わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

男女7人インド物語は続く~マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

2015-10-17 | 映画・ドラマ・本
 「マリゴールドホテルで会いましょう(原題:The Best Exotic Marigold Hotel)」を借りて観ました。面白かったので、続編の「The Second Best Exotic Marigold Hotel」も借りて観ました。一作目が「会いましょう」なら、二作目はどんな邦題が付くのか、興味津々と思ったら、「幸せへの第二章」だって。もうちょっと捻れなかったかな?

  


 様々な思いを抱いてイギリスからやってきた7人のシニアたちと、ジャイプールのおんぼろホテルを経営するソニーとガールフレンドのスナイナの恋の行方が巧く絡みあって、素敵な群像劇だった一作目。「ラブ・アクチュアリー」を作ったお国だけに、と、感心しましたが、2作目はそれぞれのエピソードがバラバラで、まとまりがなかったように思います。一作目のグレアムに代わり、リチャード・ギアがアメリカからの旅行者として参加、ソニーの未亡人のお母さん、マダム・カブールと、大人の恋の駆け引きの一方で、結婚式を目前にしたソニーとスナイナの間には波風。なんだか随分とありがちな展開なのは否めない。でも、映画としては楽しくて、結婚式ではボリウッド名物、ハデ派手ダンスもあって満足でした。

 一作目でも、ちょっと感じてたけど、ジュディ・デンチのイヴリンは非の打ち所な無さすぎだなぁ、って。行動力も決断力も、ビジネス交渉で、ここぞというときにヒンドゥー語出して相手をやりこめるとことか、黙ってオレについて来い!なご主人と40年間連れ添ってきたとはとても思えない自立した意志の強い女性で、実は死んでなかったMが、偽のアイデンティティでインドで隠居してます、って言われても、はぁ、そうですか、やっぱりねと納得しそう。一作目はダグラスのヒステリックな奥さん、ジーンとの対比で「素敵な女性」さが強調されてたけど、今回も全くそつなく、もう少し普通の人らしい、欠点とは言わずとも隙もあった方がいいかもって思った。

 自分も息子達とは離れて、一人暮らしの私には、一作目でイヴリンが公衆電話で息子に電話して強がっているところにはホロリとさせられたし、未亡人の彼女が、決して幸福とはいえなくとも、やっぱり夫婦なダグラスとジーンに孤独を募らせる気持は判る。それでも頑固で人種差別者のミュリエルの方が共感できるのは、イヴリンの完璧すぎるところのせいだと思うのね。

 イギリスの錚々たる名優達に対する、デーヴ・パテールのソニーは、基本、「スラムドッグ・ミリオネア」と同じキャラクターなのですが、押し付けがましく、騒々しいながらも抜けてるところもあって憎めないキャラ。マリゴールド・ホテル拡張の投資をプレゼンするためにアメリカに行って、ホテルを売込む文句が「毎朝、お客様の点呼をします。夜の間に死んでる人がいないか確かめるために!(にっこり)」「ここで死ぬことが出来るのに、なぜ、そこで死ぬか?ですよ!(満面笑顔)」と、アクセントのある英語でやられたら苦笑するしかない。私自身が大阪弁ネイティブなので、癇に障らず、他の地方の人にも理解可能な範囲で、チャーミングなご当地訛りのレベルって難しいと思うのです。彼のインド訛りの度合いが絶妙なのが、イギリス、アメリカでも人気の要素の一つかも。

 一昨目できれいに大団円を迎えたけど、思わぬ人気で二作目、そして、これは絶対3作目があるなと思わせる内容でした。他のメンバーと違って、恋愛とは無縁のミュリエルにも春の予感、そしてソニーの御母堂と作家志望のアメリカ人、ガイの関係も一筋縄ではいかなそう。かつてアメリカきっての色男役だったギアが、油が抜けて良い感じの初老男性で、わたしゃ初めて彼が魅力的だと感じたよ。未だに他の男性との関係を続けるキャロルと恋多き男ノーマン、現在、現地のお金持ちを二股中のマッジ。マッジのバイタリティーには、オバサンだって、まだまだ頑張れるぞ!と励まされます。結局は、ノーマンと落ち着きそうな気配だけど、それも予定調和すぎだし、急展開も期待できるかも?と、まだまだ話は尽きないマリゴールド・ホテルのこれからも、開き直って観てやろうじゃないか!って気なので、三作目も楽しみです。絶対、作ると思うのw

モンタゴメリー郡の橋

2015-10-17 | 田舎暮らし
 愛犬とよく行く公園から帰り道、うっかり曲がる角を間違えて通りがかった道で、こんな橋を見つけました。この道は前にも一度、通った覚えがある道なのに、何故そのときは気が付かなかったのかな?私有地内にあって、立ち入り禁止のサインが出ていたので、道端からパチリ。橋の手前のサインによれば、この橋の名前は「Jasper Road Bridge」で、下を流れるのは、Mudlick Creek(直訳すると泥舐め川)。1877年にオハイオ州グリーン郡トレドのシーザーズ川に掛けられましたが、撤去されるところだったのを、1964年にヒューストン・ブラウン氏が買い取って自分の敷地内に再建したそうです。だから個人私有地内にあるのか…

   
ラスティックで良い雰囲気


 小川の向こうには、汽車や水車のある石造りの家、古い小屋が散在して歴史公園的な雰囲気も。オープンハウスとかで公開してくれないかな。中、見てみたい。