人は過去にうまくいった手段・方法、
あるいはそれを改良した手段・方法を使いたがるという傾向があります。
それを使ってうまくいけば、さらに成功体験が強化され、
ますます他の手段を採用しづらくなっていきます。
OJTにおいては、常に教える相手にとっての有用性が中心となります。
自分の成功体験だけで考えるのではなく、
相手にとってどのような能力が必要になるのかを最大限考慮することが肝心です。
特に「どのように」教えるかを考えるときこそ、
この自分の成功体験が投影されやすいものであることを知っておかなければなりません。
メンバーにとって学びやすい手段や・方法は、
かならずしもリーダーが過去にうまくいった手段・方法と同じとは限りません。
自分の仕事ぶりに自信があるリーダーほど、
相手のためだと想っていても、つい、教える側本位のOJTをやってしまいがちです。
相手に合わせて指導する必要があるということを常に肝に命じておかなければなりません。