オンドジェイ・ストベラチェク『Sketches』(Stvery Records、2016年)を聴く。
Ondřej Štveráček (ts)
Gene Jackson (ds)
Tomáš Baroš (b)
Klaudius Kováč (p)
オンドジェイ・ストベラチェクはチェコのテナー吹き。ふつうに言えばモードのシーツ・オブ・サウンド、現代のコルトレーン・フォロワーだ。この盤も「どジャズ」。フレーズにも、たとえばトレーンの『My Favorite Things』を思い出させる瞬間がある。
ただ、音はフレッシュで、ブロウしている間に入ってくる潤いがなまなましさを増している。まだ30歳前、こういう人がチェコにもいるのだというだけで嬉しいことである。
実は目当てはドラムスのジーン・ジャクソン。ヘヴィ級ならではの躍動感があり、フレーズのそこかしこでキメ技を繰り出す(ライヴを観るとこれが本当に快感なのだ)。さすがハービー・ハンコックのトリオでドラマーを務めた人である。最近かれのFBではアメリカの活動ばかり出ていたのだが、ようやく日本に戻ってくる。どこかで観に行こう。
●ジーン・ジャクソン
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
及部恭子+クリス・スピード@Body & Soul(2015年)
デイヴ・ホランド『Dream of the Elders』(1995年)