なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ203 熊本から

2019年03月24日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第203回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

3月24日、日曜日。

今週は、熊本からお送りします。
先週の日曜日に熊本に入り、9ヵ寺を回ります。
お彼岸の法要に合わせた説教です。
今回熊本は初めてだと思っていましたが、馬刺しをご馳走になったときに以前にも食べた記憶がよみがえり、たぶん二回目なのだと思います。
熊本市がこんなに大きな街というか都市だとは思っていませんでした。聞けば、福岡に次ぐ九州第二の都市なのだそうで、名前からは失礼ながら田舎のイメージだったことをお詫びするような感じです。
元々の熊本は「熊」ではなく、こざと偏に畏れるの「隈」だったようで、加藤清正が城の名前に「畏」の字はふさわしくないと「熊」の字をあてたのが始まりとか。だから、熊がいるから熊本ではないと知りました。
法要と説教は午前中で、午後は時間があったので、水前寺公園、県立美術館、大慈禅寺、そして熊本城の散策をしてきました。
熊本城の被害を見ると、改めて地震の大きかったことを知らされました。
天守閣は大掛かりな修復工事が行われて、あと20年はかかると言われていました。
角の石垣一列で踏みとどまったような宇土櫓はそのままの状態で姿を留め、地震に負けずに踏ん張る勇気を熊本県民に示しているかのように見えました。
回らせていただいたお寺さんも、どちらも大なり小なりの被害に遭われ、再建工事や修復工事を施されていました。
避難所暮らしを余儀なくされている方もたくさんいらっしゃいます。
力を合わせ、支えあいながら、明日への希望を抱けるような暮らしができますことを祈ります。

熊本の名物の一つといえば、辛子蓮根ですが、これは、病弱であった熊本城主細川忠利公のために、血の流れを良くする食べ物として玄宅和尚が考案したものと聞きました。
その玄宅和尚のために建てられた玄宅寺でも説教を務めさせていただきました。
もう一つ珍しいものとして「塩トマト」をご馳走になりました。
外で食事をした時「他では食べられない珍しいものはないですか」と聞くと「塩トマトはどうですか?」と言うではありませんか。トマトをスライスして塩をかけただけのものなど、全国各地どこでも食べられるでしょうと言うと「それとは違います」と。
産地は八代の方らしいですが、海水の混じった土で育てたトマトなのだそうで、確かに食べてみると塩気があり、さらには濃い甘みと味に深みがあってとてもおいしくいただきました。
ただ、ネーミングがどうなのかと思いました。
熊本地方の方は「塩トマト」でこのトマトを指すということは周知なのだと思いますが、他の地の人には居酒屋などで普通に見られるメニューと思ってしまうでしょう。
他とは違うものということを全国的にアピールするには、例えば「塩田トマト」とか名前を変えたほうがいいと思いました。余計なことですが。
食べ物の話だけで恐縮ですが、熊本と言えばもう一つ、馬刺しがあります。馬刺しは最上でも食べます。最上では赤身を食べますが熊本では霜降りが好まれるようです。個人的には、やっぱり赤身が好きです。
でも、馬のレバ刺しはとてもおいしかった。
ということで、こちらの肝臓はフォアグラ状態になっています。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。