Sightsong

自縄自縛日記

ハービー・ハンコックの2014年来日ライヴ

2017-08-01 21:36:41 | アヴァンギャルド・ジャズ

ハービー・ハンコックが2014年9月に来日演奏したときのライヴ音源をふたつ聴いている。

ひとつは2014/9/4、ブルーノート東京での演奏2枚組。2時間のステージである。ブルーノートにしては長いと思うが3万5千円のチャージであり、そのくらいは演ってくれないと元が取れまい。もうひとつは2014/9/7、東京国際フォーラムでの演奏であり、こちらは1枚。東京ジャズのプログラムだからそんなに長く演るわけにはいかない。(調べてみるとさらに前の9/2に大阪でも1公演があった。)

Herbie Hancock (p, key)
Vinnie Colaiuta (ds)
James Genus (b)
Lionel Loueke (g)

いやまあどっちも凄くて、たぶんその場にいたとしたら大きな重力場に吸い込まれて興奮していたであろう。ハービーはキーボードから七色のサウンドを放っており、それはもうカッチョいい。

ヴィニー・カリウタが聴きたくて入手したようなものだが、それは、チック・コリア、ジョン・パティトゥッチ、ヴィニー・カリウタによる1992年のブルーノート東京でのライヴにおいて、カリウタの野性的なドラミングがチックを実に活き活きとさせたからでもあった。ハービーもここではシンプルな小編成、条件は整っている。ジェームス・ジーナス、リオーネル・ルエケもいる。

ではあるのだが。

心をどこに持っていってもどうしても白けてしまうのだ。「Watermelon Man」だの「Speak Like a Child」だの「Cantaloupe Island」だの「Rock It」だの「Chameleon」だのといった名曲で盛り上げるのは一流なのだが、そしてみんなカッチョいいのだが、もはやカッティング・エッジでも何でもなく懐メロだということが見えるだけである。仕方ありません。

●ハービー・ハンコック
小沼ようすけ+グレゴリー・プリヴァ、挟間美帆 plus 十@Jazz Auditoria(2017年)
ドン・チードル『MILES AHEAD マイルス・デイヴィス空白の5年間』(2015年)
『A Tribute to Miles Davis』(1992年)
ベルトラン・タヴェルニエ『ラウンド・ミッドナイト』(1986年)
ハービー・ハンコック『VSOP II TOKYO 1983』(1983年)
ジャッキー・マクリーン『The Complete Blue Note 1964-66 Jackie McLean Sessions』(1964-66年)
マイルス・デイヴィスの1964年日本ライヴと魔人(1964年) 

●ヴィニー・カリウタ
チック・コリア、ジョン・パティトゥッチ、ヴィニー・カリウタ(1992年)

●リオ―ネル・ルエケ
『Aziza』
(2015年)
テレンス・ブランチャード『Magnetic』(2013年)
ミシェル・ポルタル『Bailador』(2010年)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。