ほぼ週刊SAMP通信 第21節 Torino 5-1 SAMPDORIA 今季最悪より最悪の試合・・・

2015-02-01 23:00:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '14-'15
SERIE A 第21節 2/1(日)  @ステディオ・オリンピコ(トリノ)

 サンプドリア 1-5 トリノ

             (前半0-2)  

         主審:ジャコメッリ氏(Trieste出身)

  Andataでは2-0で勝ったトリノとのアウェイゲームは惨敗。元サンプのクアリアレッラにハットトリックを許す。今季最多失点で3敗目。キャプテン・ガスタルデッロの最後の試合を飾れなかった。幸いラツィオも負けたので4位タイだが、3位ナポリとの差は5に.....

Marcatori
(前半16分) トリノ[1] クアリアレッラ:左からのCK。モレッティが崩れながら左足で触り、ファーにいたクアリアレッラがこのボールにつめて、ゴールに叩き込む。トリノ先制・・・
(前半29分) トリノ[2] クアリアレッラ(PK):またもや左のCK。シルヴェストレが走りこんできたグリックを後ろから倒して、PK&イエロー。このPKをクアリアレッラが左上に決める。GKヴィヴィアーノも手に触れたが・・・・
(後半20分) トリノ[3] クアリアレッラ:カウンターから左サイドを駆け上がったベナッシが、左足でクロス。クアリアレッラが絶妙なトラップから、ボレーシュートで叩き込む。ファーのサイドネットに突き刺さる絶妙なシュートでハットトリック。
(後半30分) トリノ[4] アマウリ:右サイド、マクシ・ロペスとのワンツーで抜け出したブルーノ・ペレス。ペナ内からグラウンダーの折り返し。シルヴェストレとアマウリがこのボールに滑りながら競るが、こぼれ球にいち早く反応できたのがアマウリ。ダメ押しの4点目。
(後半33分) サンプドリア オビアング:オカカのスルーパスからデ・シルヴェストリがペナ内右サイドに侵入。グラウンダーの折り返しを、オビアングがお洒落にヒールで決める。意地の1点
(後半48分) トリノ[5] ブルーノ・ペレス:ブルーノ・ペレスの個人技。ペナ外、右寄りでボールをもらうと。まず左に切り返し。そして右足でサイド縦に持ち直し、完璧なミドルシュート。来年はビッグクラブに行くだろう選手だ。
 
 
★日曜行われたデーゲーム。試合前はフェッレーロが、このパフォーマンス。こんな事やってるから負けたんじゃないのか!?
 
SAMPDORIA <4-3-3> 監督シニサ・ミハイロビッチ
 
        オカカ
           
エデル          ベルヘッシオ
(71分エトオ)        (46分ダンカン)       
 
オビアング        ソリアーノ 
                  (78分クルスティチッチ)   
 
      パロンボ(Cap)
                
 
レジーニ        デ・シルヴェストリ 
 
   ロマニョーリ シルヴェストレ
        
      ヴィヴィアーノ 
      

ベンチ:GKロメロ、フリゾン

DFコーダ、ガスタルデッロ

MFコレア、マルキオンニ、イヴァン

FWジョルジェビッチ、ゾレック
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Torino (3-5-2): Padelli; Bovo, Glik, Moretti; Peres, Benassi, Gazzi, Farnerud (33' s.t. El Kaddouri), Darmian; Quagliarella (26' s.t. Amauri), Martínez (13' s.t. Maxi López).
A disposizione: Castellazzi, Molinaro, Jansson, Vives, Gaston Silva, Masiello.
Allenatore: Giampiero Ventura.

Note: ammoniti al 17' p.t. Gazzi, al 29' p.t. Silvestre, al 41' p.t. De Silvestri per gioco scorretto; recupero 0' p.t. e 4' s.t.; terreno di gioco in non perfette condizioni.

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 現在勝点25で13位だが、インテルにアウェイで勝ったり2連勝中のトリノとの対戦。ANDATAではガッビアディーニとオカカのゴールで2-0で勝った。いよいよ冬のメルカートが閉まろうとしていて、今節で最後の選手も多数出てくるだろう。サンプでも8年間在籍したキャプテンのガスタルデッロ、そして未来のキャプテンと呼ばれていたクルスティチッチのボローニャ行きが99%決まっている。この試合を両選手へのはなむけ試合としたかったところだったが・・・
 *
 
 トリノはヴェントゥーラ監督の3-5-2。元サンプのヴェントゥーラは、攻撃サッカーを標榜しており、シニサも尊敬する監督の一人に挙げている監督だ。コンテもヴェントウーラの戦術を標榜していた時期もある。今年はELとの2足の草鞋が足かせとなり上位には来ていないが、簡単では無い相手だ。元サンプ勢としてはFWクアリアレッラ、GKパデッリ、さらにこの試合はサブのマクシ・ロペスがいる。右ブルーノ・ペレスと左ダルミアンの両サイドが好調で、サイドからの攻撃が冴える。
 
 サンプは久々に4-3-3を復活させる。ガッビアがいなくなって以来封印していたが、この試合はベルヘッシオを右ウィングに使い、オカカをCFで久々に先発させた。ソリアーノが一列下がって右のMF。後は前節と同じ。注目のガスタルデッロはベンチ。キャプテンはパロンボ。これからは再びパロンボが正キャプテンを務めていくことになるのだろう。さらに話題をかっさらったFWエトオがいよいよベンチ入り。シニサは「まだコンディション不足」と言い切り、鳴り物入りで入団したエトオだが、スタメンでは使わなかった。エトオはベンチから味方にアドバイスする姿も。

 

(あらすじ)

半16分 クアリアレッラGoal 0-1
  • 前半 17分 オカカの中央突破を、ファールで止めてガッツィにイエロー。次節出場停止
  • 前半 28分 シルヴェストレがグリックを倒してPK献上&イエロー。次節出場停止

半29分 クアリアレッラGoal(PK) 0-2

  •     34分 右サイドを突破したベヌッシ。グラウンダーの速いクロスは、ゴール前を横切るがマルティネスは合わせられず
  •     40分 ハイボールの競り合いで、マルティネスにひじ打ちされてロマニョーリが負傷。しかし審判はプレーを続行
  •     41分 ダルミアンの速攻を止めたデ・シルヴェストリにイエロー
  •     45分 マルティネスがカウンターから、ダイレクトで裏へのロビングパス。ベヌッシが走り出しの差でパロンボを振り切り、フリーでGKの前まで。しかしシュートはヴィヴィアーノがセーブ。ロスタイム無し。そのまま終了

前半は0-2。ポゼッションではサンプが上回るも、決定機は作れず。逆にセットプレーから2失点。ルーズボールへの反応の出足、トリノの方が早かった。久々の4-3-3も機能しているとは言い難く、ベルヘッシオは消えていた。シニサも、ベルヘッシオをオカカにくっつけて2トップ気味にして、エデルをトップ下ら辺で自由に動き回らせアレンジするが、なかなか実らず・・・

  • 後半 1分 ベルヘッシオに代えてダンカンを投入。機能しなかったトリデンテを諦め、ソリアーノをトップ下に置く4-3-1-2にシフトチェンジ
  •    13分 マルティネスに代わって、元サンプのマクシ・ロペス登場
  •    17分 敵のDFがドリブルに入ろうとしたところをカットして、エデルのチャンス。ペナ内から巻いてファーを狙うが、シュートはバーの上

半20分 クアリアレッラGoal 0-3 

↑↑クアリア・ハットトリックも、古巣に敬意を表して喜ばず。全く同時刻にキエーヴォ対ナポリでは、3位ナポリが元サンプのガッビアディーニが移籍初の勝越しゴール...

  •    25分 トリノ:クアリアレッラに代わってアマウリ投入。クアリアにはスタンディングオベーション
  •        サンプ:ついに登場、99サムエル・エトオ。エデルに代わってサンプデビュー

 

  •    27分 ブルーノ・ペレスが右から切り返して、左足で強烈なミドル。しかしヴィヴィアーノがキャッチ

半30分 アマウリGoal 0-4 

半33分 オビアングGoooooooooooooooL!! 1-4

  •    33分 ソリアーノに代わってクルスティチッチ登場。ボローニャ行きが99%決まっている「Capitan Futuro」にとってはサンプ・ラストゲーム

  •    37分 ダンカンがボールを奪われ、左サイドをエルカドゥーリに独走される。折り返してフリーのベヌッシの元へボールは渡るが、トラップして放ったシュートは枠の上
  •    45分 エトオのFK。壁に当たってこぼれた球をデ・シルヴェストリがシュート。しかしジャストミートせず、オカカもこのボールに詰めるがGKパデッリががっちりキャッチ。ロスタイムは4分

半48分 ブルーノ・ペレスGoal 1-5 このまま終了。

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(ポイント)

    • 第17節のラツィオ戦を上回る、今季最悪のゲーム
    • ポゼッションはトリノ21:18に対してサンプ31:20
    • 中途半端なポゼッションから、カウンターを何本も食らう
    • 前半はそれほど悪くはなかったが、セットプレーでの2失点で完全にリズムを狂わされる
    • 結果的には4-3-3、この日は失敗か
    • ベルヘッシオにガッビアと同じポジションは務まらない
    • やはり4-3-3を復活させるにはムリエルの復活が不可欠か
    • エトオは、シニサが言うとおりコンディション不足(・・・・かすでにレベルに無いか)
    • 左サイドは、ブルーノ・ペレスに圧倒的支配された
    • 及第点はオビアングぐらいか?
    • 5失点だが、GKの責任はほぼ無し
    • 試合後、ガスタが、アウェイクルヴァに最後の別れ
    • ラツィオが負けたので4位タイは守るが、3位ナポリとは5差

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 メルカート速報

2/2に冬の移籍市場が終了した。ぎりぎり最終日に決まった移籍はこちら↓↓

詳しくは次号<冬のメルカート ’14-’15 総集編>で紹介します。

 

IN:

 

  • DFエセキエル・ムニョス(パレルモ)レンタル
  • MFアフリエ・アクアー(パルマ)ホッフェンハイムから買取オプション付きレンタル
  • FWフェデリコ・ボナッツォーリ(インテル)2015年6月から加入 それまでインテルにレンタル

 

OUT:

 

  • DFガスタルデッロ→ボローニャ(完全移籍)
  • MFクルスティチッチ→ボローニャ(買取オプション付きレンタル)

 

  (その他の移籍ニュース)

 

    • リーガ・エスパニョーラ最年少得点記録を持つ18歳FWファブリス・オリンガは結局どうなったのだろう?
    • CBはメディカルチェックまで行った、ディアキテ(デポルティヴォ・ラ・コルーニャ=保有権はフィオレンティーナ)がぎりぎりで謎の破談。パルマのパレッタはミランに100万ユーロで獲られ、最終的にパレルモのアルゼンチン人ムニョスとなった。
    • ムニョスはパレルモ時代、すでにシルヴェストレとプレー経験有り。最終的には一番良い選択だと思うが、できれば買い取りオプション付きが望ましかった
    • ベルヘッシオとラツィオのエデルソンのトレードはかなり可能性が高かったが、ぎりぎりで決まらず。
    • MFは最終的にはアクアーになった。これも良い補強。ガーナ代表でダンカンとチームメイト 
    • インテルからMFダンカンの買取も決定した。260万ユーロ。
    • アフリカネーションズカップで、アルジェリアは敗退。次節からメスバーが戻ってくる。一方ガーナはまだ勝っているので、代表レギュラー・新加入アクアーの合流はまだ先
    • ダンカン、アクアー、オビアングのMF黒人3人衆は魅力的
    • 放出がかなり噂になっていたGKロメロ、DFカッチャトーレ、MFマルキオンニ、FWゾレックは残留。
    • ロメロは買い手みつからず、ゾレックはレンタル先みつからずか 

↓↓さて次節はサッスオーロ戦。もう間違いは許されない。幸いサッスオーロの強力3トップ、ザザ・ベラルディ・サンソーネがインテル戦の警告で奇跡的に全員出場停止。これはマンチョのサンプに対する贈り物か?この負けはすぐ忘れなければならない。メルカートも終わったので、もう雑音は無い。これからの道のりを戦うメンバーも決まった。ラツィオ戦惨敗の後の、エンポリ戦の様に迅速な切り替えを期待する。不安要素はエトオ。これからエトオとミハイロビッチ監督を巡って様々な雑音が出てくると思う。しかし、この試合はシニサのミスもあったにせよ、1試合の過ちで全く評価を変えられるものではない。フェッレーロの移籍市場でのパフォーマンスや、エトオのサッカー選手としての価値が、シニサのベクトルとずれていた場合。私は今シーズン、というかシニサは一貫して支持していきたい。

Fooooooooooooorza Saaaaaaaaaaaaaamp

次節:セリエA第22節 2015年 2/8(日) 対サッスオーロ @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00)

   ’14-’15 SERIE A   

勝点34 21試合 8勝10分3敗 得点 28 失点 23 得失点差 +5 4



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