なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ64

2016年07月17日 06時25分13秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

おはようございます。

先日13日、東京高輪のネパール料理店、レッサム・フィリリという店に行っていました。
この店の経営者は、先月ネパールに行ったときにお邪魔したパサンさんという方です。
故郷ナムチェ村とカトマンズにホテルを経営し、日本ネパール会の理事であり、カトマンズライオンズクラブの会長でもある方です。
そのパサンさんに、ある方を引き合わせるのが今回の目的でした。
その方とは、大石田町の地福寺住職、宇野全匡さんです。
山形県の方は多くご存じですが、20年ほど前からネパールのズビン村との交流と支援を行う、「NIJI]という団体の代表でもあります。
NIJIでは、ズビン村へ中古の農業機械を送りたいという計画をしていて、その輸送方法などについて悩んでいるという話を伺っていました。
先月パサンさんにお会いして、この方なら何かいい方法をアドバイスしてくれるのではないかとひらめいたのでした。
そこで、日程を合わせて、13日の訪問となったのでした。

宇野さんは、ズビン村へ支援することになったいきさつから、村の青年たちとの交流、彼らの一生懸命さ、ズビン村に学校を建てて、訪ねたときの様子などを、熱く語りました。
村に学校を建てたことにより、そこで勉強して村を出て行く若者が増えてきた。これでは何のために学校を建てたのか分からなくなる。
村に産業を作り、村を豊かにして、村に残る若者を育てていかなければならない。
そのためには、農業を効率化して、余った労働力で、陶芸や機織り、竹細工などを特産品とする産業を作っていきたい。
そのための農業機械で、しかし、山の急斜面に作られた棚田では大きな機械は使えないので、耕耘機とバインダーの稲刈り機がちょうどいい、それから機織り機とろくろと窯も送りたい、と熱っぽく語りました。

パサンさんは、その支援事業の疑問点や問題点を指摘し、意義を納得し、受け入れについて当たってみると約束してくれました。
現在宇野さんの寺で研修をしているズビン村の青年男女二人と宇野さんが電話で話し、パサンさんに代わりました。
ネパール語でしばらく話をしていましたが、「泣いていたよ」と、代わった宇野さんが話しました。
何と偶然に、パサンさんの故郷であるナムチェ村は、ズビン村と同じ郡内だったのです!
日本に来て研修を受けながら、日本で成功した同じ故郷のネパール人と話すことができて感激したのでしょう。
ネパールのおいしい料理とおいしいお酒をいただきながら、楽しい一時を過ごしました。
この二人は、きっとすぐに意気投合するに違いないという予感がありました。思った通りでした。
最後は三人の大きなお腹をくっつけ合って抱き合い、写真を撮りました。
同じ方向を向いている人とは話が早いと、いつも思います。
向いている方向が同じなので、手を伸ばせば隣にいるという感触です。
向いている方向が違う人とは、すぐ側にいてもなかなか出会わないということも言えます。
ということで、新たな事業が動き出しそうな予感で、大変有意義な夜となりました。


それでは今週はここまで。また来週お立ち寄りください。