なあむ

やどかり和尚の考えたこと

滋賀巡回3 朽木、高島

2011年10月22日 20時25分53秒 | 布教活動

今日の教場は、旧朽木村。

教場主曰く、「30年住職してきましたが、最初は17軒あった檀家が現在13軒です。とてもお寺だけでは暮らしていけません。寺を離れて暮らしています。寺にはお盆とか正月とか、このような行事がある時以外きません。檀家さんに手伝ってもらって3日かけて畳を拭いて掃除しました。カメムシがビッチリで、やはり住んでいないとだめですね。申し訳ないことです。」

そう言いながら、老人ホームに勤めている住職さんはきれいに剃り上げた頭を深々と下げるのでした。

ひとつの集落にひとつずつ寺院と神社があるという地域、しかし山林以外に産業のない山間地域は、過疎化が進んで集落自体が限界状態。

それでも、住民は何とか寺院を護持してきました。

寺に住職がいないのはあきらめています。

帰りがけに寄らせていただいた寺院は曹洞宗でも屈指の名刹寺院、この地域では珍しい専業住職。兼務を含めて15ヶ寺を預かっています。それでも檀家の合計は360軒。

こちらにお邪魔して、同じ宗派の中でも、地域によって大きな違いがある現実を知りました。

明日は最終日、明日の教場に立ち寄ってお邪魔してきましたが、檀家さんとともに準備万端整えておられました。特派布教は、何年に一度の大行事としてお迎えしてくださるのです。こちらもキッチリと勤めなければなりません。

何もなければと思っていましたが、急用もないようなので、明日は大阪に1泊して、久しぶりにみんぱく(国立民族博物館)に行きたいと思います。

ちょうど、アイヌの特別展をやっています。それにここは、何と水曜日が休館日なのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿