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戦略策定で社員が自動的に動くなんて・・(中小企業のマネジメント改革)

2016-05-24 07:00:10 | 組織マネジメント改革の実践


戦略が実行レベルで挫折する・・多くの企業の悩みです。

戦略実行の決め手となるのは、何といっても社員の意欲的な取り組み姿勢です。
社員の意欲と能力が結集されない戦略は、絵に描いた餅になってしまう。

一般的に行って、彼らには二つの相反する感情があります。

それは「優れた存在でありたい」という、自己変革・自己実現への願望と、
「今の仕事で手一杯、戦略どころじゃないよ」という日常優先、現状維持の気持ちです。

そのため、まずは戦略策定に際して、
一部の側近だけでなく、社員全員の戦略策定への参画の環境づくりをおこなう。

次にそんな難しいこと出来ないよ、本当に俺で出来るのか・・。
彼らの不安を取り去るために、戦略実行能力の開発に段階的に取り組む。

やってもいいが、失敗すると自分が責任を取らされる・・。
結果責任の原則を戦略実行ではいったん棚上げし、“やってみなはれ”の制度づくり。

加えて、戦略実現の折には自分はどうなる・・。
会社の未来と自分の未来がハッキリと絵になって視える、未来の視える化を行う。

やはり戦略実行には、社員のハートでの共感が欠かせませんが、
多くの企業で戦略が挫折するのは、“仏を創って魂入れず”ではないだろうか。

戦略を策定するだけで社員が自動的に動くなんて、それはまったくの幻想にすぎない。