四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

眼差し向ける

2021年01月07日 20時27分22秒 | 日々の歩み
2021年が明け、すでに松の内も、まもなく過ぎようとしていますが、
昨年末から、感染爆発にも似た感染拡大が首都圏を中心に続いております。

本日、東京都が確認した新型コロナウイルスの新たな感染者が2,447人に
上ったとの報道があり、これまでで最も多かった昨日の1,591人を大幅に
上回り2日連続で過去最多を更新し、医療提供体制の逼迫の度合がかつてなく
増しています。

政府は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対策本部の会合を開き、
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の再発令を決定しました。
東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏1都3県が対象で、期間は8日から2月7日までの1カ月間で、
経済活動を大幅に制限した前回の宣言とは異なり、感染リスクが高いとされる飲食店を
中心に午後8時までの営業時間短縮を要請するなど対象を限定しました。

菅義偉首相は対策本部会合後に記者会見し、新規感染者数の急増について
「大変な危機感を持っている。何としてもこれ以上の感染拡大を食い止め、感染を減少に
転じさせるために今回の宣言を決断した」と語りました。
緊急事態宣言の再発令は遅きに失した感は免れませんが、私たちは自らすべき感染対策を
粛々とやっていきたいと思います。

私達も体力維持と気分転換を図るため、散歩・ジョギングそして、感染対策の徹底された
温水プールでの初泳ぎを兼ね、1,300mほど泳いできました。
今の季節泳げる環境のあることを喜びたいと思いますが、今回の「緊急事態宣言」の再発令で
今後どうなっていくかは不明です。

なお、今週木村拓哉さんが主演する「教場Ⅱ」を興味深く視聴しました。
教官・風間の警察官としてのあるべき姿を求めて、ぶれずに導いていく姿と、その基本
コンセプトともいうキーワード「見て見ぬふりをしない」「人の命を背負う」ことの
「魂の指導」ともいえる姿勢に学ぶものがありました。
もちろん「人の命を背負う」ことの厳しさ、困難さ、そして悲しさは現場に出て彼らは
いやというほど味わうことでしょうが、尊敬する教官の言葉として「入門」の段階で
学ぶ意義は大きいと思います。今、警察のおかれている現状の中で、この教えが必ずしも
徹底されていない事例が目につくことが多いですが…。

なお、この「教場Ⅱ」のシーンの中で、濱田岳さんと、福原遥さんがジョギングしていたのは、
いつも私達が散歩している馬堀海岸遊歩道でした。昨年の10月ごろ海岸道路を細君とドライブ
していると、かなり大がかりな撮影シーンに出会いました。今思えば、この撮影をしていたのだと
理解しました。こんな場面に出会うこともあるんですね。



過日、散歩の帰りに近くの広場に寒風をものともせず、艶やかに咲く熱海桜に出会いました。
例年はもう二、三週間あとに咲くものと思っていましたが、松の内に咲くとは、ここにも
異常気象の兆しが潜んでいるかと思ってしまいます。こんな日々に詠んだ短歌を掲載させて頂きます。

 ☆松明を待たずに咲きし熱海桜 先駆け担う矜持秘めもつ
 ☆白銀の嶺耀かす富士の山 海原の果てすっくと立てる
 ☆年明けて新たな我に会わんとす 重ねる齢も華やぎとして
 ☆四百のマスク捨て去り年越える コロナ禍さらに荒び増すなか
 ☆柿落ち葉 散華のごとく舞い散るも コロナ禍ゆえか ためらいも秘め

 ☆初日の出 波頭を微かに染めたのち 海原一面朱く燃やして
 ☆初日の出 祈る思いもあまたあり 闇を切り裂く刹那なれども
 ☆闇を裂き初日を映す海原は コロナ禍なれど蒼く鎮もる
 ☆文明度測る基準は 弱者への眼差し向ける その深さとも
コメント (6)
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