なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ381 今週の出会い

2022年09月04日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第380回。9月4日、日曜日。

加速度的に経つのが早くなる「時」。
もう日曜日です。そして9月です。
毎年のことですが、今年も三重県の東正寺様から新米が届きました。
日曜学校の子どもたちと田植え稲刈りした貴重なお米です。謹んでいただきます。
鳥取からは梨が届きました。こちらも梅翁寺様が毎年送ってくださいます。梨は好物ですので楽しんでいただきます。
一気に秋が来たような感じです。

2日金曜日、同志社大学の学生がいらっしゃいました。初対面です。
彼、星山君は、7年前佐賀県の中学校の生徒会長でした。
東日本大震災からの5年目を期に「震災を忘れない」という意図の展示会を企画しました。
震災関係の本や資料を漁る中で『ご先祖様も被災した』という本に出てくる「まけない!タオル」を読んだそうで、「資料をいただけませんか」と手紙が来ました。もちろん喜んでいくつか見繕って送りました。企画は成功したようです。
そういうご縁でした。
以来、そのことはすっかり忘れていましたが、先月また手紙をいただいて、「大学に入ったら東北を巡ってみたい、その際三部さんの寺にも訪ねてみたいと思っていましたがコロナになり断念していました。4年生になりこれがラストチャンスだと意を決して出かけることにしました。お邪魔していいでしょうか」という内容でした。
それはもちろんいいに決まっています。
わざわざ京都から訪ねて来てくれるのです。うれしいじゃないですか。
宮城、岩手を回って、秋田から列車を乗り継いで立小路駅にさわやかな青年が降り立ちました。
「青春18きっぷ」で旅してるようです。
本尊様へのお供え物も準備して、若いけれどもしっかりしています。
奈良の薬師寺、唐招提寺様へ時折奉仕として出仕しているようで、仏教の知識も常識も備えていました。
このブログも覗いてくれているようで、私のことも良く知っていてくれました。
「ずっとお会いしたかった」などと言われれば、うれしくてべらべらしゃべってしまいました。
同じ方向を向いていることが分かるので、話はどんどん充実、深くまで入っていきました。
こんな若者と出会えて語り合うことができることは真に有難いことです。
これをしてみたい、あれをやってみたい、という思いはあっても、実際に行動に移すのはまた別のハードルだと言ってもいいでしょう。
星山君にとっては、中学生の時の思い切って手紙を書くという行為が色んな出会いにつながったと思います。
「三部さんに会いたいと思わなければ今回の旅をしたいとも思わなかったでしょう」と。
その一本の手紙から私も貴重な出会いをいただきました。
青年はさわやかな笑顔を残して車上の人となりました。

更に昨日は、宮城県白石市から農事組合の方々15人ほどが寺にやってきました。
縁あって、最上町で活動している人の話を聴きたいという視察の一つとのこと。
酒造りの話を中心に映像を見ながら話をさせていただきました。
活発に質問も出て、和やかな会となりました。
「山と水と、」を100本、予約の予約をいただきました。
こちらも今後縁がつながればいいですね。

29日、私にとっては4番目の孫となる長女の子が生まれました。
予定日より10日ほど遅れましたが無事にこの世に誕生してくれました。
昨日退院して寺にやってきました。
男児だと分かっていたので二人で名前を考えていたようです。
なので、生まれる前から「照(てる)くん」と呼んでいました。
「光に照らされる人生を歩んでもらいたい想い、みんなを明るく照らしてくれる存在になってもらいたいという想いです」と、込める想いを親は語っています。
その通りに、既に生まれただけで、周りを明るく照らしてくれています。
孫を迎える前にと、ジジババは念のためPCR検査を受けました。
お陰様で陰性判定でホッとしました。
ただ、カミさんはその副反応が出て体がダルイようです。
私と言えば、4回ともそれらしい反応はほとんどありませんでした。それは効いてないのじゃないかという噂もありますが、ニブイということもあるかもしれません。
そんな私をも蚊は刺して、「喰われた」と言うとカミさんは「あんたをよく喰うね。マズそうだと思わないのかな」と、蚊よりも鋭く刺してきます。
「おそらく、全体は見えてないんじゃないか」と思いながら何も言い返せませんでした。
まあ、蚊も含めて、色んな出会いがあった1週間でした。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。