冬期講習が始まりました。
6年生にとって埼玉入試皮切りまで余すところ15日、総復習としての188問がリストアップされた算数をはじめ、同様の狙いで編集された各教科の教材、計5冊(国語は読解編と知識編の2冊)を手がけます。先程終えた算数の時間では、緊張とやる気の表情を見せていました。1日当たり、各教科正味2時間、計8時間の講習開始です。
自宅学習としては、授業に関連する単元で、自分で確認できるレベルの確認問題を手掛ける1~2時間分の宿題を想定しています。早速、休み時間を惜しんで作業する子どももいます。その意気込みは大事にしたいものです。とはいえ、自宅学習を前提とした授業ではないですので、体調に不安を感じる時などは、努めて睡眠時間を長くとるようなご判断をなさってください。
もう一方にも、緊張の面持ちの子たちがいます。この冬期講習で初めてエデュコの授業に参加する子どもたちです。中学受験塾の学習カリキュラムが2月から開始されることは、少しずつながら知れ渡るようになったのでしょうか。通塾の予行演習として、冬期講習を利用される方が多くなったと感じます。
3年生・4年生の授業は、復習コースを除けば、既有知識を前提にしない、はじめに説明ありきの授業ですから、気楽に参加してください。すでにエデュコ会員として通っている方、初めての方の間に差異はありません。
ただ、授業スタイルには少し戸惑うようです。エデュコの掲げる通塾目的は「学習スキルの構築」で、具体的には、子どものノートにおける解法作業の上達を狙いとしています。
「丁寧にゆっくり記録する」ノート作業と異なり、講師の演示的作業を手掛かりに「自分の考えを展開する」ノート作業を試みることから、戸惑うのも仕方ありません。とりあえず、講師のまねをする、周りの子のまねをするという意識で十分です。それだけで、一人一人にエデュコの流儀が浸透し、共通文化となっていきます。
帰宅後は、出来・不出来ではなく、ノートそのものをほめてください。おそらく、1講座5日間で1冊の市販ノートが埋まるはずです。
もう一つの戸惑いに、講師と子どもの関係があります。エデュコでは、親近性を高めることを意識して、講師をあだ名で呼ばせます。今朝の3年生の授業では、すでにエデュコ通いをしている子が「ねえ、ジャム…」と講師に問いかける様子を、複雑な表情で観ていました。
明日は、「ジャム」、「バリカン」、「ET」、「アンパン」と声に出して見てください。「なに?」ときかれたら、「練習してみただけ」と答えるだけで結構です。