マシュー・ルクスの「Communication Arts Quartet」による『Contra/Fact』(Astral Spirits/Monofonus Press、-2017年)を聴く。
Mikel Patrick Avery (ds, perc, g, mellotron)
Ben Lamar Gay (cor, electronics, melodica, perc)
Jayve Montgomery (ts, clarinumpet, fl, samples, perc)
Matthew Lux (b, syn, g, chirimia, perc)
ベン・ラマー・ゲイが目当てで探したようなものだが、いや想像以上に愉快。
皆がエレクトロニクスや妙な楽器を使いまくってのたゆたう宇宙サウンド。フィールド感もあり現代的に生々しい。
マシュー・ルクスのベースは下から下品に場を響かせ、ジェイヴ・モンゴメリーのテナーにはファラオ・サンダースの咆哮が入っている。いやカマシ・ワシントンみたいに真面目にファラオをやるより、脱力してナチュラルにあやしいこっちのが正しいと思うよ。
もちろんゲイのコルネットもウェットに響いている。そこだけ雰囲気がオールドになったりして、気持ちいい。シカゴいいなあ。
●ベン・ラマー・ゲイ
ベン・ラマー・ゲイ『Downtown Castles Can Never Block The Sun』(-2018年)
ジェイミー・ブランチ『Fly or Die』(-2017年)