3月23日の静岡県鑑評会の一般公開の報告です。
(敬称略)
今年は、静岡県のみならず全国を代表する南部杜氏である多田杜氏(磯自慢)と山影杜氏(正雪)のお酒が吟醸、純米吟醸部門とも1位2位を独占しました。(吟醸部門1位磯自慢 純米吟醸部門1位正雪)。
両部門の1位2位のお酒4種類はどれも素晴らしい出来で甲乙つけ難いですが、両部門とも1位はお酒としての華のある酒でした。2位の酒のほうがややまだ蕾を想起させるものでありました。
どちらが良いかと言えば、これは嗜好の問題と思います。ただ審査としては、蕾の酒より華のある酒を採るのは妥当だと思います。
志太泉の吟醸酒はやはり最後は精米歩合の差(志太泉の出品酒は精米歩合50%)が酒質の差となったかと思います。精米歩合40%の酒の質と精米歩合50%の酒の質には、厳然とした壁がありますが、挑戦し続けたいと考えます。