テッカ(湯田伸一)の中学受験伴走記

私立・国立中学受験生を応援し続けて37年。
中学受験『エデュコ』を主宰するテッカ(湯田伸一)の応援メッセージ。

2012年 エデュコ19期生中学受験終了

2012-02-07 17:40:00 | 中学受験



 エデュコ19期生の受験も2月6日まで続きました。日毎、悲喜こもごもの光景が繰り返される中、受験生とその保護者、5年生以下の在籍生とその保護者、皆様のご協力を得て、ほぼ全力を注入した受験活動が出来得たと感じられます。皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。

 合格・不合格に振り分けられることが分かっているとはいえ、実際に不合格を受け止め、気持ちを立て直す経験をした子どもは、例外なく成長したと言えます。もちろん、多くの努力をし、成果を引き寄せた子どもは、大きな自信をつかんだことでしょう。
 
 このように言うのも、個々の総括において最も重視されるべき点は、「どれくらい頑張れたか」「どれくらい変われたか」にあると思われるからです。
 よく、「頑張って受かった子」「頑張って落ちた子」「楽をして受かった子」「楽をして落ちた子」という類型で語られることがあります。
 当然、「頑張って受かった」に越したことはないのですが、「頑張って落ちた子」も自分をしっかり振り返ることができ、課題認識も得ることができたはずです。「どれくらい頑張れたか」「どれくらい変われたか」を確認し、次の展望を描くことができます。
 これに対し、「楽をした子」は、たとえ合格をもらったとしても、次の展望を描くことなどできません。どの様な学習方法でどれくらい学習するという、自分の型を持ちえないままでいることは、成長したとはいえないでしょう。
 
 合格校はあるものの、惜しくも意中の中学への合格を果たせなかったある子どもが、母親を伴って訪ねてきました。母親からは「お母さんはあなたに『合格』をあげるよ」と言われたものの、どう受け止めればいいかよくわからないというのです。
 母親からの『合格』は、親として我が子の頑張りをしっかりと認め、我が子を信頼にたる人物に成長したと評価・尊敬するという表明に他なりません。一番大切なものは、家族間の信頼であり、他人から存在価値を認められる人格を作り上げることです。そのことを話した時、本人は嬉しそうな顔をして母親をみやりました。

 「どれくらい頑張れたか」「どれくらい変われたか」にこだわって総括し、次のステージでどう頑張るか、構想と決意を持って前進しましょう。

*エデュコの合格者一覧の公表は、「氏名公表承諾書」による正確な確認を以て行っており、2月15日以降を予定しております。
 また、合格者数のみの集計表も、大規模塾と異なり各校1~2名の合格に止まることが多く、繰上げ待ちの受験生への配慮を優先させたいことから、各学校の登校日を経た13日以降を予定しています。
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