SERIE A 第10節 10/29(木) 20:45@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)
サンプドリア 1-1 エンポリ (前半0-0)
主審:チェルヴェレッラ氏(Taranto出身)
組織的なエンポリの布陣を崩し切れず。互角の戦いから先制を許し、追いついて勢いに乗るが逆転ゴールは逃す・・・
Marcatori
(後半14分) エンポリ[1] プッチャレッリ
(後半22分)サンプ エデル
[試合前情報]
まず、前回お伝えしたNEWスポンサー、韓国の雙龍(サンヨン)自動車。売り出したい車は、この写真のTIVOLIだそうな…しかし何とも野暮ったいお披露目だ(笑)練習場で、選手たちに「おーい、ちょっと写真とるぞー」って声かけただけじゃないか?
さて、サンプのフォーメーションで4日前から変わったのは2人だけ。1人は戦術的理由、もう1人は必然的に。まずは前線、ムリエルに代えて5年ぶりのホーム先発出場「アントニオ・カッサーノ」。中3日の試合で、スタミナに難があるムリエルを温存し、先日初先発である程度結果を残したカッサーノを遂にホームでも頭からと言う形か。形的には、カッサーノが中央で左エデル、右カルボネーロの3トップのような形。カッサーノは下がったり左にいったりかなり自由に動いていたが。もう1人は、試合前のアップで負傷してしまった左SBレジーニに代わって急遽出場のメスバー。後は快勝した前節のメンバーがそのまま起用された
一方のエンポリは躍進した昨シーズンから、サッリ監督が引き抜かれ、そのサッリは教え子のヴァルディフィオーリやイザイーを連れて行ってしまった。今シーズンは期待の若手監督ジャンパオロに再建を託す。元々若手育成に定評があるクラブ。今季も若手を積極的に起用している。ミランから去年出戻りのサポナーラをトップ下に据え、4-3-1-2から組織重視の堅実なサッカーを繰り広げる。元サンプ勢は、サンプB落ちの立役者(^^;)「ビッグ・マック」ことマッカローネ。彼はエンポリではスターである。後はイカルディに対する抗議で、サンプファンの心をつかんだアンドレア・コスタがいる。コスタはパルマ破産を受けて、今季急遽エンポリへ。また、ヴィンチエンツォ・モンテッラの出身クラブとしても有名だ。
この試合は黒のアウェイユニ。これは珍しく、初めて見た。
★1試合だけ残ったポスティチポ。木曜のナイター
SAMPDORIA <4-3-3> 監督ワルテル・ゼンガ
エデル カッサーノ カルボネーロ
(61分ムリエル) (88分ロドリゲス)
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFモイサンデル、ペレイラ、デ・シルヴェストリ
MFパロンボ、ロッカ、イヴァン FWボナッツォーリ
Empoli (4-3-1-2): Skorupski; Laurini, Tonelli, Costa, Mário Rui; Zielinski, Maiello (1′ s.t. Diousse■), Buchel (41′ s.t. Paredes); Saponara; Maccarone, Pucciarelli (25′ s.t. Krunic).
A disposizione: Pugliesi, Pelagotti, Zambelli, Bittante, Ronaldo, Barba, Piu, Camporese, Livaja.
Allenatore: Marco Giampaolo.
*
備考:退場 後半43分Diousse 警告:前半21分Costa,41分Soriano,後半7分Diousse,26分Buchel,20分Muriel,46分Skorupski;年間パス保有者19.114(1試合平均152.366 euro),有料入場者数1.201人(23.655 euro);芝状態良好
<あらすじ>
前半15分 右サイドのカッサーニから短いクロス。ペナ内でこれをトラップしたカルボネーロが、至近距離から強烈なシュートを放つが、ニアのサイドネットへ
21分 カッサーノの絶妙なスルーパスからエデルが抜け出しかけるが、元サンプのコスタがファールでこれを止めてイエロー■
40分 報復行為を取られて、ソリアーノにイエロー■
44分 カウンター、サポナーラのスルーパスからジエリンスキーのシュート。しかしシュートは弱く、GKヴィヴィアーノが難なくキャッチ
ロスタイム0分。そのまま終了。
前半は0-0。両チーム共に互角の前半。サンプも悪いわけでは無いが、お互いよく組織された中盤で、相手の良い所を殺しあっている感じだ。先発したカッサーノは、やはりさすがと言う良いパスを何本か出してはいた。ただ、ボールを貰う位置がだいぶ低いので、あまり大チャンスに直結するボールは出せなかった。フォーメーションは、カッサーノが左サイドでよく引いてもらっていたので、4-3-3と言うより、中盤台形の4-4-2のような形か。前節に比べると、ソリアーノなどは特に疲れている感じか。お互いチャンスらしいチャンスは殆どなかった。
後半1分 エンポリ、マイエッロに代わって17歳のセネガル人デューセが登場。うちのペレイラほどでは無いが、彼も1997年生まれ。なんか、自分の歳を感じるようになったなぁ・・・
1分 いきなりチャンス!カッサーノとのワンツーで左サイドを突破したエデル。深く切り込んで中へのラストパスは、DFに当たってコースが変わり、誰も合わせられず惜しくもノーゴール
7分 デューセが、自分が滑ってボールを失いそうになり、慌ててソリアーノを倒してイエロー■
後半14分 プッチャレッリGoal 0-1:
→右サイドのサポナーラからペナ内のプッチャレッリへつけパス。これを受けたプッチャレッリが、DFを背負いながら反転して左足でシュート。きれいなカーブを描いたボールは、GKも全く届かない見事なゴール・・・
16分 カッサーノに代わっていよいよムリエル登場
19分 そのムリエル、ちょっと張り切ってボールにアタックし過ぎて、最終的に審判への抗議でイエロー■
20分 ソリアーノに代わってコレア投入。これは良い判断。この日のソリアーノはあまり良くなかった。フォーメーションは攻撃的に。キャプテンマークはエデルの元へ
後半22分 エデルGoooooooooooL!! 1-1:
→高い位置でデューセからボールを奪ったフェルナンド。すぐさまエデルへスルーパス。エデルはDFに身体を寄せられながら、倒れながらも出てくるGKも届かない対角線へのシュート。同点!エデルは再びイグアインに並んで得点王!!
36分 右からエデルの絶妙なライナークロス。ファーでどフリーのコレアがドンピシャでヘッドで合わせるも、バーのわずかに上・・・決定機だった・・・
41分 またも決定機。再び右からエデルのクロス。ファーでコレアがヘッドで落とし、中央でムリエルがダイレクトで左足ボレー。叩きつけたボレーに、GKは一歩も動けないが、わずかに右に外れる・・・
42分 デューセがカウンターに入ろうとしたフェルナンドのドリブルを倒してイエロー。2枚目で退場■■このフェルナンドとデューセのボランチ対決は、フェルナンドの圧勝だった
43分 サンプ最後のカード。カルボネーロに代わってロドリゲス投入。4トップへ
44分 高い位置でボールを奪ったバッレート。そのままドリブルで持ち込んで左足ミドル。枠はとらえていたが、威力が弱すぎた。
ロスタイム4分。そのまま1-1で終了
(ポイント)
・先制されてからエンジンがかかった感じで、勝ちきれなかった
・カッサーノも悪くは無かったが、やはりムリエルの方が脅威を感じさせる
・まぁ後半疲れてる時に、あのスピードは怖いだろう
・エデルはイタリアのクラブで通算100ゴール!目下絶好調!!
↑↑キャプテンマークも意外と似合う
・フェルナンドとバッレートの安定感
・フェルナンドのボランチとしての完成度。バッレートの最後の1cmまで全力プレー
↑↑だんだん恐竜みたいになってきたが、変な髪形の割にいぶし銀の彼のプレーは素晴らしい。彼ならパロンボも納得してボランチのポジションを奪われているだろう
2試合前言った通り、できれば連勝したかったが最低限のホーム2試合で勝点4。ただしつこいけど、このサッカーをアウェイでも見せないと。次節キエーヴォは勝点差も3しかないし、本当に重要。前線・中盤は充実しているが、DF陣に問題を抱えてる現在のサンプ。アウェイでも受け身にならずに、点取られても撃ち勝つぐらいの気持ちでやって欲しい。1996-97年のアウェイ、ウディネーゼ戦5-4。サン・シーロのインテル戦で4-3。あんなイメージで
次もサンプは変則日程。中3日で月曜19時キックオフ=日本は深夜3時。次の日、祝日という奇跡。
Fooooooorza Saaaaaaaaamp!!
次節:セリエA第11節 2015年 11/2(月) 対キエーヴォ@ヴェローナ 現地19:00Kick Off(日本時間深夜3:00)