Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

鳥の歌

2011-07-12 22:02:48 | 自然
夜が白むあたりに聴く鳥の鳴き声と名前がなかなか分らない。
低山や田畑に近いところに棲んでいる鳥でよく見かけるのが
、コジュケイ、鶯、ホオジロ、メジロ、コガラ、シジュウカラ
くらいだろうか?鳴き声からその紋様や仕草が思い浮かぶのは。
先日は北側の網戸を開けておいたら、キセキレイがふだん使用
しない和室に一羽迷い込んでいた。蝙蝠が迷い込んできた時の
ようにバタバタ暴れまわったりしない。なにか諦めてジッとし
ている。網戸をそっと大きく開けて窓側へ追いやったら、上手
に逃げてくれて安堵した。

また先日は七沢付近の畑の脇で夏空へホバリングを繰り返して
いる雲雀を久しぶりに見かけた。雉の類も都市の周辺では全く
見かけなくなったが、今年は伊勢原から平塚の方へ南下する、
未だに野川の面影を残している渋田川沿いの畑地でメスの雉を
発見する。黙っていても鳥達と至近距離で親和する自分もいよ
いよ、ピエロ・デラ・フランチェスカが描くアッシジの聖人に
近い境地へやってきたのかとニンマリする。
早朝に喩えようのないハッピーな鳴き声を繰り返す真茶色の鳥
が図鑑でようやく分った。「カワラヒワ」だ。
都市近郊の公園から山里を根城にする雀よりも大きな鳥である。
この鳥は嘴が大きめで草の実や向日葵の種を割って啄ばむらし
い。夏が来てホトトギス、ホオジロ、カワラヒワの複雑なる囀
りを耳にする生活はやはり幸福の一類型だと思っている。
チャーリー・パーカーがあのダイヤル盤のセッションの中で偏執
的に「オーニソロジー(鳥類学)」という曲を何度も繰り返したのも
やはり、彼は鳥になりたかったのだろう。