四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

命二つを持つものは無し

2021年03月01日 21時11分40秒 | 日々の歩み
二月は逃げるといいますが、瞬く間に去り、本日は早や弥生。名実ともに
春の季節に入りました。

本日から新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が、首都圏を
除き福岡、大阪など6府県で解除されました。
一方で東京の1日の新規陽性者は121人でしたが、150人を下回るのは約4カ月ぶりです。
首都圏などでの「宣言解除」の期限は1週間後に迫っていますが、
宣言の解除で懸念されるのがリバウンド、感染の再拡大です。

本日1日、ワクチンを乗せた航空機の第3便がベルギーから成田空港に到着しました。
届いたのは450箱、約52万回分です。今月は合わせて約266万回分のワクチンが届く
予定とのことです。

なお、新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、当初予定の供給量がかなり限られることで
自治体が接種計画の練り直しを迫られており、接種順序をどうするかなど新たな課題も
浮上しているようです。私達のワクチン接種も、大分遅れそうな状況になってきました。

私達の住む地域も「宣言解除」の期限が迫っていますが、新型コロナウイルスに対する
感染対策を、今まで通り粛々とやっていくしかなさそうです。
しかし、最近の街中の人出の多さや、公共交通機関の混雑状況には、危機感を
感じざるを得ません。
このような状況下、相変わらず私達は、勤務、日常の買い物、体力維持の散歩以外は
極力外出を避けて、巣籠りの生活を続けております。

それでも、季節の移ろいは世の中の喧騒をよそに、着実な歩みを見せています。
散歩で行く遊歩道の周辺では白木蓮、ミモザ、ボケの花、さらに紅梅が今を盛りと
咲き競い、馥郁とした香りを漂わせています。





また、先駆けて咲いた河津桜も散り時を迎え、早や葉桜の様相を見せつつあります。
そんな情景を即興で短歌に詠んでみました。

 ☆紅梅は放つ香りと薄紅の 色ほのかにて 春を呼びいる
 ☆澄みわたる空を遮り木蓮は 白き花弁をためらい開く

 ☆今日の日を無事勤め終え空眺む きさらぎ尽日 望月は冴え
 ☆やがて咲く花の手入れと妻の言う 末枯れし野にも萌える芽はある

 ☆コロナ禍は冬つかさどる神でさえ 退散できぬ手ごわきものを
 ☆蒼き空 海は映して凪いるも コロナ荒びは 今なお続く
 ☆ワクチンは命を守る一里塚 道具と使う 奢りは無きや
 ☆なにゆえに宣言解除を早めるか 命二つを持つものは無し
 ☆先ず守る命ありけり この国のオリンピックはコロナの後に
コメント (2)
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