Sightsong

自縄自縛日記

ウェス・モンゴメリーの1965年の映像

2012-07-09 00:19:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウェス・モンゴメリーのライヴDVD、『VRPO Studios, Netherland 5.21.'65』を手に取って驚いた。何と、ハン・ベニンクが参加している。エリック・ドルフィー『ラスト・デイト』に、ミシャ・メンゲルベルグとともに参加した翌年の演奏であり、場所も同じオランダだ。

Wes Montgomery (g)
Ruud Jacobs (b)
Pim Jacobs (p)
Han Bennink (ds)

このときウェスは40代前半。脂がのっていたのだろう、余裕しゃくしゃくでピアニストに指示を出しながら、「ニカの夢」などを愉しそうに弾く。もちろん、親指によるオクターヴ奏法である。

そしてハン・ベニンクはというと、まだ20代前半。長身、ベストを着て、ちょっと緊張の面持ち。90度左を向いたりしているのも、左手のスティックの持ち方もいまと同じに見える。まだ、後年の破天荒なスタイルではないが、思いきったドラミングの分断など、その萌芽が見えるような気がする。

何故か、これだけでなく、米国のテレビ放送のフッテージが収録されている。1967年、ちょうどA&Mに移籍して『A Day in the Life』などをヒットさせた頃のカラー映像である。甘いサウンドに脱力するが、ウェスはいつもウェスだ。さらに、ライザ・ミネリの歌伴まである。なんだこれは。

●参照 
ハン・ベニンク『Hazentijd』
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(ハン・ベニンク参加)
ハン・ベニンク キヤノン50mm/f1.8(浅川マキとの共演)
パット・マルティーノのウェス・モンゴメリー集


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