(2018/7/4)。

Tamio Shiraishi 白石民夫 (as)

雨がいまにも降り出しそうで、橋から飛ばされそうな強風。このような中で、音がうまく響かず流れていくのではないかと危惧したのだが、それはまったくの杞憂であった。それどころか、白石さんは演奏前に、ちょっと雨が降っているくらいのほうが良いと言ったのだった。

高層ビルに挟まれ、同時に空に向かって開かれた場所。ここは確かに特別な場所に違いない。

独特の高周波のアルトがかまいたちのように空気にするどい裂け目を入れてゆく。ちょっと白石さんの音がこれまでと違うようにも思えた。というのも、内奥をがりがりと削るような音と高周波音とのコンビネーションの雰囲気もそうだが、吹いて場に放つフレーズが、まるで韓国のパンソリのように響いたからである。抽象と情とにやはり何かを抉られた。

白石さんはマウスピースやリードを5、6回取り換えて、20分間ほどで、ふたたび一期一会の世界をみせてくれた。

ところで、演奏前に少し話したこと。クリス・ピッツィオコスや山崎阿弥さんのことに加え、ヴォイス・パフォーマーのジャイナ・ブートレグ(Gyna Bootleg)とまた共演したいがどうなるか、と。youtubeで共演の映像を観ると、たしかにただごとでない。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●白石民夫
2016年の「このCD・このライヴ/コンサート」
白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その4(2016年)
白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その3(2016年)
白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その2(2015年)
白石民夫@新宿西口カリヨン橋(2015年)


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