Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

パソコンに四苦八苦

2013-07-27 22:13:53 | その他
春先まで愛用していたNECのノートパソコンが不調になってそこから夏まで四苦八苦な状態が続いている。リリーフで登場したデスクトップは以前に四谷で使っていたものだ。これもメモリーがプアーだがネット用途くらいならなんとか役立ってくれていた。旧友の濱野氏が座間へやってきて自分が不要状態の外付け大容量HDDを取り付けたり、内部情報の整頓を手伝ってくれてしばらくいけると喜んでいた矢先である。

お気に入りに取り込んであったユーチューブの遍歴にて偶然見つけたバリー・ハリストリオの「煙が目にしみる」などを再生していた。これで17インチ画面による音楽情報の整理もストックできてよい気分の流れに乗っていると思っていたら、突然のハングアップである。ポインターは動かない。画面が消えて「節電に入ります」などの表示がでる。再起動したり、正常手順の起動指示に従っていろいろ試してみる。しかし途中までデスクトップ画面のアイコン表示までは辿りついても、英文表示のダメージ警告文が出てきたり、フリーズ状態が頻繁に繰り返されている。せっかくユーチューブのストックがあるのに、残念で2台のパソコンを柄にもなく共存させようという意図はしばらくお預けになりそうである。今、使っているのは横浜の郊外で濱野氏と偶然に立ち寄った「ハードオフ」の購入品だ。ウインドウズ、ビスタシリーズの過渡的短命バージョンである。

濱野氏は座間にあるバイタボックススピーカーで聞くフランク永井、松尾和子などのレトロソングが大好きだ。彼の愛用しているアイポッドに集積した好きな曲をこれまた蒼古的なフィッシャー製真空管アンプのAUXにつなげて、しばしうっとりと聞いている。その隙間で当方が提出する難題を解決してくれている。OSも外して真っ白けな、あとは野となれ、山となれ風な売り方をしているジャンク扱い品は9800円、これに諸々のアプリケーションを加えて正常な動きが可能になった。ビスタとエイトの差などについての知識はまったくないが、心強い友のおかげでようやくブログ、写真管理等の座礁を避ける状態になった。こんどは金でも溜まったら、このノートPCへ繋ぐ為に彼がお薦めするUSB付DAコンバーターでも導入したい気分になってきた。ケンブリッジオーディオ、ヘーゲル等のマイナーメイカーのDACあたりなら面白そうだとカタログを眺めながら、懲りない夢想に浸っている。

夏 点描

2013-07-26 11:51:49 | その他
級友だったことのある横浜、金沢区の海辺に住んでいる青柳君とは半世紀に亘る付き合いが続いている。昨日はこの一週間トラブルが続いてメンテナンスを強いられているパソコン周りの補強部品を買いに横浜駅の「ヨドバシカメラ」へ出かける。そのついでに目的のUSBハブを買ってから関内の文化体育館の横にあるコーヒー専門店にて彼と合流する。
いつもは古本店を数軒冷やかしてから庶民的な食堂で一緒に夕飯することが多い。来週小旅行する近江の比叡山関連のよい文献を探していたら、伊勢佐木町の「ブックオフ」でいいものが見つかった。司馬遼太郎の「街道をゆく16 叡山の諸道」という朝日文芸文庫が250円であった。司馬遼太郎のよい読者ではないが、前に司馬遼太郎が須田剋太画伯と連れ立った同じ「街道をゆく」シリーズの越前ルポがよかったものだから、これを直前までに読むことにする。こんど訪れる叡山の里坊がある坂本近辺の小道についてのニュートラルで該博な司馬遼太郎らしい活写が楽しみである。

青柳君との夕食はいつもの「かさごから揚げ」をパスしてもう少し、横浜の鎌倉街道を南下した蒔田の彼がお薦めする中華飯店にしようということになった。彼のクルマに同乗してその蒔田に隣り合っている榎町にある「廣東飯店」が目的の店である。なんで榎町みたいな無聊感が色濃い街並みを知っているのか?と彼に質問したら、彼の母親はその付近に実家があったらしい。そういえばうちの母親もここから近い宮本町で七十数年くらい前に、浜松から上京してきた姉が独力で開いていた喫茶店というべきかミルクホールというべきか定かではないが、そんな店を手伝っていたことがある。若いころはそんな母親の出自めいた話を交わすなんてこともないので、地縁の意外性にあらためて驚くことになる。

その飯店から裏の磯子へ抜けている道路沿いには横浜の港湾荷役ヤクザとしては名高い笹田一家の本家もあって、子供時代にはその家の立派で頑丈な佇まいに驚愕しながら田園が残っていた岡村付近にまで野遊びの遠征を繰り返していたものである。青柳君のお薦めの「雲吞麺(ワンタン)」は横浜中華街の影響圏が及ぶ昔ながらの横浜風醤油味スープと細い麺を守っている味だった。スープには鶏がら、貝柱、ネギ、リンゴ、などの重層食材がリンクしあった甘みが特徴だ。ワンタンの餡の野菜混じりの挽肉は四谷見附の「こうや」ほどのボリュウムはないが、腹応えのよい詰まり具合が喜ばしい。
一枚だけ乗っている焼き豚のスライス、これも懐かしい横浜の焼き豚らしい歯ごたえがする。戸部の瀬尾、黄金町の小川といった食肉店が提供してきた立派な燻し過程の手抜きがない焼き豚だ。こういう希少品が食べられるなら900円は仕方がないものと納得する。


パソコントラブルもクリアーして今朝はやはり旧友の濱野君から多大なサポートを得て新規導入できたビスタバージョンのウインドウズノートをいじってブログのアップにようやく辿りつくことができた。朝食は濱野君のワイフが気遣ってお土産にもたせてくれたパンと自家菜園の放任プチトマト、Nさん提供の赤玉ネギ、キュウリのサラダというありあわせの健康食で済ませる。雑草と共存している専用庭にはやはり真景色が巡ってきたようでホッとしている。

羽村の水

2013-07-17 08:46:48 | 自然
休日のカフェ巡りのついでに町を通過していてよい空気を感じると寄り道したくなる。裏高尾のついでに寄った多摩川の羽村堰付近もそんなよい空気の漂うところだ。春だったら付近の奥多摩街道沿いの桜並木に目を奪われる。夏はどうかなと思って川原沿いの広々とした土手を歩いてみる。前日よりも温度の下がった川風が心地よい。街道と多摩川護岸の隙間に位置する田園地帯は「羽中」という多摩川の水の惠みを最大限に活かしたエリアだ。区画のしっかりした広い青田が目に涼しい。

清流を導いた水路の水色がこれまた素晴らしい。鯉、ハヤ、虹鱒などが人を信頼して悠々と泳いでいる。カフェでもないかと蓮田や、向日葵畑を遠望しつつ、水路に沿ってそぞろ歩く気分のよいこと。カフェ「中車のんびりカフェ水車小屋」という黒い板壁の民家風カフェに出くわす。ランチなどのメニューもあるようだ。付近で行う予定の灯篭流しや夏祭りのポスターが貼ってあるが、店の戸は開いているのに残念!お休みだ。


戻ってからは水に親しんだせいか、夏の水菓子類をたっぷりと味わう。桃、イチジク、珈琲という午後のおやつに恵まれる。

裏高尾の「ふじだな」コーヒー店

2013-07-15 23:01:52 | その他

夜勤明けの月曜日は連休の解放感に浸る。朝食は自作キーマカレーを解凍して温めてから、パン食と野菜サラダの友にする。一昨日の作りたて時よりも味わいに深みが増した気がする。挽肉と玉ネギだけを気長に煎り尽くしたのが成功要因なのかもしれない。午前中はアイスオレを飲みながらリスニングルームでジャズ三昧。990円で4枚セットのイギリスで発売した一連の格安CDシリーズを楽しむ。ドリス・デイやペギー・リー等は無論初期LPの名唱が全て網羅された文句なしの選集で全く聴き飽きるということがない。これに加えて最近聴き惚れているのが、トロンボーンのアービー・グリーンの最盛期LPの7枚をセレクトしたCD4枚セットだ。ブルー・ノート、ベツレヘム、RCA時代におけるアービー・グリーンの絶好調トロンボーンプレイの総覧みたいなものである。今日もこれの中の「ユアー・ツー・ビューティフル」みたいな高雅な演奏にしばしうっとりとさせらる。





午後からは八王子の友人から噂を聞いていた裏高尾の小仏近くにあるカフェへの近郊ドライブを決めこむ。座間、上溝、城山、館町という相模川沿いを北上して旧甲州街道の裏高尾をめざす。鱒釣り場を目印に狭いバス道路をしばらく辿ってみたら、噂のコーヒー自家焙煎の店「ふじだな」に遭遇する。崖の下は鱒釣り場に隣接していて付近は真夏の濃い緑に噎せ返っている。付近の崖斜面では天然山百合もチラリホラリ、「ふじだな」のコーヒーは無論、良い水と丁寧な焙煎のせいでコクと香りが両立した美味い珈琲が300円と素晴らしくリーズナブルだ。もう少し蒸し暑さが去ってくれた頃に、大きな梅の古木の下にあるサンデッキでコーヒーを味わって、下の管理釣り場で鱒でも釣りに再訪を期することにした。

単線の駅舎

2013-07-10 21:28:53 | その他
神奈川県内でも未だ単線で運行されている鉄道路線がある。いずれもJRの経営で県の西側を走る御殿場線と県央を南北に走る相模線の二路線(全線が)である。自宅からの至近駅には相模線の入谷という小さな無人駅がある。本日は調布駅の北口で昔の上司だったKさんと会う約束をする。調布へ出るには、仕事をしていた田園都市沿線在住時代だったら溝口まで行ってそこで南武線に乗り換えるコースが定番だった。南武線は立川へ向かうJR路線だが、途中に稲田堤という駅がある。多摩川沿いに梨栽培園が広がる緑地帯だ。京王線にも稲田堤という駅があってJRと京王線の駅舎は離れているせいか徒歩で数分かかる。京王稲田堤駅から多摩川を渡って調布駅は駅で二つ目という近い距離にある。

その昔は調布付近にあったジャズ系の音楽学校の広告制作を引き受けていて、始終、月刊雑誌向けの版下デザインの校正やコピー文面の打ち合わせがあった。家から直行したり、帰宅途中にそこへ寄るというかなりの売上を占める大きな広告主だった。その学校もとうに消失してしまったが、その時分の縁で調布付近を交錯する品川道だとか、旧甲州街道、鶴川街道等の諸ルートをいやおう無く覚えてしまった。懐かしい調布だが、昔の上司と会う為のアクセスを考えた結果、不便なことこのうえない相模線の入谷駅をあえて利用することにした。

橋本駅で乗り換えて京王相模原線を利用するコースだ。めったに利用することもない無人駅である。電車の到着本数は都市部と比べたらかなり少ない。二十分に一本という橋本行きの平日ダイヤである。座間へ移住してきて相模線は数回利用したことがあった。いずれも夜ばかりだ。先日は入谷駅舎の廻りを囲んでいる闇夜の田圃で蛙の大合唱に包まれて歩いていたらうれしい気分に襲われた。


今日は猛烈な夏日で炎天下は35℃くらいはありそうな気温である。ホームでは電車待ちする女性客がたった一人だけ。脇の方に腰をかけて読書している様子が野原の中の単線駅らしい光景である。闇夜では覗けない相模川の迂回水路の並々とした水列もまじかに眺めることができた。青々と広がっている遠くの畑地に揺れる「カンナ」、路上との境目がない駅舎ホームを往来する黒揚羽蝶、ちいさな無人駅で昔風の夏景色を噛み締めながら上司との邂逅へ向かうのも面白いものだと思った。