外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

ルールは誰が守るもの?

2012年12月24日 | 日記
12月23日(日) 晴れ

昨日の天気では雪を溶かすには不十分で、校内には固まった雪があちらこちらに。
さすがにこの状態では危険なので朝の運動は中止、明日も明後日も同様になりそうです。

金曜日の午後に日本語学校の先生から授業の要請がありまして、時間帯が稽古と被って
しまったのですが、この日本語学校の授業も最後になる可能性が高いので引き受けました。

日曜日とあって学生数は少なく、たったの5人。クラスは一つだけ。
担当の先生からは「自己紹介」をさせて欲しいと依頼がありましたので、何か面白い話題をと
ネットで質問をリストアップして行ったのですが、対象クラスがまだ3ヶ月目の初級だった
のでごく一般的な自己紹介の方法を説明するに留まりました。

授業は1コマだけ。普段は2コマなのでいつもより少ないのですが、私も挨拶に伺う機会を
見計らっており、ちょうど良い機会を学校側から提供していただいたような状態になりました。

授業が終わった後で校長先生と少し早い昼食へ。学校からほど近い北京ダックのある少し高級
なレストランへ。高級な割には卓が入り口に近く、コートを脱ぐことができない寒さでしたが。

まだ午前中だろうが迷わず酒を注文する先生にとりあえずビールでお付き合い。
おそらく北京ダックは初体験だと思うのですが、なかなかの美味でした。

校長先生と食事をするとだいたい政治や経済の話になるのですが、今日は中国の風習や思考を
いろいろと教えてくださいました。
その中で印象に残った言葉が「日本ではルールは皆が守るもの、中国では他人が守るもの」
中国では上から決められたルールは気にするものの、その上の人間や関係者と酒の席を持って
友達もしくは知り合いになっておけば、たいていのことは見逃されるということなのですね。

私が授業で携帯電話の使用を禁止し、違反者は取り上げる行為は却って逆効果で、毎度毎度
同じことでも繰り返し言い続け、思考を変える努力をする。またはその状態に持っていくため
の方法を話し合い学生にどうするかを話させて決めさせる、と。つまり自分が決めたことは
守るということなのだそうです。
言い得て妙ですね。

それが私の学生達に通じるかどうか、いや通じるというよりそういう思考になってくれるかは
疑問符がたくさんつきますが、次にまた教師になれることがあれば役に立ちそうな考え方です。

コメント
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