宮城県南三陸町、歌津。
東日本大震災で壊滅的な被害があった地です。
「歌」のつく地名は北海道、東北をはじめ、それ以外の地でも見られる地名ですが、その元は砂浜を意味する「オタ」にあるようです。
「オタ」に漢字があてれるときに、「オ」と「ウ」の発音が近いために、「歌」があてられた場合が多いとのことです。
北海道には多く見られ、歌志内、小樽、「石狩挽歌」に歌われたオタモイも砂浜の入江のからの地名のようです。
東北各地にも「歌」は点在し、「歌の沢」は、宮城県作並、福島県会津美里町、秋田県由利本荘市にもあります。
宮城県松島町には「歌の入」、岩手県室根町には「歌戸」、新潟県糸魚川市には「歌」そのものがあります。
北海道、東北以外の地名で「歌」がついている場合、必ずしもアイヌ語系とは言えないかもしれませんが、海岸や川岸などの地名であれば、砂浜である「オタ」語源かもしれません。