なあむ

やどかり和尚の考えたこと

アイヌ語と地名6 尾花沢

2008年12月17日 16時32分58秒 | アイヌ語と地名

尾花沢もよくわからない地名の一つだ。

尾花はススキのことだから、ススキ沢のこと、と考えられなくもないが、この地で古来よりススキのことを「尾花」と雅な言葉で呼んでいたとも考えにくい。

「オバナ」というままではアイヌ語にもなりにくいと思っていた。アイヌ語地名の本などにも見つけたことがない。

そんなとき、ふと思い出したのが高校時代のこと。尾花沢地区付近から通学してくる同級生は尾花沢を「オバネ」と呼んでいた。

それは尾花沢を省略してそう呼んでいたのかと思っていたが、もしかしたら、古い人々は古来そう呼んできたのではないか。つまり、元の呼び方は「オバネ」だったのではないかと思いついた。

オバネであれば、アイヌ語の「オン・ポ・ナイ」が考えられる。意味は「深く小さい沢」という意味で、秋田県に生保内(オボナイ)がある。

オンポナイがオバナイになり、サパナイがサバネになったように、ナイがネに変化してオバネになったと考えられる。

それに漢字をあてるとき、「オバナ・オバネ」に「尾花」をあて、「ナイ・ネ」に沢をあてて和読みしたと考えれば地形との合致もみられる。

尾花沢市の専門家に尋ねたわけでもなく、これはあくまでも私見であるので、訂正の情報があれば是非お願いしたい。


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