ほぼ週刊SAMP通信 第24節 SAMPDORIA 1-1 Merda 第110回DERBY 勝てた、いや勝ちたかった引き分け

2015-02-24 23:00:00 | Derby Della Lanterna
SERIE A 第24節 2/24(火)  @ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 1-1 うんこジェノア

              (前半1-1)  

         主審:ロッキ氏(Firenza出身)

  延期になったDERBY。DERBYらしい白熱した試合は、両者譲らず勝点1ずつ。DERBYらしくない、結構スペクタクルな試合でもあった。前節ターンオーバーを敷いて敗戦。そして今節では3人がイエローを貰い次節出場停止に。だから余計勝ちたかったが、勝ち切れずに引き分け。最低限の結果か・・・

サンプ 1得点   
+1 決定機オカカ 無人のゴールへ外す
+1 決定機オビアング ペリンとの1対1

ジェノア 1得点
+0.5 完璧な崩しの得点
+0.5 ロンカリア1人のミスからの失点
+0.5 終了間際、セットプレーの混戦、ヴィヴィアーノのスーパーセーブにあう。

こんな感じの総括 ボクシング風の判定で言うと
サンプ 3 対 ジェノア 2.5 で勝ちだったかな

サンプのMVPは、アクアーじゃないか?

Marcatori
(前半17分) ジェノア[1] ファルケ:左から右へ展開して、リンコンがニアングにスルーパス。右サイト抜け出したニアングが、GKも出られないゴール前に絶妙なグラウンダーのクロス。中央は合わせられないが、ボールはファーまで流れ、詰めてきたフリーのファルケが決めて先制許す・・・
 
(前半19分) サンプドリア エデル:左サイド、ジェノアDFのロンカリアがボールの処理を誤る。そのボールをかっさらったエデルが、そのままペナ内に侵入。GKペリンとの1対1を、落ち着いて右隅に流し込み、すぐさま同点
 
★土曜ナイター予定が豪雨で延期になり、平日火曜の18時に行われたデルビー。↑↑GRADINATA SUDのコレオグラフィア
一応ジェノア側
 
SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督シニサ・ミハイロビッチ
 
    エデル    オカカ 
    (84分エトオ)     
       
       ソリアーノ
       (72分ムリエル)
 オビアング      アクアー 
  
      パロンボ(Cap)
       (66分ダンカン)        
 
レジーニ        デ・シルヴェストリ 
 
   ロマニョーリ  シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKロメロ

DFメスバー、コーダ

MFコレア、リッツォ、マルキオンニ

FWベルヘッシオ、ジョルジェビッチ、ゾレック
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Genoa (4-3-3): Perin; Roncaglia, Burdisso, De Maio; Rincón, Bertolacci, Kucka, Edenílson (30' s.t. Bergdich); Iago Falque (43' s.t. Izzo), Perotti, Niang (36' s.t. Borriello).
A disposizione: Lamanna, Sommariva, També, Lestienne, Pavoletti, Mandragora, Laxalt.
Allenatore: Gian Piero Gasperini.

Note: ammoniti al 17' p.t. Viviano per comportamento non regolamentare, al 26' p.t. Roncaglia, al 40' p.t. Soriano, al 28' s.t. Eder, al 31' s.t. Obiang per gioco scorretto; recupero 0' p.t. e 4' s.t.; abbonati 14.924 (rateo gara 135.903 euro), paganti 15.671 (incasso netto 395.812 euro); terreno di gioco in non perfette condizioni.
 
 もう説明不要のDERBY。6位と言う比較的高い順位、しかも同勝点での対戦とあって試合前から注目度は非常に高かった「ヨーロッパの香りがするDERBY」。ただ3日間延期になった事が、両チームにどう影響するか。この日も雨は少しパラついていて、開催が心配されたが無事開催。しかしマラッシでは今度は強い風が吹いており、選手にとっては厳しいコンディションは変わらなかった。一度土曜日に、スタジアムに足を運んでしまい、用意していたコレオグラフィー等を行ってしまったため、応援合戦はややさみしい内容に。さすがに少し空席も発生した。
 *
 
  ジェノアはガスペリーニ監督の3-4-3。冬のメルカートで、キャプテンのアントネッリやストゥーラロ、チーム内得点王のマトリ等を放出した。しかし代わりにニアングやボリエッロ等が加入している。ニアングはミラン時代は不遇を囲っていたが、ジェノアに来て芽が出そう。前節、自身セリエA初ゴールを含めていきなり2ゴール。そのニアングとペロッティとヤゴ・ファルケの3トップ。ジェノアは選手は大量に変わるが、ガスペリーニ政権は延べ年数で言うと長い。彼は一貫して3-4-3を採用して、どんな選手であろうがそのシステムに当てはめていく。攻撃のメカニズムはかなり徹底されており、そのシステムに合った選手が揃った時は強い。ディフェンスの中心は今やキャプテンでもある、元アルゼンチン代表のブルディッソ。
 
  サンプは4-3-1-2を継続。前節ターンオーバーを敷いたので、今節はレギュラーが戻ってきた。注目のFWはエデルとオカカの2トップ。土曜の時点ではベンチ入りすらしていなかったエトオ(太ももの痛みと言われている・・・)が、ベンチには入った。中盤はダンカンで無く、新加入のアクアーが先発。左SBはメスバーとの争いを制してレジーニが先発。この試合の出場停止選手はおらず、けが人はDFのカッチャトーレとムニョスだけ。ベンチは、いつも2人置いているGKをロメロ1人にして、フィールドプレイヤーにめいいっぱい枠を割いた。なお、この試合で右サイドバックのデ・シルヴェストリが、通算200試合出場を飾った。  

(あらすじ)

  • 前半  2分 いきなり大ピンチ。ニアングのクロスから、ベルトラッチがGK至近距離からヘッド。しかし上に外してくれた
  •      7分 ロマニョーリ!左サイドのFKから、ソリアーノのゴール方向に向かうクロスをどんぴしゃでヘッド。やや距離が遠く、左に外れる

半17分 ファルケGoal 0-1

  •     18分 ジェノアのゴールに抗議したGKヴィヴィアーノにイエローサンプファンの聖地、Gradinata SUDの下で喜ぼうとしたジェノア選手たちを止めようとしてのもの。Emiliano UNO DI NOI!!

半19分 エデルGoooooooooooooooL!! 1-1

 

  •    26分 オビアングに邪悪なスライディングを見舞ったロンカリアにイエロー。ロンカリアは、失点の原因となったミスを取り返そうと必死だが、空回り
  •    27分 オカカ、決定機外す!アクアーが右サイドを縦に突破して、インステップで弾丸クロス。ここしか通らないという絶妙なクロスがオカカの元に。しかしゴールまで1mだったが、オカカがこれをバーの遥か上に宇宙開発
  •    37分 ペロッティのパスからニアングがゴール右からフリーでシュート。しかしヴィヴィアーノのファインセーブ!
  •    40分 エデニルソンへのファールで、ソリアーノにイエロー。次節出場停止
  •    ロスタイム無しで、そのまま終了   

前半は1-1。球際は激しいが、両チーム共にボールを回して、結構良いサッカーをしていた。特に前半はジェノアの方が良かった。ベルトラッチ、ペロッティを中心に細かいパスで左右に展開させ、サイドからチャンスをつくる。サンプは、トップ下のソリアーノへのマークが厳しく、なかなかチャンスを作れない。ただ失点した直後に相手のミスで同点に追いつけたのが、非常に大きかった。これで息を吹き返したサンプは、27分には逆転の決定的なチャンス!オカカ~~頼むよ!しかしエデルもオカカも、物凄い勢いで守備にも走ってた事は確か。ジェノアも良く走っており、後半このペースが最後までは続かないだろう。

    • 後半 5分 珍しく攻め上がってきたDFのシルヴェストレ。30mのロングシュート。バーのわずかに上で、意外と惜しかった。
    •     6分 右サイドから切り返しで切れ込んだソリアーノ。ラストパスを狙うかと思いきや、左足でミドル。高過ぎ・・・
    •    17分 右サイドからペナ内に侵入したアクアー。クロスを狙いそうだったが、意表をついてペリンのニアを狙ってシュート。しかしペリンが落ち着いてセーブ
    •    21分 キャプテン・パロンボに代わって、ダンカン投入。オビアングがパロンボのポジションに入り、そのままキャプテン
    •    27分 ソリアーノに代わっていよいよFWムリエル投入。4-3-3にシフトチェンジ。勝ちに行く
    •    28分 ジェノアのカウンター、エデニルソンをファールで止めたエデルにイエロー。次節出場停止
    •    31分 またもやエデニルソンにファールを見舞ったオビアングにもイエロー。3人目の次節出場停止
    •    36分 ニアングに代わって、FWボリエッロ投入
    •    39分 疲れの見えたエデルに代わって、エトオ登場。そのまま左FWへ
    •    41分 オビアング、最大の決定機!!中央のごちゃごちゃから、敵のクツカとのワンツーのような形で、抜け出したオビアング。あとはGKペリンとの1対1だったが、思いのほかペリンの飛び出しが早く、オビアングはシュートを上に吹かしてしまう。ちょっとチップキックで浮かすだけでも良かったのに・・・・
    •    42分 イッツォがファルケに代わって投入。ロスタイムは4分
    •    49分 最後にして、最大のピンチ!無駄なファールでFKを与えてしまったサンプ。ゴール前に放り込まれたボールを、まずクツカがヘッドでバーに当てる。その跳ね返りをベルトラッチが押し込もうとするが、すぐ起き上がったGKヴィヴィアーノのミラクルセーブ!!さらにその跳ね返りはDFが懸命に体を張り、クツカのシュートは遥か上・・・ふぅ~

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(ポイント)

    • 前半、特に序盤はジェノアペース
    • 後半はややサンプペース
    • 試合終了直後、シニサはレジーニに激怒
    • 次節3人出場停止(ソリアーノ、オビアング、エデル)
    • ジェノアとは勝点で並んだまま6位タイ
    • 今後は共にヨーロッパのカップ戦を狙う

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DERBY記念と言うことで、珍しく選手ごとに評価してみよう。全くの私の独断

PAGELLE(選手個別採点)ガゼッタ式

  • GKヴィヴィアーノ 7 失点に全く責任は無く、終了間際のミラクルセーブでチームを救った。その他も危なげなく、安定感抜群。サンプ愛も感じた!
  • DFデ・シルヴェストリ 5.5 ジェノアの左サイドに手を焼き、いつもほどは攻め上がれず。別に悪くは無かったが、失点の際ややボールウォッチャーになってしまい、追いつくのは難しかっただろうがマークを外してしまう
  • DFシルヴェストレ 6 DFの中では一番安定。後半には意外なミドルも放つ
  • DFロマニョーリ 5.5 普段ほどは守備で輝けず。FKから惜しいヘッドはあったが
  • DFレジーニ 4 失点の際、ニアングのクロスに対してはせめてスライしろよ!終了間際にシニサが激怒した通り、無駄なファールをしてしまう。やや雰囲気に飲まれてしまったか
  • MFパロンボ 5 ややキレが悪く、守備はともかく、攻撃の際にがっかりさせるパスを出す
  • MFダンカン 5.5) パロンボよりは動いていたが、あまりボールに絡めず
  • MFアクアー 7 新発見!この試合のマンオブザマッチだろう。効果的なインターセプトを繰り返すだけでなく、1対1で抜く技術がある事も証明。今後が楽しみだ
  • MFオビアング 5.5 必死に戦っていた。悪くは無かったが、終盤の決定機を外したのがマイナス0.5点
  • MFソリアーノ 5.5 執拗なマークにあい、効果的なパスは出せず。
  • FWムリエル 4.5) まだ本調子には程遠い。ガッビアディーニを懐かしませるプレーに終始
  • FWエデル 6.5 貴重な得点は、ディフェンスも含めて、終始走り回っているエデルならでは。この試合も試合を通し精力的な動きを見せた。そして抜群の決定力。その他で、あまり効果的な攻撃が作れなかったのが残念
  • FWエトオ --) わずか10分。評価不能。最後のFKで壁になっていたのだけ覚えてる
  • FWオカカ 5.5 ポストプレー、そしてディフェンス面と言うあまりFWとしての評価でない部分での貢献は大。しかしあの決定機は、元サンプで言えば「モンテーラ」「パッツィーニ」「キエーザ」なら決めていただろう。他チームなら「インザーギ」「ロマーリオ」は絶対に外さない。その点でマイナス0.5点。ディフェンスとかも頑張るのがオカカの良さでは有るが、FWとして求められるものを磨かないと今後は厳しい。アメフトなら間違い無く、評価が高いプレーをしているが、これはサッカーだ。ただ、他の選手には持ってない身体を持っているのだから、私はオカカを諦めたくはない!
  • 監督ミハイロビッチ 6 エトオ加入以来、その起用法を巡ってティフォージの間でもややシニサに対する評価が分かれ始めている。しかし私は一貫して支持派だ。特にこの試合は、使える持ち駒を考えれば、やれる事は全てやっていたと思う。試合後にレジーニに激怒した姿、まさにシニサらしい。最初何に怒ってるのかわからなかった。審判に抗議に行ったのかと思ったが、全く違った。勝利至上主義であり、こと責任転嫁する監督が多いイタリア。その中で、内容から反省する事を忘れず、規律を重んじて人のせいにしない。やや厳しすぎる面があるかもしれないが、彼のような監督はなかなかいない
  • ジェノアDFロンカリア 8 サンプの得点は間違いなく彼のおかげ!ボボを思い出させてくれる、素晴らしい選手だ。”GRAZIE Facundo!! 

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 先ほども触れたが、シニサは試合終了のホイッスルを聞くや否やベンチから飛び出してレジーニを叱責し、ユニフォームをつかむことまでした。ミハイロビッチ監督を怒らせたのは、レジーニがアディショナルタイムに犯した軽率なミスだ。サイドラインぎりぎりで相手選手がゴールに背を向けていたのに、レジーニはボールを奪いにいってファウルを犯した。

 このプレーから、サンプはユライ・クツカにクロスバー直撃のシュートを許し、さらにこぼれ球をアンドレア・ベルトラッチに押し込まれそうになり、GKヴィヴィアーノがミラクルセーブを見せなければいけなかった。失点せずに済んだサンプドリアだが、大きなピンチだった。ミハイロビッチはこのきっかけをつくったレジーニを許さなかったのだ。試合後、同監督は『Sky』で次のように話している。

「ダービーだったからじゃない。我々はすでにこういう失点をしてきたんだ。相手選手がゴールに背を向けているときに、こういったファウルをしてはいけない。とても激しいダービーで、両チームが勝利を目指した。そういったダービーを、そんな形で落としていたら、悔しかっただろう」

「我々は(ステファノ・)オカカと(ペドロ・)オビアングにチャンスがあったが、ミスしてしまった。だが、ゴールやパスをミスしたからといって、怒ることはできない。だが、ああいう形では失点するのも当然なんだ。ヴィヴィアーノが素晴らしいセーブをしてくれてよかったよ」

 一方で、ミハイロビッチ監督はチームに拍手も送っている。

「ジェノアは我々よりも調子が良かった。そのジェノアを相手に見せたチームのパフォーマンスには満足している。我々は1カ月前からポテンシャルを発揮できていなかったんだ。だが、今回はそれができたね」

*最近何かと騒がれるエトオとの確執については


「エトーはベンチ入りを拒んでいない。ただ、土曜は試合前の調整中に太ももの痛みを感じたんだ。我々は検査をしたが、深刻なことはなかった。それから彼がドクターにプレーする用意ができていないと言ったんだ。そうであれば、ベンチに入れても仕方がない。それでスタンドに行くことになった。だが、彼はベンチに入ることを拒んだのではない」

  

 

 ↑↑これが24節終わっての順位表。(パルマーウディネーゼは未開催で1試合少ない)。ごらんのとおり3位ナポリとはかなり離されたが、4位ラツィオから11位パレルモまでは勝点7差の中にひしめき合う大混戦。ここ5試合サンプは3分2敗。サンプにとって今シーズン最も厳しい時期を過ごしているのは間違い無い。ガッビアがいなくなって、メルカートで選手がだいぶ動いた。ムリエルとエトオがまだ未知数の状態。

 しかし、この停滞が許されるのはあと2試合。次のアタランタ、そしてカリアリまで。その後はローマ、インテル、フィオレンティーナ、ミランと強豪との4連戦がある。ヨーロッパを狙うに当たって、やはりじわじわ勝点を積んできたミラノの2チーム。ミランとインテル、特にマンチョ率いるインテルは怖い。元々地力(金)はある。何とかその前のこの2試合で勝点を奪いつつ、エトオとムリエルをチームに組み入れる。彼らが戦力となり、そして今日のDERBYでのスピリットを毎試合体現できれば・・・・・直接対決で一気に順位を上げる事も出来る。逆にエトオが不満分子化し、ムリエルが全く見通し立たないで一気にチームが空中分解する可能性も無くは無い。

 幸いアクアーが使えると言う事で、中盤はかなり盤石になった。下手すればパロンボもスタメン落ちの可能性だってある。次のアタランタ戦は3人出場停止。またエトオ、コレア、ムリエル、ダンカン、リッツォあたりにチャンスは巡ってくるだろう。勝点40が目安とされている、残留ラインはもうほぼ間違いないだろう。シニサの開幕前の目標は「順位表の左側」。しかし10位になったから得することは何もないので、やはり最低EL(ヨーロッパリーグ)は目指して欲しい。来シーズンの補強は着々と進んでおり、今のまま行けばヨーロッパリーグとのターンオーバーも十分出来る陣容になるのだ!その為にもゼヒ!!

Fooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaamp

次節:セリエA第25節 2015年 3/1(日) 対アタランタ @ベルガモ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

   ’14-’15 SERIE A   

勝点36 24試合 8勝12分4敗 得点 30 失点 27 得失点差 +3 6位タイ



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