テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて35年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

授業前に課題意識を持たせ、授業後には解決力を確認させましょう 

2017-03-18 21:17:15 | 中学受験


 新年度授業が開始され、およそ1か月余りが経過しました。この間、新しい週間学習計画表の作成がなされ、6・5・4年生の保護者会(3年生は4月15日予定)の実施があり、新年度の学習体制が整いつつあります。1週間の学習の流れを再確認してみましょう。

 エデュコでの1週間における学習の概要(4・5・6年生)は、次のようになります。今一度、共通理解事項として確認しておきましょう。
①授業前の課題確認
 家庭学習で「予習シリーズ」を手がけます。算数なら例題解法の理解を目的として模倣し(「算数シリーズ解説」を受講されている方は、エデュコ授業で手掛けることになります)、その上で、類題・基本問題・練習問題に取り組むものです。正答にたどり着けない場合、解説の解法要領を参考にし、その解法要領を再現してみましょう。
 もちろん、家庭学習で対応しきれない問題は少なくないわけで、いわば、未解決部分が授業出席に向けた課題として位置づけられるわけです。授業前の家庭学習は、理解しがたい問題等を整理しておくことが目的といえます。
 算数に限らず、他教科においてもシリーズ学習にかかる未解決部分は確定しておいてください。
②授業での課題解決
 授業開始前、個々の家庭学習状況を確認します。その際、授業で取り扱ってもらいたい課題を講師に申告しましょう。個別指導ではないですので、授業中においてすべての要請にこたえられるはずはないのですが、多くの疑問点については納得を得られることでしょう。
 授業は速く解くことを競い合うものではありません。急がず、自分の疑問と向き合うように、じっくり考えることとしましょう。しつこく言えば、周りの人がどんどん正解を得る中にあっても、あやふやな解答で済ませず、解法の論理にこだわり続けることにしましょう。
 また、授業ノートに関して言えば、「きれいに書く」ではなく「考えながら書く」ことを心がけましょう。エデュコの授業では、ノートに記したい項目はすべて講師が書き示します。書くスピードと同じスピードでゆっくりと説明を加えますので、「考えながら書くノート」になるように心がけましょう。
 問題演習(白板問題)における考察も、失敗を恐れず、どんどん書いて考えましょう。失敗の数ほど、「上手になれる」といっていいでしょう。
③授業後の再現確認
 授業前の家庭学習で課題を見つけ、授業中、その課題が解決されたように思えても、回答要領を簡単に再現できるとは言い切れません。いわゆる、「わかる」と「できる」の違いになります。
 この再現確認作業をエデュコでは「ドジ問題」処理として、各教科の「ドジノート」を作ることにしています。ただ、この「ドジ問題」処理は、必ずすべての問題を解決しようというものでもありません。個々の理解度到達は一様ではありませんから、「わかる」「できる」に近いと思われる問題を取り出して、授業解法を確認した後、再現して見ましょう。念のために言えば、「ドジ問」処理は、できなかった問題をすべてやり直す作業ではありません。

 ところで、1週間に手がけることが可能な学習範囲は、個々の学習スタイルによって様々です。また、新年度に移行して、すべての学年において学習量が増加しています。学習計画は立てたものの、やり残し感が強まっている場合、学習範囲の縮小をお勧めいたします。
 何より大切なことは、子どもが常に達成感を得ながら学習し続けることです。学習量の多寡と合格力はイコールではありません。保護者・エデュコスタッフという取り巻きの冷静な判断・工夫で、子どもの学習効果を最大化していきましょう。学習方法に関する疑問が生じた際には、迷わずお電話ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする