視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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小林彰太郎氏トークショー

2008-04-21 04:53:02 | 星望★雨読


日曜日、Car Graphic初代編集長 小林彰太郎氏のトークショーを聞きに、多摩テックで開催されたホンダSミーティングにいってきた。
小林彰太郎氏は小生にとって、単に自動車の嗜好だけでなく、大げさにいえば"生き方"に非常に大きな影響を与えた人物だと思っている。
Car Graphic初刊号が出たのは1962年。小生は丁度中学2年で私立の中高一貫の進学校で成績はいつも下から数えてヒト桁台。
それは卒業するまでの6年間変わらずで、勉強もせず毎日毎日読み耽っていたのがCar Graphicだった。
日本ではまだ見る事などかなわなかったフェラーリなどのスポーツカーやレース、海外、特にヨーロッパの車社会事情を載せたCar Graphicのモノクロ写真をなめるように視、小林彰太郎氏の文を読み返して想像の世界に耽っていた。
その中で自動車をキーワードとしてヨーロッパ文化や、文化というものの考え方を知らず知らずに学んでいったことは間違いない。
さらに小林彰太郎氏のような"好きなことを仕事にする"生き方に憧れていった次第。
自家用車なんていうものが身近になかった中学高校時代、学内でやはりCar Graphicを読んでいる学友が見つかったときは本当に嬉しかった記憶ある。
”見たこともないフェラーリのスペックや、当時花形だったレーシングドライバー、ジム・クラークの話が出来る奴がいる"

「オタク」である。

社会人になってCar Graphicと小林彰太郎氏に人生の道を誤させられた(笑)が奴がたくさんいることを知った。(小生の所属するカークラブにもけっこういそう?)

トークショーでは小林彰太郎氏はそれほどご健康という状態ではないようだが、言葉もシッカリしておられ、、1964年にホンダのF1初参戦を取材するため、発売直後のホンダ・S600をご自身で購入されてヨーロッパに持ち出し、2ヶ月半で12,000kmを走破されたときのことを中心にお話された。
小生のようなCar Graphic初号からの愛読者でいまだに捨てられないでいる読者にとっては馴染みのあるお話だが、それでも初めて聞く話もあった。

自動車、モータースポーツへの情熱を語る現在79歳の小林彰太郎氏に圧倒された一日だった。
小生も平成5年式NAをあと20年の乗り続ける気持ちになった。
あと20年?俺は80歳か!?
コメント
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