ほぼ週刊SAMP通信 第23節 Chievo 2-1 SAMPDORIA ターンオーバーを敷いて、必然の敗戦

2015-02-16 08:45:01 | ほぼ週刊サンプ通信 '14-'15
SERIE A 第23節 2/15(日)  @ベンテゴーディ(ヴェローナ)

 サンプドリア 1-2 キエーヴォ

              (前半0-2)  

         主審:ペルッツォ氏(Schio出身)

  DERBYを次節に控えたキエーヴォ戦。DIFFIDATI=ディフィダーティ(イエローあと一枚で出場停止になる選手)が5人もいた為、主力を休ませて臨んだ。しかし自らのミスで敗戦。アウェイで連敗、今季4敗目で6位タイに後退・・・

Marcatori
(前半2分) キエーヴォ[1] イツコ:ペナ内やや右側から、右足で強烈なシュート。ファーを狙った入らなそうなシュートだったが、ブロックにいったロマニョーリに当たってコースが変わったため、ヴィヴィアーノの届かないニアへの絶好なシュートとなってしまった。前節同様、開始早々先制を許す・・・
(前半39分) キエーヴォ[2] メッジョリーニ:サンプのCKからのこぼれ球。高く上がったボールを、DFラインの最後の一人だったゾレックが処理をミス。突っ込んできたメッジョリーニにボールをかっさらわれて、60mのドリブルを許す。ミスしたゾレックも必死に追いかけるがあと1歩追いつかず。メッジョリーニは飛び出したGKヴィヴィアーノの下を落ち着いて破る
(後半46分) サンプドリア ムリエル:中央からダンカンのパスを、ムリエルがダイレクトでエトオとワンツーへ。エトオはこのボールをトラップして、浮き球でDFラインの背後へ。突っ込んだムリエルは、飛び出してきたGKより1歩先に突っついてゴール!サンプデビュー戦のムリエルは、嬉しい今シーズン初ゴール
 
 
★日曜18時に行われたPOSTICIPO。↑↑復活ゴールのムリエル。
 
SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督シニサ・ミハイロビッチ
 
      エトオ    ベルヘッシオ 
           
        コレア
       (46分ムリエル)
  ダンカン       アクアー
  
      パロンボ(Cap)
 
メスバー         ゾレック 
 
   ロマニョーリ  シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKフリゾン、マッソーロ

DFレジーニ、コーダ、デ・シルヴェストリ

MFオビアング、ソリアーノ、マルキオンニ、イヴァン

FWエデル、ジョルジェビッチ
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ChievoVerona (4-4-1-1): Bizzarri; Frey (32' s.t. Gamberini), Dainelli, Cesar, Zukanovic; Birsa, Izco, Hetemaj, Schelotto (22' s.t. Mattiello); Botta; Meggiorini (15' s.t. Paloschi).
A disposizione: Bardi, Seculin, Pozzi, Christiansen, Cofie, Fetfatzidis, Sardo, Pellissier, Biraghi.
Allenatore: Rolando Maran.
Note: ammoniti al 10' s.t. Mesbah, al 21' s.t. Acquah, al 37' s.t. Hetemaj, al 49' s.t. Romagnoli per gioco scorretto, al 47' s.t. Bizzarri, al 48' s.t. Botta per comportamento non regolamentare; recupero 1' p.t. e 4' s.t.; terreno di gioco in discrete condizioni.
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 後半戦に入って未だ勝ち星が無いサンプ。キエーヴォは決して調子が良いチームでは無く、順位も残留争いに巻き込まれている下位。DERBY前に弾みをつけたい所だったが。この試合は、フェッレーロ会長が初めてアウェイに帯同しなかった。ロスに本業の映画ビジネスの為の出張。なんでもエトオの映画を作るためだったとか!?
 *
 
  キエーヴォはマラン監督の4-4-1-1。ミラン時代にサンプから点を取った事もあるビルサ、一時はアズーリに選出されて当時絶好調のインテルにまで登りつめたスケロット、この2人を両翼に置く。ワントップは流浪人ストライカー、メッジョリーニ。DFは名GKフレイの弟やダイネッリ等ベテランが揃う。正直メンツ的にはそんなに強くは無い。ちなみにカッサーノと同じような理由で、パルマを放棄した”DINDON”ポッツィが、キエーヴォにやってきている。この日はベンチ。
 
  サンプは4-3-1-2を継続。エデル、ソリアーノ、デ・シルヴェストリ、オビアング、ダンカンの超主力5人がディフィダーティ。シニサはDERBYを万全に迎えるため、ターンオーバーを採用する事を決断。よって5人中出場させたのはダンカンだけ。さらにレジーニも休ませ、オカカは出場停止。その結果FWではエトオがスタメンデビュー。ベルヘッシオとコンビを組む。中盤ではいよいよ期待の新星コレアと、加入したばかりでまだ入団会見すら済んでいないアクアーがサンプデビュー。左右のSBも左メスバー、右ゾレックが久々の先発。GKヴィヴィアーノ、CBロマニョーリ&シルヴェストレ(出場停止から復帰)、ボランチ・パロンボのセンターラインだけは、次のDERBYも先発しそうなメンバーだ。このターンオーバーは賛否両論ある
 
  • DERBYもキエーヴォ戦も勝点は一緒
  • 日程が詰まっているわけでは無い
  • ただ確かに、エトオや未知数コレア等試したい選手がいたのは事実
  • 右SBゾレック以外は、サブとは言えレギュラーにもなり得るメンバー
  • 結果、その不安なゾレックのミスで負けてしまったが・・・

  

(あらすじ)

半2分 イツコGoal 0-1
  • 前半  7分 右サイド、エトオの絶妙なスルーパスでペナ内に侵入したゾレック。GKと1対1になったが、GKの飛び出しがわずかに早く、シュートは防がれる
  •     16分 サンプ初のCK。から3本連続でCK。2本目のダンカンのGKに向かうボールは惜しかった。GKビザーリがパンチングでセーブ。

半39分 メッジョリーニGoal 0-2

↑↑この日ついに初先発のエトオも、ショッキングなゴールにがっくり・・・

  • ロスタイムは1分。そのまま終了   

前半は0-2。前節と同じ、開始2分での失点。これはゲームプランも狂うだろう。ポゼッションはサンプ70%:キエーヴォ30%。しかし、最近のサンプより格下と思われるクラブとの対戦でいつも同じ事を書いている気がするが、サッカーはボール保持率を競うゲームでは無い。この前半も、さすがに圧倒的なポゼッションで、ピンチは殆ど無かった。しかし、ただ回している感が強くチャンスも中々作れない。そして致命的なミスをつかれて、狙われていたカウンターから2失点。

  やっとコレアは見れたが、まだ輝きは放てない。片鱗は見えない。オカカの代わりのベルヘッシオはボールをキープすら出来ずダメ。エトオも少し良くなってきたが、独力の突破力は無い。唯一アクアーは、合流したばかりとは思えなかった。中盤でよくボールに絡むがチャンスは作れず。シニサは後半頭から動く

  • 後半 1分 コレアに代わって、いよいよムリエルがデビュー。ムリエル-ベルヘッシオ-エトオの3トップ(4-3-3)にシステムも変更
  •     9分 カウンターをファールで止めたメスバーにイエロー
  •    14分 この日得点を挙げているメッジョリーニに代わって、パロスキ投入
  •    20分 アクアー、敵との競り合いでヘテマイを殴ってしまいイエロー
  •    24分 後半最初の決定機!右サイドで2回切り返しを見せ、右足でクロスを上げたゾレック。クロスはDFに当たって少し高くコースが変わり、ファーサイドでフリーのメスバーの元に。メスバーは走りこんで、やや難しい態勢でボレーを放つが、枠の外。
  •    31分 キャプテンのフレイ弟、背中の痛みで交代。入ったのはベテランCBガンベリーニ
  •    36分 ムリエルを倒したヘテマイにイエロー
  •    42分 エトオのペナ外からのミドルシュート。ジャストミートした良いシュートだったが、わずかにバーの上。ロスタイムは4分

半46分 ムリエルGoooooooooooooooL!! 1-2

  •    47分 ペナ内に侵入したエトオ。右足インフロントで巻いてファーを狙うが、わずかに上に外れる・・・
  •    48分 カウンターをファールで止めたロマニョーリにイエローそのまま終了   

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(ポイント)

    • 妥当な負け 反撃が遅すぎ
    • 前半早々の失点で、相手に完璧に引いて守られる
    • 後半戦2敗2分け 未だ勝星無し
    • コレアが消えていた前半
    • それに比べると、後半3トップにしてからの方がまだ良かった
    • 特に後半途中、パロンボをリベロに下げ、両SBを上げた3-4-3にしてから
    • 結果的にターンオーバー失敗
    • ゾレックの右SBはやめてくれ
    • まだ左SBの方が良いんじゃないか?
    • 収穫はエトオのやや復調と、ムリエルの復活ゴール
    • ジェノアについに勝点で並ばれ6位タイ
    • 同勝点で迎えるDERBYは記憶に無い。正に雌雄を決める決戦

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DERBYに向けて

 結果論はシニサのターンオーバー失敗。やはり実際のスタメンのレベルと言う事より、キエーヴォ側にも「なめられた」と言う反骨精神が生まれたであろう。いきなりの先制は両チームのメンタルの差だと思う。やはりサッカーはメンタルスポーツだ。私が監督だったらキエーヴォ戦もDERBYも勝点は一緒という事で、ここまで露骨に選手を休ませなかっただろう。ただ、この決断は結果論だけで否定は出来ない。それだけミハイロビッチがサブの選手も信頼している+選手層レベルが上がった+メルカートで選手がかなり変動したので試したかった、と言う複合要素が絡み合っての決断ではあろう。そして「DERBYでもし勝てば、その勝利はただの勝点3以上のものを残りのシーズンにもたらす」とシニサは考えているのかもしれない。

 

 ただこのちょっと上向きにはなってきたエトオ含め、DERBYは現時点でのベストメンバーで戦える。オカカも帰ってきて、ムリエルも一応プレーは出来る。シニサにとって前線の選択は嬉しい悩みであろう。しかも両チーム高い順位で、同勝点。これほど盛り上がるDERBYは近年に無いだろう。詳しくは、週中にDERBY直前情報をまた書きたいと思う。

 なあに大丈夫。DERBY勝ちさえすれば、このキエーヴォ戦のターンオーバーは逆に評価されるまであるのだ。正直冬のメルカートで調子を崩したサンプ、逆にニアングの加入等で調子を上げているジェノア。しかしDERBYに於いて、その年の順位・その時点での調子、一切関係無い。

Fooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaamp

次節:セリエA第24節 2015年 2/21(土) 対ジェノアMERDA @ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

   ’14-’15 SERIE A   

勝点35 23試合 8勝11分4敗 得点 30 失点 26 得失点差 +4 6