Sightsong

自縄自縛日記

さがゆき+高田ひろ子@中野Sweet Rain

2019-08-16 07:25:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

中野のSweet Rain(2019/8/15)。

Yuki Saga さがゆき (vo)
Hiroko Takada 高田ひろ子 (p)

しっとりと「水とワイン」から入った。「黒いオルフェ」では、循環し、ヴォイスに応じて再スタートするピアノ。「All The Things You Are」で、ヴォイスがエッジの丸い弾のように放たれ、それが小刻みになってゆく。高田さんも十分な強さでそれを受けとめ、とても嬉しそうにみえる。

ここでなんと、ユーミンの「Hello, My Friend」。「淋しくて/淋しくて/君のこと想うよ」における深い水の底を覗き込むごときヴォイス、そのときに感情を爆発させるピアノがとても良い。「Sometime Ago」ではなんどもライヴを重ねているデュオだということを感じさせられる、並んで歩く感覚。「September」ではさがさんの口笛が天井に自由の通気口を開ける。

セカンドセットは讃美歌の「きみがすきだって」から始められ、「Blue Sky」では、ピアノにより光が散りばめられた雲を伸びる声が突き抜ける。

ブロッサム・ディアリーの「Try Your Wings」、「A first love never comes twice」なんていろいろな感情が迫ってくる。なつかしさを噛みしめて弾いていたピアノは、「Try your wings」のところでやさしく誰かの背中に手を置くようである。「Estate」ではピアノのイントロにさがさんが譜面をばさばさと波打たせて夏を持ち込み、ジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」において高田さんが感情を包み込むようにピアノを弾く。そして、イヴァン・リンスの「Velas Icadas」を経て、この日だということもあってか、ジョアン・ドナートの「平和」でまたしっとりと終わった。

このデュオを聴くのは二度目だがやはりぐっとくる。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●さがゆき
広瀬淳二+さがゆき@なってるハウス(2019年)
さがゆき+高田ひろ子@川崎ぴあにしも(2018年)
さがゆき+アニル・エラスラン『Shadows』(2018年)
ファドも計画@in F
(2018年)

●高田ひろ子
さがゆき+高田ひろ子@川崎ぴあにしも(2019年)
高田ひろ子+安ヵ川大樹@川崎ぴあにしも(2018年)
有明のぶ子+高田ひろ子+桜井郁雄@本八幡cooljojo(2018年)
高田ひろ子+廣木光一@本八幡cooljojo(2017年)
安ヵ川大樹+高田ひろ子@本八幡Cooljojo(2016年)
高田ひろ子+津村和彦『Blue in Green』(2008年)


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