ユーロな日々

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ラニエリのバレンシア ビルバオとドロー イタリア勢補強の是非 〔リーガ2節〕

2004年09月17日 | 欧州2010-2003
リーガ第二節バレンシア対ビルバオ。リーガとUEFAの二冠を制したバレンシアのスタメンを見て驚いた。ラッツオから移籍したフィオーレとコッラーディ、ユベントスのディバイオ、それにカルボーニとイタリア人が4人も入っていたからだ。ラニエリのイタリア人びいきと映らないのだろうか。そんなことを思いながら試合開始のフォイッスルを聞いた。そもそも2冠をとったベニテスがどうしてリバプールへいったのか不思議だったが、補強の方針をめぐってフロントと対立したベニテスが怒って、2007年までのオファーを蹴ったのだという。このイタリア勢の補強のことだったのだろうか。
ラニエリはアイマールとヴィセンテをベンチに置き、バラハを遠征メンバーから外していた。CLや代表戦の日程を考えてのことなのだろうが、序盤から完全にビルバオに主導権を握られた。早いパス回しからウルサイスに決められると、続いてPKをとられ、20分までに2失点した。昨シーズンリーガを制したのは、きわだったディフェンス力によるところが大だったのに、これはいったいどうしたことだろう。アジャラの穴が大きいということか。
後半ラニエリがコッラーディをアングロに代えて、やっとリズムが代わった。アングロが中盤からすばやいパスをディバイオに通すと、ディバイオが素晴らしいシュートを叩き込んだ。これで追いつけると踏んだラニエリはアイマールとビセンテを投入した。これもあたる。後方からのパスをアイマールがヘッドでアングロの前に落とし、アングロがきっちりと決め、ついに追いつく。
その後ビルバオも反撃したが、ゲームはそのまま終了。ビルバオのホームで7年勝っていないことを併せて考えれば、バレンシアにとっては勝利に値する引き分けだった。
しかしディヴァイオは別にして、今日のイタリア勢は存在感が薄かった。アイマールやアングロは先発から外れたことに不満だろう。勝ち続けていれば不満は表にでないだろうが、結果が悪ければそうはいかない。昨シーズンのチェルシーも数多くのタレントをかかえていたが、優勝できなかった。クレスポやべロンが移籍したことからみて、ラニエリがうまくチームをまとめていたかは疑問だ。その点でベニテスは見事だった。結果的にチャルシーを追い出されたラニエリが、どれほどやれるかは、まだわからない。