むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

これも「鉄」ブームという事なのかな・・・?

2016-02-13 20:58:21 | 工場長の独り言
昼のニュースを観ていたら 熊本電鉄の5000形電車引退のニュースが伝えられていていました。 関東地方のニュースで地方私鉄の話題が取り上げられるなんて 少々驚きましたが まあ、元は東急電鉄の名車5000形という事もあってか 懐かしんで観られる方々も多いと踏んだのでしょうね・・・(笑)。 その熊本電鉄の5000形電車ですが 明日14日が最終運行日となるとの事・・・・、引退後は そのまま熊本電鉄内で動態保存されるとの事で 鉄道ファンとしては安堵したところです。 

その熊本電鉄の5000形・・・・

自分が逢いに行ったのは2007年2月の事・・・・、気がつけば 丁度10年前の事だったのです。

九州出張の帰り道・・・ 鳥栖から熊本行きの普通電車に乗車して約1時間半、上熊本駅に降り立ったのは正午前のことだったと思います。この日は朝から曇天模様、九州とはいえ まだまだ冬一色の景色でした。JRの改札を抜け 熊本電鉄の乗り場を探すと 道路に面した細長いホームがあるのを見つけました。 ホームを目安に歩いてみると ここが熊本電鉄 上熊本駅・・・、無人の簡素な駅でしたが 暫くすると あの懐かしい音とともに「青ガエル」こと5000形電車がやって来ました・・・。



当地で両運転台化改造を受けたので 単行運用が可能となりましたが その風貌は やっぱり「青ガエル」。元は熊本電鉄オリジナルの塗装を纏っていましたが 数年前に東急時代のグリーン塗装に戻されたとの事。この頃から オリジナルの良さが認知されていたのかどうかは判りませんが 5000形電車には この色が良く似合うように思います・・・。

暫くして 再び北熊本行きのワンマン電車として走り出しました・・・。上熊本~北熊本間では 然程スピードも出せ無いようで 5000形本来の持ち味である軽快なカルダン駆動のモーター音を聴く事は出来ませんでしたが ノッチのオンオフを繰り返しながら ガタゴト走る印象も これまた良いものでした。 そんな事で車内を色々と観察していたら あっという間に車庫のある北熊本駅へ到着・・・。木造の味のある駅舎も含めて ここでは新旧の車両を眺める事が出来、ファンにとっては飽きる事の無い駅でした。 当時、熊本電鉄の主力となっていたのは 元都営の6000形電車であり、今とそれ程変わらない様子でしたが 今日のところは5000形の話題に限定しておきます・・・(笑)。

北熊本駅に佇む5000形電車・・・・・曇天で露出が限界だったのが悔やまれます。



細かなディテールに目をやると 熊本電鉄ならではの改造が施されていて興味深い・・・・



上熊本駅で撮り損ねた 増設運転台側もようやく撮影出来ました。こちら側は さしずめ「平面ガエル」といったところか?



駅構内に目をやると 既に廃車解体された同僚たちの台車が並んでいました・・・部品取り用に確保されているのでしょうか。



と・・・北熊本駅構内で至福の時?を過ごした後、次は熊本市電へと鉄の旅は続くのでした・・・・。

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何はともあれ・・・・

これで ついに往年の名車である東急5000形(初代)が全て現役引退となってしまいます。全国各地で第二の人生を歩んだ「青ガエル」一族・・・、自分も色々と訪問したものですが 熊本電鉄だけはこれ一回限りでした。距離の遠さも一因にあったけど 改めて観てみると なかなかオリジナリティも加わって面白いものでした。地方私鉄って こういうところが興味深くて好きなのです。