テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

28期生 確かな受験戦略を確認しましょう 

2020-11-09 14:32:43 | 中学受験


 エデュコ28期生の受験活動も、過去問演習の2巡目へと移行し始めました。合格点を強く意識して着実に改善を進める子もいれば、中には「何点取れるかごっこ」に止まるような子も散見されます。
 過去問演習の目的は、どんどん改善を図りスコアアップにつなげることです。スコアアップにつながらない「できたふり勉強」だけは、させないようにしましょう。「この分野がうまく答えられなかった」「やっと今気が付いた」「解法の要諦はこれ」…など、改善事項を話題にする会話が成立すれば、良好な状況といえます。

 さて、埼玉入試を試験開始時期とすると、残り60日余りとなりました。いよいよ、最終的な受験戦略を描かなければなりません。現在、「志望校調査票」の提出(11月20日〆)を待っている状況ですが、改めて、次のような確認を行う必要があるでしょう。
 第一に、「公立中学への進学もありか否か」です。仮に、公立中学への進学を望まない場合、セーフティネットを用意しなければなりません。「志望校調査票」の「志望校」には進学を視野に入れている学校名を記入してください。尚、「日程表」には進学対象でなくても受験する学校をすべて記入してください。
 第二に、合格の可能性をしっかり推量したうえで、受験戦略を組み立てましょう。念のために言えば、合格可能性のない受験を控えましょうと言っているわけではありません。「こんなはずじゃなかった」は回避したいものです。
 ちなみに、合不合判定テストの評価は、ほとんど合格の可能性がない場合も、20%として表示されます。個別の結果表を見ると分かりますが、合格者のボリュームゾーンから離れると、ほとんど合格がないのが現状です。ローソク足の下限点の子は、もともと力量があるにもかかわらず、そのテストに限ってしくじってしまったような場合(外れ値)と理解していいでしょう。
 そのうえで、第三に、真に改善努力を重ね、自力で合格を引き寄せられる学校の過去問演習を手厚くすることが求められます。①「頑張って勉強してきた自分の自己評価に繋げる挑戦校」、②「しっかり準備をして、自力で引き寄せる妥当校」③「確実に6か年の椅子を確保する目的の抑え校」を認識し、特に②の過去問に取り組む時間を増やすことをお勧めします。もちろん、①と②が同じであれば言うことないですね。①の場合、偏差値や他者評価に惑わされず、突進することをお勧めします。
 合格の可能性などに関しては、担任講師と十分に擦り合わせてください。子どもの「特長」に合わせた、いい学校選びができるはずです。

 くどいですが、過去問2巡目の目的を述べておきます。
 第一に、何点取れるかではなく、過去問の復習を徹底することです。点数そのものは、1回手掛けたものですからアップして当然です。要は、求められる解法手順、知識の分野に順応させることです。全く同じ問題が出るはずはないのですが、国語でいえば、文種,問題文の長さ、設問の構成、解答要領は予定調和と言って過言ではありません。限られた時間内でどのような手順で答えるか、しっかりイメージしましょう。算数なら、計算の手順、一行問題のタイプ、独立題の分野別傾向と解答手順、問題ごとの難易度構成の理解などを認識し、最も効率的な得点方法を思案しておきましょう。理科・社会も同様です。
 第二に、過去問への対応力が上がったことを自覚した自信の獲得です。「できることには限りがあるけれど、できる準備はやり切った」という、割り切り・開き直りを擁して恐れることなくつき進めればいい受験となります。頑張った自分の成果を楽しみにする気持ちを持ちましょう。

 受験戦略のご相談は、昼夜問わず承ります。平日の授業終了後も面談可能ですので、お申し付けください。
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