過去問研究に余念のないエデュコ6年生たちですが、確実な実力向上を確認できている人、戸惑いから脱却できない人、さまざまな様相が見て取れます。後者の場合、今一度確かな受験戦略と具体的な学習方法を再確認する必要があります。
一般に、進学に関する受験の場合、「挑戦校」・「妥当校」・「安全校」という組み合わせの受験戦略を立て、「挑戦校」の過去問研究を軸とした行動をとります。エデュコも、最大限の学習効果を得るために、「目標を下げることなく、第1志望校合格への合格を念じ続けること」をお勧めしていますが、必ずしも「大は小を兼ねる」とはいかないところに注意が必要です。
戸惑いから脱却できない人の場合、「本来解答できるはずの問題」さえも、難しく捉えすぎていることが少なくありません。各校の入試問題の中には、受験生の平均得点が配点の35~40%くらいにとどまる高難度の出題をする学校もあります。このような学校の過去問題に挑んで気負いすぎたり、あまりにも実力と開きのある難易度の問題にだけ取り組みすぎたりすると、自分の力量を見失い、「本来解答できるはずの問題」にすら気づかなくなっているということになります。
野球練習に喩えると、豪速球を打つ練習にだけ気を取られ、自分の打撃フォームまで崩し、緩い球すら打てなくなっているような状況といえるでしょう。
このような場合、「やさしく考える思考の型」や「自分の解答能力に対する自信」を取り戻すことが必要です。そのためには、「挑戦校」の過去問にとらわれすぎず、逆に「妥当校」・「安全校」と位置付ける学校の過去問題を、力みすぎることなく解いてみることにしましょう。
また、算数の場合、1週間のうちの2~3時間を「四科のまとめ」の基礎的な解法モデル確認に充てることも有効でしょう。
「できる自分」を再確認することで、自信と安心感が生まれます。