ユーロな日々

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カマーチョのレアル 問題は解決されていない CLグループB レアル対レバークーゼン

2004年09月16日 | 欧州2010-2003
CLグループBのレアル対レバークーゼンを見た。1点先制されたまま前半を終了したとき、カマーチョのレアルは何も問題を解決していないことが分かった。昨シーズン終盤にレアルが崩壊したのは、ディフェンスの破綻によるものだ。サムエルをとったことで問題が解決したなどと考えていたはずはないのだろうが、結果的にボランチを補強せず、レアルは開幕を迎えた。それが失敗だったとはっきりしたゲームだった。
前半クルジノベクの強烈なシュートで先制された。さすがのカシージャスも止められなかったのだが、問題はフリーで打たれたこと、つまり中盤で守備が消えてしまうことなのだ。03-04シーズンで繰り返し見たシーンの再現だった。そして失点したあとも前半のピンチは続いた。2、3点取られてもおかしくなかった。
後半カマーチョがどう修正してくるのか注目した。彼がやったのは、痛んだジダンを頭から下げてモリエンテスを入れるということで、ディフェンスの問題解決ではなかった。レバークーゼンはすばやいカウンター攻撃で攻めた。左右から中にボールを入れ、こぼれたところを拾い、きっちりと枠にシュートを打った。ベッカムとエルゲラには効果的なディフェンスができない。たちまち2失点した。
カマーチョはロナウドをソラリに代え、フィーゴを下げてベッカムを右サイドにし、初めて見る若い選手をボランチに入れた。。しかし機能しなかった。アウェーとはいえ、0-3という大敗。グループBはローマとディナモ・キエフという強敵がそろっている。その試合は0-1ローマのビハインドで前半が終わったあと、観客がものを投げ入れて主審が流血するという事件が起こり中止となった。ローマにペナルティが課せられるとの報道もあるが、いずれにしても3得失点差でレアルは苦しい。
ロナウドは激しくマークされていた。もう1人のFWがラウルでなく、オーウェンやモリエンテスだったら、レバークーゼンはロナウドばかりを見てはいられなかったろう。問題はロナウドではなく、ラウルなのだ。しかしカマーチョはラウルにキャプテンマークを与え、90分間ピッチに立たせた。しかしラウルは何も仕事をしなかった。それをベンチでずっと見続けていたオーウェンはどういう心理だったのだろう。さらにグティは。
ピッチをでるときのロナウドとフィーゴは、硬い表情に見えた。このような敗戦で、チーム内に不協和音が生まれないはずはないのではないか。しかし、もしも生まれないとしたら、それこそ救いがない。