さっさと作業に移ろう
何気なくインシュレーターを見たらおかしなことに気が付いた
お客様が自身でキャブO/Hした際に一緒に交換したものだが
#1、#2に付いてるインシュレーターの向きが#1、#1
#3、#4に付いてるインシュレーターの向きは#3、#3
純正のインシュレーターは各気筒ごとの番号が書かれている
CB400Fでは2種類あって#1/4用16212-333-030、#2/3用16213-333-030
向きを替えることによって対応
この車両のは社外品のインシュレーター(左側)、右は純正
#1、16212-333-030 ケーブル避けの溝が右側に来る
逆さにすると#4用となる(溝は左側になる)
次に#2 16213-333-030 右側にオフセット
逆さにすると#3用 左側にオフセットする
社外品を使う場合は事前に形状を見比べどこに付くのか把握しておく必要があるだろう
一応、部品番号が書かれているので#1/4用か#2/3用かは判るだろう
はみ出ていた茶色い液状ガスケット
インシュレーターを外すと....
酷いな塗りすぎ
はみ出たものがポート側にはみ出ていて下手すりゃ燃焼室へまっしぐら
インシュレーター側も酷い有様
#1、黒いOリングらしきが居ないが...
あ゛!!
本当に居ないよ!!
無くした?注文ミスで足りなかった?
いずれにせよ無い状態で液状ガスケットでごまかしてはいけない
将来的に二次エアーでも吸ったらエンジンを壊してしまいますよ
液状ガスケットを除去し、オイルストーンで仕上げる
インシュレーター側は余分な液状ガスケットのみ除去して装着
バンドも酷いな、ビスの+部が舐めています。
要交換ですね
異常に重かったクラッチ
先ほどの画像を見ても判るように#4インシュレーターの外側を通ったり、ライト裏でもおかしな取り回し
一度外してフリーな状態で装着すると大分軽い(新品ケーブルほどは軽くないが...)
これもお客様には乗って左手が辛ければ新品に交換するようアドバイス
やっとキャブに取り掛かれる
フロートチャンバー内のガソリンを抜く
ん!?
終わってる色....O/Hされているはずだが
依頼事項は#4アームのボールジョイントの剥がれと諸調整
とりあえずステープレートを外しましょう
ありゃスロットルケーブル取り付けステーはひん曲がってるし
これではケーブルワイヤーがレバー側面をこすりながら動くので切れやすくなります
ステープレートを外す際に、#4キャブのアジャスターホルダーがポロッと
あぁ確かにボールジョイントが抜けている
「何故だ!?」
#4キャブを離別し、アームを外す
ひん曲がっています。
何故そんなに力を加える必要があったのか??
おや、部品も足りないし
スプリングと樹脂のカラーの間にワッシャーが入ります。
いやな予感がするので全キャブを確認することにした(左から#4~~#1)
案の定#1にはワッシャーと樹脂のカラーが不在
酷いなぁ
チョークのバタフライ調整部を見ると皆曲がっている
これも修正
しかしフロートチャンバー面のはみ出た液状ガスケットが気になる
言われては居ないが確認すべきだろう
フロートチャンバーを外すと....案の定
これは酷い、酷すぎる
このふやけたものが剥がれてジェットを詰まらせたら大変です
なんだろうな、Oリングを溝に固定するのにとりあえずあるものを使ってしまうパターンが多い
液状ガスケットを使うならガソリンに浸って変質しないものを溝に極少量使うか
ゴムのりを使ってもらったほうが良い
中には瞬間接着剤を使う人も居るが絶対にダメ、漏れるよ
ん!何故逆さにしているのにフロートレベルを維持しているのか???
本来フロートバルブの背中のピンがスプリングで沈み込むのでフロートも下がるがそれが無い
試しにフローとを触るが動かない何故???
フロートを外してみましょう
なんと!
フロートバルブ逆組み
これでガソリン流し込んだらオーバーフローしまくりでしょう
正規に組み替え、フロートレベルを調整します。
フロートチャンバーの溝掃除
Oリングは液状ガスケットを剥がす手間を考えたら新品を使ったほうがお安いので交換します。
ドレンボルトはOリングの交換はされてない
無論、穴掃除とOリングを新品に交換
きれいになりました
当店ではホンダボンドを使います。
これはニトリル系の接着剤(ゴムのり)乾くとガソリンには侵されない
市販品でニトリル系のゴムのりはめったに無くあっても大きいので使い切るまえにダメにしてしまうのでこのサイズは使い勝手が良い
(NetShopで販売中)
また、グリップの固定にも使えます。
溝全周に薄く塗り
Oリングを軽く引っ張り大きくしてから溝に納める(当店販売品)
少し乾かしてから組み付けます。
参考までにガソリンに溶けない液状ガスケット
ハイロマー ユニバーサルブルー
パーツクリーナーにも溶けません
キャブレターは前日25時までやって終わらず中断し
早起きして翌朝7時から再始動9時頃に完成
予定では昨日のうちに完成させたかった。
とりあえずお客様には夕方くらいになると連絡
初めて診る車両はこういうことが普通にあるから難しい
キャブを車体に組んで
諸調整をするためにエンジン始動
ありゃ、なぜか3気筒
#4に火が入らない
プラグを診る、火花は飛ぶが沿面放電、色も黄色い
テスト用プラグに交換
ばっちりスパーク 紫の良い火花
キャブレター調整は
同調調整、エアスクリュー調整、ファーストアイドル調整、オーバートラベルストッパー調整、スロットル開度調整
エンジンが充分に温まったところでスタッドボルト交換
ん?スタッドボルトではなく普通のボルトが使われている
しかもこの社外品マフラーはフランジの位置がエンジンに寄りすぎ
ワッシャーで対応するか
そんなんで外すのは容易だったが新品のスタッドボルトを組むと.....
#3の内側、角度がおかしく奥まで入らない
下手クソが修正したな!仕方ないのでボルトを短くした。
#2外側も奥まで入りきらない
修正して組み込み
1本だけあさっての方向を向いていますね
それでもマフラーは組めたので結果オーライ
次はリア周りの作業
持ち込まれたのは中古のスプロケットと新品のドライブチェーン
店主的には中古のスプロケットはありえない選択
リアは前のものよりははるかに良いが(前記事参照)
フロントは今付いているものと変わらない
お客さまに懇願してフロントのみは新品交換の許可を得た
持ち込まれたものと新品との比較
リアブレーキのアジャスターは調整できないまで締めあげてあった
チェーンアジャスターのボルトの頭は無いし
アクスルナット、割りピンの代わりにクリップじゃないの?
車検場で指摘され慌てて対処したものか??
まっ平らになったアジャストナット
適当なワッシャーのみで組まれていた
本来はストッパーアームクッションラバーと大きなワッシャーが組まれているが...
開けたらブレーキシューはもちろん磨耗していたがなぜか油っぽい
ドラム内部も同様
脱脂洗浄を行う
リアタイヤ交換、リムの中って普段見えないが古いものは大体こんな感じ
ワイヤーブラシでこすって剥がせるものは剥がします。
組み立て時、ブレーキロッドはねじ山が痛んでいたのでダイスで修正
さぁ完了
依頼事項すべて終わったのが18時頃になってしまった。
完成後試乗に出ますが
気になるのはフロントブレーキ
しかし、予備検で通っているだけに強く握れば止まる
(制動距離は正常な状態よりははるかに長い)
これはお客様に気をつけるようアドバイス、一番最初に対処するよう指示
伝票書いている間に一回りさせたが
「別物になりましたと大喜び」
この車両、某インターネットオークションで画像と商品説明のみで判断して買ったわけだが
自分で直す気満々でベース車両と割り切った買ったのだろうがあまりに程度が悪すぎた
確かに商品説明にはうまいこと書いてある
「年式の割には比較的に綺麗です。」フレーム缶ペン塗りまくりで!?
ブレーキ「正常稼働(陸運局にて検査済み)」確かに検査ラインは通っただろうが.....
たとえば業者さんがインターネットオークションに出す場合
業者オークションには出せない車両の場合があるので注意が必要
できれば現車確認(詳しい人間同行で)はしたいところ
以前にも有ったがインターネットオークションで九州から買った車両
商品説明では「そのまま車検を取って乗れる」と書かれていて
画像は夜に撮ったピントの甘い不鮮明な画像
届いてみたら手に負えず修理依頼が来たがいざ預かってみると
ブレーキレバーは無い、バッフルは入っていないし、状態最悪
完全に詐欺状態の車両
実際見積もるとかなりな額になるため
その車両下取りで当店に有った委託車両の購入を勧めた
その委託車両は現在では別のオーナーさんに代わり
3世代で当店で面倒を見ています。
自分でメカに自信が有ってもなるべく状態の良い車両を購入すべき
また、金額に目がくらんでいじれもしないのに安い車両に飛びつきドつぼにはまる人も居ますが
少し我慢してお金を貯めてなるべく状態のよい車両を購入すべき
初期投資と考えレストア済みの車両の購入もひとつの方法
ただし、O/Hやレストアの定義は決まっていないので内容を良く聞くことが肝心
何気なくインシュレーターを見たらおかしなことに気が付いた
お客様が自身でキャブO/Hした際に一緒に交換したものだが
#1、#2に付いてるインシュレーターの向きが#1、#1
#3、#4に付いてるインシュレーターの向きは#3、#3
純正のインシュレーターは各気筒ごとの番号が書かれている
CB400Fでは2種類あって#1/4用16212-333-030、#2/3用16213-333-030
向きを替えることによって対応
この車両のは社外品のインシュレーター(左側)、右は純正
#1、16212-333-030 ケーブル避けの溝が右側に来る
逆さにすると#4用となる(溝は左側になる)
次に#2 16213-333-030 右側にオフセット
逆さにすると#3用 左側にオフセットする
社外品を使う場合は事前に形状を見比べどこに付くのか把握しておく必要があるだろう
一応、部品番号が書かれているので#1/4用か#2/3用かは判るだろう
はみ出ていた茶色い液状ガスケット
インシュレーターを外すと....
酷いな塗りすぎ
はみ出たものがポート側にはみ出ていて下手すりゃ燃焼室へまっしぐら
インシュレーター側も酷い有様
#1、黒いOリングらしきが居ないが...
あ゛!!
本当に居ないよ!!
無くした?注文ミスで足りなかった?
いずれにせよ無い状態で液状ガスケットでごまかしてはいけない
将来的に二次エアーでも吸ったらエンジンを壊してしまいますよ
液状ガスケットを除去し、オイルストーンで仕上げる
インシュレーター側は余分な液状ガスケットのみ除去して装着
バンドも酷いな、ビスの+部が舐めています。
要交換ですね
異常に重かったクラッチ
先ほどの画像を見ても判るように#4インシュレーターの外側を通ったり、ライト裏でもおかしな取り回し
一度外してフリーな状態で装着すると大分軽い(新品ケーブルほどは軽くないが...)
これもお客様には乗って左手が辛ければ新品に交換するようアドバイス
やっとキャブに取り掛かれる
フロートチャンバー内のガソリンを抜く
ん!?
終わってる色....O/Hされているはずだが
依頼事項は#4アームのボールジョイントの剥がれと諸調整
とりあえずステープレートを外しましょう
ありゃスロットルケーブル取り付けステーはひん曲がってるし
これではケーブルワイヤーがレバー側面をこすりながら動くので切れやすくなります
ステープレートを外す際に、#4キャブのアジャスターホルダーがポロッと
あぁ確かにボールジョイントが抜けている
「何故だ!?」
#4キャブを離別し、アームを外す
ひん曲がっています。
何故そんなに力を加える必要があったのか??
おや、部品も足りないし
スプリングと樹脂のカラーの間にワッシャーが入ります。
いやな予感がするので全キャブを確認することにした(左から#4~~#1)
案の定#1にはワッシャーと樹脂のカラーが不在
酷いなぁ
チョークのバタフライ調整部を見ると皆曲がっている
これも修正
しかしフロートチャンバー面のはみ出た液状ガスケットが気になる
言われては居ないが確認すべきだろう
フロートチャンバーを外すと....案の定
これは酷い、酷すぎる
このふやけたものが剥がれてジェットを詰まらせたら大変です
なんだろうな、Oリングを溝に固定するのにとりあえずあるものを使ってしまうパターンが多い
液状ガスケットを使うならガソリンに浸って変質しないものを溝に極少量使うか
ゴムのりを使ってもらったほうが良い
中には瞬間接着剤を使う人も居るが絶対にダメ、漏れるよ
ん!何故逆さにしているのにフロートレベルを維持しているのか???
本来フロートバルブの背中のピンがスプリングで沈み込むのでフロートも下がるがそれが無い
試しにフローとを触るが動かない何故???
フロートを外してみましょう
なんと!
フロートバルブ逆組み
これでガソリン流し込んだらオーバーフローしまくりでしょう
正規に組み替え、フロートレベルを調整します。
フロートチャンバーの溝掃除
Oリングは液状ガスケットを剥がす手間を考えたら新品を使ったほうがお安いので交換します。
ドレンボルトはOリングの交換はされてない
無論、穴掃除とOリングを新品に交換
きれいになりました
当店ではホンダボンドを使います。
これはニトリル系の接着剤(ゴムのり)乾くとガソリンには侵されない
市販品でニトリル系のゴムのりはめったに無くあっても大きいので使い切るまえにダメにしてしまうのでこのサイズは使い勝手が良い
(NetShopで販売中)
また、グリップの固定にも使えます。
溝全周に薄く塗り
Oリングを軽く引っ張り大きくしてから溝に納める(当店販売品)
少し乾かしてから組み付けます。
参考までにガソリンに溶けない液状ガスケット
ハイロマー ユニバーサルブルー
パーツクリーナーにも溶けません
キャブレターは前日25時までやって終わらず中断し
早起きして翌朝7時から再始動9時頃に完成
予定では昨日のうちに完成させたかった。
とりあえずお客様には夕方くらいになると連絡
初めて診る車両はこういうことが普通にあるから難しい
キャブを車体に組んで
諸調整をするためにエンジン始動
ありゃ、なぜか3気筒
#4に火が入らない
プラグを診る、火花は飛ぶが沿面放電、色も黄色い
テスト用プラグに交換
ばっちりスパーク 紫の良い火花
キャブレター調整は
同調調整、エアスクリュー調整、ファーストアイドル調整、オーバートラベルストッパー調整、スロットル開度調整
エンジンが充分に温まったところでスタッドボルト交換
ん?スタッドボルトではなく普通のボルトが使われている
しかもこの社外品マフラーはフランジの位置がエンジンに寄りすぎ
ワッシャーで対応するか
そんなんで外すのは容易だったが新品のスタッドボルトを組むと.....
#3の内側、角度がおかしく奥まで入らない
下手クソが修正したな!仕方ないのでボルトを短くした。
#2外側も奥まで入りきらない
修正して組み込み
1本だけあさっての方向を向いていますね
それでもマフラーは組めたので結果オーライ
次はリア周りの作業
持ち込まれたのは中古のスプロケットと新品のドライブチェーン
店主的には中古のスプロケットはありえない選択
リアは前のものよりははるかに良いが(前記事参照)
フロントは今付いているものと変わらない
お客さまに懇願してフロントのみは新品交換の許可を得た
持ち込まれたものと新品との比較
リアブレーキのアジャスターは調整できないまで締めあげてあった
チェーンアジャスターのボルトの頭は無いし
アクスルナット、割りピンの代わりにクリップじゃないの?
車検場で指摘され慌てて対処したものか??
まっ平らになったアジャストナット
適当なワッシャーのみで組まれていた
本来はストッパーアームクッションラバーと大きなワッシャーが組まれているが...
開けたらブレーキシューはもちろん磨耗していたがなぜか油っぽい
ドラム内部も同様
脱脂洗浄を行う
リアタイヤ交換、リムの中って普段見えないが古いものは大体こんな感じ
ワイヤーブラシでこすって剥がせるものは剥がします。
組み立て時、ブレーキロッドはねじ山が痛んでいたのでダイスで修正
さぁ完了
依頼事項すべて終わったのが18時頃になってしまった。
完成後試乗に出ますが
気になるのはフロントブレーキ
しかし、予備検で通っているだけに強く握れば止まる
(制動距離は正常な状態よりははるかに長い)
これはお客様に気をつけるようアドバイス、一番最初に対処するよう指示
伝票書いている間に一回りさせたが
「別物になりましたと大喜び」
この車両、某インターネットオークションで画像と商品説明のみで判断して買ったわけだが
自分で直す気満々でベース車両と割り切った買ったのだろうがあまりに程度が悪すぎた
確かに商品説明にはうまいこと書いてある
「年式の割には比較的に綺麗です。」フレーム缶ペン塗りまくりで!?
ブレーキ「正常稼働(陸運局にて検査済み)」確かに検査ラインは通っただろうが.....
たとえば業者さんがインターネットオークションに出す場合
業者オークションには出せない車両の場合があるので注意が必要
できれば現車確認(詳しい人間同行で)はしたいところ
以前にも有ったがインターネットオークションで九州から買った車両
商品説明では「そのまま車検を取って乗れる」と書かれていて
画像は夜に撮ったピントの甘い不鮮明な画像
届いてみたら手に負えず修理依頼が来たがいざ預かってみると
ブレーキレバーは無い、バッフルは入っていないし、状態最悪
完全に詐欺状態の車両
実際見積もるとかなりな額になるため
その車両下取りで当店に有った委託車両の購入を勧めた
その委託車両は現在では別のオーナーさんに代わり
3世代で当店で面倒を見ています。
自分でメカに自信が有ってもなるべく状態の良い車両を購入すべき
また、金額に目がくらんでいじれもしないのに安い車両に飛びつきドつぼにはまる人も居ますが
少し我慢してお金を貯めてなるべく状態のよい車両を購入すべき
初期投資と考えレストア済みの車両の購入もひとつの方法
ただし、O/Hやレストアの定義は決まっていないので内容を良く聞くことが肝心