2015-16 SERIE A 第9節 SAMPDORIA 4-1 Hellas Verona ホームでは最強!!現在7位◎

2015-10-27 21:58:15 | ほぼ週刊サンプ通信 '15-'16

SERIE A 第8節 10/25(日) 12:30@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア 41 エラス・ヴェローナ (前半3-0)

 主審:マリアーニ氏(Aprilia出身)

 怒涛のゴールラッシュで内容的にも快勝。同盟国一蹴して、ホーム無敗!何なのか、このアウェイゲームとの差は・・・

Marcatori 

(前半11分)サンプ ムリエル

(前半28分)サンプ ズカノヴィッチ

(前半45分)サンプ ソリアーノ

(後半9分) サンプ エデル

(後半30分) ヴェローナ[1] イオニータ

[試合前情報]

まず、この試合前にサンプのNEWスポンサーも発表となった。韓国の雙龍(サンヨン)自動車SsangYong Motor Company Limited)

 

↑↑写真の様に、サンプとしては初めての、ユニの背中の背番号の下にスポンサーが入った↑↑

韓国の自動車会社と言えば、1997年にDAWEOO(大宇自動車)がサンプのスポンサーになっていた。あまり良いイメージは無いが・・・ちょっと調べたら、この雙龍自動車も1997年には大宇傘下になっていたが、その後大宇が2000年に経営破綻して、アメリカのGMに買収される。そのタイミングで雙龍自動車も切り離されるが、後にこちらも経営破綻。2010年にインドの自動車メーカー「マヒンドラ&マヒンドラ」社が5225億ウォンで雙龍自動車を買収する契約を締結。これによりマヒンドラは雙龍自動車の株式の70%を保有することになった。と言う事は、スポンサー元はインドか!? 

 さて、サンプはまず出場停止のフェルナンドが帰ってくる。そして怪我で欠場していたDFシルヴェストレ、カッサーニ、MFバッレートが一気に帰ってくる。現在のほぼベストメンバー。左SBメスバーはまだ戻ってこれないが、前節の左SBズカノヴィッチ、CBレジーニを入れ替えて逆にしてきた。MFでは、前節良かったカルボネーロをトップ下と言うか3トップに近い形で起用してきた

 一方エラスは、現在未勝利で19位。フォーメーションは3-5-2。エースのトーニが不在の為に、元サンプの”パッツォ”ことパッツィーニがキャプテンマークを巻いて先発。DFの中心は元バルサのメキシコ代表マルケス。なんか懐かしい。他の元サンプ勢は、クリストドゥロプーロスと、移籍最終日にトレードされたゾレックがいるが、怪我でベンチ外。

↑↑★日曜のランチタイム(12時半)ゲーム。エラス・ヴェローナとサンプウルトラは同盟関係を結んでいる。もちろん勝負は別だが↑↑

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督ワルテル・ゼンガ

      エデル  ムリエル

    (70分コレア) (62分ボナッツォーリ)

       カルボネーロ

ソリアーノ(Cap)    バッレート 
       フェルナンド (75分イヴァン)
 
レジーニ          カッサーニ 
 
  ズカノヴィッチ シルヴェストレ
             
      ヴィヴィアーノ

ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリDFモイサンデル、ペレイラ、デ・シルヴェストリ

MFパロンボ、ロッカ FWロドリゲス、カッサーノ

Hellas Verona (3-5-2): Rafael; Moras, Márquez, Helander (1′ s.t. Ionita); Pisano (1′ s.t. Siligardi), Sala, Greco, Hallfreðsson (12′ s.t. Matuzalem), Souprayen; Pazzini, J. Gómez.
A disposizione: Coppola, Gollini, Jankovic, Zaccagni, Bianchetti.
Allenatore: Andrea Mandorlini.

備考:警告:前半38分J. Gómez,後半14分Cassani,25分Fernando,42分Sala;芝状態良好

<あらすじ>

半11分 ムリエルGooooooooL!! 1-0:

→カルボネーロが相手DFからボール奪取し、左のムリエルへパス。ムリエルのシュートは一度はブロックされるも、高~く上がったボールをカルボネーロが必死にKEEP。そして混戦からムリエルに再びボールがこぼれ、今度はムリエルが豪快に蹴りこむ!先制!!

前半26分 ペナ内、右からファニートのソフトなパス。中央パッツィーニがボレーで合わせるもわずかに左に外れる。決定機だった

27分 ピンチの後にはチャンス。直後にバッレートが強烈なミドルを放つが、GKパンチングでCKに逃れる

半28分 ズカノヴィッチGooooooooL!! 2-0:

→CKの崩れから、右からカルボネーロのクロス。惜しくも中央で合わずにボールは逆サイドまで抜けていく。そのボールを拾ったソリアーノが、サイドクロス。今度はニアにズカノヴィッチが飛び込んで、ドンピシャのダイビングヘッド!!ズカノ、うれしいサンプ初ゴールで追加点!!

38分 フェルナンドへのアフタータックルで、ファニート・ゴメスにこの試合初のイエロー

半45分 ソリアーノGooooooooL!! 3-0:

→オフサイドラインぎりぎりを抜け出したソリアーノに、エデルが左足のロビングでよだれが出るような、美味しいパス。ソリアーノがダイレクトでボレーで叩き込み3点目!!!

ロスタイム0分。そのまま終了。

前半は3-0。前節が嘘のような自信を持ったパス回し。メンバーも戻ったし、相手も違うが同じチームでこうも変わる物か。フェルナンドは特に効いており、マラッシからも彼のプレーには度々拍手が送られる。ボランチの渋いプレーに拍手が起こるのは、やはりイタリア人のカルチョを見る目は肥えている証拠だと思う。またカルボネーロもトップ下のようなポジションで生き生きしており、ソリアーノも中盤1歩下がって躍動。この日の前線のフォーメーションは、非常に機能していた。

後半9分 エデルGooooooooL!! 4-0:

→右サイドを突破したムリエルから、中のエデルにグラウンダーのラストパス。エデルはこの球をトラップでDFをかわしGKの前まで。放ったシュートは1度はGKに止められるも、こぼれをムリエルが柔らかくGKの頭上を越す折り返しで、あとはエデルが無人のゴールにヘッドで叩き込む。エデルは再び得点王7点目!ダメ押し!!

後半12分 ハルフレッドソンに代わって、ドリアーノの宿敵マトゥザレム登場

17分 ムリエルお役御免で、ボナッツォーリ投入。サンプでセリエAデビュー!

21分 超決定機!敵のCKをヴィヴィアーノがキャッチしてカウンター。カルボネーロからの最高のスルーパスがエデルに。エデルはシュートも撃てそうだったが、余裕を持ちすぎてフェルナンドへのラストパスを選択。懸命に帰ってきたDFに防がれてしまう。

25分 フェルナンド、危険なスライでイエロー。点差考えても、このイエローはいらないなぁ

25分 エデルに変わってコレア登場

30分 バッレートに代わってイヴァン投入

後半30分 イオニータGoal 4-1:

→交代の一瞬の隙を突かれ、CKから真ん中どフリーのイオニータにヘッドで叩き込まれる・・・ 

ロスタイム2分。そのまま4-1で終了

(ポイント)

・ホーム4勝1分(14得点5失点)、アウェイ1分3敗(3得点8失点)

・毎年その傾向は有るが、今年は特に顕著

・ドリアーニがルイジ・フェラリスで作り出す雰囲気も、間違いなく要因の一つであろう

・23エデル&24ムリエルの2トップは現在セリエA最強

・2人で作り出したフィニッシュの回数はすでに今季37回

・カッサーノ、ロドリゲス出番無かったのを感じさせないほど、前線は充実している

・課題はとにかくDF。ゼンガもレジーニ、ズカノ入れ替えたように試行錯誤が激しい

・ズカノはCB、ソリアーノはトップ下では無くセントラルMF、バッレートは右MF、これは前から言ってきたが現在の最良形

・勇気をもって入れ替えるのは良いが、素人でも分かる適性を試合でないと見つけられないゼンガの力量はやはり疑問符

・私は他のドリアーニ程、否定的では無いが、若手の登用と、良い雰囲気を作っている以外の功績は今のところ無い。

・ある程度選手を育てて、すぐ戦術家の監督にバトンタッチだ!サンプOBと言っても、結局やつはインテリスタだからな・・・

 この試合の解説を珍しく英語で聞いていたら、エデルのアシストパスに「ラブリーパス」と言っていた。大好きな表現だ。イタリア語でも”Passaggio DELIZIOSO”(デリシャス・パス)みたいな言葉が有る。このblogの、特にあらすじを書く時にいつも思うのだが、日本語でサッカーを文章で表現するのはかなり難しい。もちろん私の文章力の無さが一番ではあるが・・・でもふと思ったけど、単純に「パス」と言う単語は日本語で何て言うかと思ったら、見当たらない。やはり改めて、サッカーは欧米のスポーツなんだと思う。

 本田とミハイロビッチがやりあってる。個人的には100年早いと思う。ミランは嫌いだし、今のシニサを評価するつもりも無いが、カルチョの歴史・文化、ミランの伝統、自分の実際の実力、そこら辺を全て考えて発言しているのか?長友がサンプを蹴った?お前なんか全く必要無い。お前にサンプを下に見られる筋合いは無い。

 日本人は特に海外レベルで見ると、自己表現・アピールが下手。そういう意味で見れば2人とも言いたい事を表現していて素晴らしいと思う。逆に海外でやっていくにあたって最も必要な事であろう。しかし、彼らの発言が日本人には100%正義・真実と取られ、イタリアカルチョとサンプが蔑まされるのは残念だ。イタリアカルチョは必ず復活する。長年の文化が支えるサッカー環境。遅ればせながら来た自前スタジアム建設の流れ。積極的な外国資本の受け入れ。何より、ここ最近の魅力的な若手選手達の出現。以前ほどでは無いかもしれないが、セリエAはまたその名を世界に轟かせるはず。その中で、また日本人選手もレベルアップして活躍してほしいと思う・・・ ちょっと話がそれたが 

さあこの勢いで、次のミッドウィーク(木曜)のエンポリ戦もホーム。連勝と行こう!前回ターンオーバーを敷かないで失敗したゼンガ。今度はどうするか?

 Fooooooorza  Saaaaaaaaamp!! 

 次節:セリエA第10節 2015年 10/29(木) 対エンポリ@ジェノヴァ 現地20:45Kick Off(日本時間深夜4:45)

’15-’16 SERIE A 
9試合 4勝2分3敗 勝点14 得点 17 失点 13 得失点差 +4 現在7