むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

九州出張 「裏」レポート・・・・・その2

2009-06-26 21:08:00 | 工場長の独り言

6月19日金曜日・・・・

いつものように 朝5時に目を覚ましました・・・・

今日の仕事は・・・午前中、昨日訪問した工場へ確認の電話を1本入れるだけ・・・・

それさえ済んでしまえば 当地における今回の業務は全て終了するのです・・・・

午前9時半・・・・やや緊張の下、約束の電話を入れました・・・・

すると・・・見事、当方の予想通り 万事がうまく行っている様子・・・・先方さん共々、安堵しました。

これで・・・本当に仕事のほうは終了です・・・。

あとは道中 無事で自宅へ帰るのみ・・・・

これからが 本来の「裏」出張の始まりです・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

午前10時前・・・・ホテルをチェックアウトして まずは鳥栖駅に向かいます・・・・。

鳥栖駅から博多方面行きの普通列車に乗車・・・・

約10分ほどで「原田」という駅に到着します。「原田」と書いて「はるた」と読みます。

何故 この駅に降り立ったのかというと・・・・ズバリ、列車の撮影に適している駅だから・・・。

ここから先・・・自分のための「本来の」?仕事が始まります・・・・

鹿児島本線の博多-鳥栖間は 鹿児島本線や鳥栖から分岐する長崎・佐世保方面への特急列車街道となっており 頻度に特急列車が行き交う路線なのです・・・・

当然ながら せっかくの遠路出張の機会を無駄にしないよう 極めて効率的な撮影プランを練っておきました。 その結果、最適と思われたのが ここ 「原田駅」なのです・・・・

それでは 原田駅での成果?をご覧にいれましょう・・・・・

まず始めに・・・昨日乗車した特急「リレーつばめ」 787系電車から・・・・

Ec787rtsubame01

JR九州で有名なのは 水戸岡鋭治氏主宰・ドーンデザイン研究所により手掛けられた 様々な特急電車たち。 そのバラエティーさも魅力です・・・・

同じ787系でも こちらは「ありあけ」運用で使用されるもの・・・・

Ec787ariake

次に紹介するのは長崎行きの「特急かもめ」885系電車・・・・

Ec885kamome02

同じ885系でも「白いソニック」と呼ばれている青帯編成も見る事が出来ました・・・・

Ec885sonic

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続きまして・・・・九大本線 湯布院方面への観光列車3本立て・・・・!

まずは有名なキハ72系を使用した「特急 ゆふいんの森」・・・

Dc72yufuin

悲運の高性能気動車  黄色いボディとなったキハ183系 「特急ゆふDX」号・・・

Dc183yufudx

最期はJR九州のコーポレートカラーを纏った キハ185系「特急ゆふ」号・・・

Dc185yufu

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次に登場するのは783系電車のカラーバリエーション・・・

まずは「特急ありあけ」号塗装から・・・

Ec783ariake02

「特急ハウステンボス」号塗装・・・・顔が赤くなりました・・・

Ec783htb

最後に「特急みどり」塗装・・・

「特急ハウステンボス」と併結運用なので同じアングルでは撮れませんでした・・・

Ec783midori02

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続いて・・・九州を走る普通列車の面々を・・・・

まずは811系電車から・・・

Ec811001

カラーバリエーションとして全面帯があるものも居ます・・・

Ec811002

現在におけるJR九州 普通列車の主力・・・813系電車です・・・

コーポレートカラーの赤が眼に沁みます・・・・

Ec813003

最近の増備車では 方向幕が大型化されたものも出てきました・・・

「オデコ」が広いのですね・・・・頭でっかち?とでも言うのかな・・・

Ec813001

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に・・・事前の準備不足のせいで 本命にはなりませんでしたが 鹿児島本線を走る貨物列車も3本程撮影出来ました・・・今となっては 貴重な、貴重な 交流型電気機関車の記録です・・・

ED76 1011

Ed761011

ED76 1019

Ed761019

ED76 1020

Ed761020

今回撮影出来たのは 何れも1000番台の更新機・・・それでも贅沢は言えません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と・・・ざっと3時間ほど原田駅で撮影しておりましたが・・・

いや、ホント・・・列車頻度が高いので撮影に飽きる事はありませんでした・・・良いポイントだわね!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こうして 一通りの列車撮影で十分な「鉄分」を補給した後、原田駅を後にしました・・・・

門司港行きの快速列車に乗車し、座席を確保・・・・このまま博多を通り過ぎ、一気に門司港へと向かいます。

冷房の効いた快適な車内で 今更ながら気が付きました・・・

「そういえば・・・昼食がまだだったんだ・・・!」

昨夜コンビニで仕入れておいたおにぎりが2個、カバンの中に入っていたので これを食べ、足りなければ門司港に着いてから考えよう・・・ということに。

おにぎりを食べた後・・・いつしか良い気分になって すこしだけ睡眠・・・・再び目が覚めると 列車は既に八幡界隈を走っておりました・・・・・九州最大の都市 博多は 夢の中で通り過ぎてしまったみたい。

こうして・・・ようやく終点である門司港駅に到着しました。

平日の金曜日ということもありましたが それでも意外に観光客の多い事・・・・

しかし・・・自分的には門司港駅にしか興味が無かったので 駅周辺を一周・・・散策時間は約15分・・・

歴史ある門司港駅舎を撮影してしまえば 何故か この地における興味は失われてしまいました。

Mojikoust

Zeromile

再び駅改札を抜け、ホーム上にある「0哩記念碑」を写真に収めて 今度は一路、列車で関門海峡を越え、下関に向かいました・・・。

途中、門司駅で下関行きの電車に乗り換えます・・・。門司駅には数年前にも立ち寄った事がありますが 今では駅舎も建て替えられて綺麗になりました。 但し、乗車ホームは昔のまま・・・情緒漂う昭和の風景を保っています。 今年3月の九州夜行列車全廃のニュース・・・・今となっては このホーム上から東京へと向かう列車はありません。 本当に淋しいものです・・・・。

乗り換えのための僅かな時間ではありましたが 門司駅のホーム上で 感慨深い思い出に浸っておりました。

門司駅から隣の下関駅まで・・・関門トンネルで一気に走り抜けてしまいます。

もっとも・・・関門間の海底トンネルは太平洋戦争中、既に開通しているものですから 今となっては珍しいものではありません。 けれど・・・この関門トンネルは鉄道ファンにとって 今でも極めて魅力的な区間なのです・・・・。

東京を起点とした鉄道網は神戸を経て山陽本線となり本州最西端の下関へ到達・・・そして海底トンネルを抜け、九州の入口である門司へと繋がりました。 昭和30年代・・・九州における鉄道の無煙化のため 鹿児島本線が電化される事になりますが、この際、九州内の主要幹線は全て交流20000V/60Hzで電化される事になったのです。 東京から西へ、西へと辿り着いた鉄道は この時、既に直流1500Vで電化されており、九州内の電化方式とは異なるものでした。 これは当時の背景として 地方における幹線鉄道電化の方法は 変電所等の地上設備が省略出来る交流電化方式を推進した事によるものです。ただ、交流電化の場合、地上設備の省略は可能となりますが 反面、車両側での対応が必要となるため 結果的に車両価格が高価となってしまうのです。地方の場合、所定の車両数が少なくて済む事もあり、このような方向に進んだと言えるでしょう。参考までに 日本の新幹線は全て交流電化とされています。

さて・・・前置きが長くなりましたが この電化方式の違いによる分岐駅・・・それが門司駅なのです。 門司駅構内で交流・直流を分ける分岐点(デットセクション)が今でも存在しています。 実際に門司駅から下関行きの電車に乗ってみると良く理解出来るのです・・・・

電車が門司駅を出発すると・・・ちょうどホーム先端を出たあたりで 電車は一旦加速を中止、電車内の車内蛍光灯や冷房装置等、電装品が一旦OFFされます(ここまでが交流区間)・・・電車はこのまま無電区間(デットセクション)に進入し、運転手は交流から直流への切替操作を実施・・・・暫くすると再び電装品が動き出し、電車も再度加速を始めます・・・これで直流区間に入った事が判ります・・・・この間、約5秒・・・。

このような電化路線における直流・交流の分岐点は全国に数箇所存在します。 しかしながら 運転時の特殊性もあり 最近では珍しくなったようにも思えます。 例をあげると 北陸本線の西側の分岐点・・・以前は米原-田村間に存在していましたが 沿線の宅地開発や列車ダイヤの構成上、問題となり、結果的に 今では米原-敦賀間 を一気に直流電化に変更・・・結果的に 京阪神と敦賀地区が運行ダイヤ上、一括で括られる、といったメリットも生まれてきました。 このようにかつての地方の花形であったはずの交流電化方式も 新幹線を除けば 地方に分散されてしまった・・・という感は否めません。 それと、交流・直流のどちらも走行可能な車両は相変わらず高価であり、ここ関門間を走る車両も 車齢約30年を迎えようとしている415系電車が未だ古今奮闘しているのです。 車両老朽化による代替は全て新造により賄わなければならない事も重要なポイントです。 これから先・・・ここ関門間を走る電車はどうなっていくのだろう・・・? 415系はそこまで引っ張れないだろうし・・・・今になっても代替車両開発の話題も聞かないし・・・・関門における鉄道の話題は 今しばらく興味を引きそうです・・・・。

いつまで現役・・・? 注目の415系電車・・・

Ec415001

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

関門トンネルを抜け、電車は下関駅に到着・・・・いよいよ本州上陸です!

それと同時にJR九州ともお別れ・・・当地からはJR西日本の管轄となります・・・・

下関駅・・・・昔見た 三角屋根の木造駅舎は 放火という悪質な犯罪のため 失われてしまいました。

今現在・・・駅の復旧に追われている部分もありますが・・・・本当に残念な事です。

今夜の宿泊地は ここ下関・・・・

昨日同様・・・当地も西国・・・・夕暮れまでには未だ時間が掛かります・・・・

ホテルにチェックインの後、再び駅に向かってみました・・・・

平日金曜日の夕刻という事でしたが・・・いや、想像以上に混雑しておりました。

意外だったのは下関から九州方面に帰宅する人々の多い事・・・・

とても4両編成の415系だけでは さばききれないような・・・・

そんな事を思いつつ、今日最後の撮影を始めました・・・・

まずは 意外?な出会い・・・117系電車

Ec117001

京阪神から福知山・・・そして関西を追われて辿り着いたのが下関・・・・

まるで平家の落武者のようですが 当地で見た117系は 何故か凛としたものを感じます。工場を出たばかりなのか 足回りが綺麗な状態・・・しかも、な、なんと尾燈がLED化されているではありませんか!

レンズは白く見えるけど・・・後尾に回ると眩しいぐらいの赤色を発光してました。

次に・・・宇部線直通の105系と並ぶ415系電車・・・・

※415系は前項掲示の車両と同じです・・・

Ec415_105

その他、山陰線のキハ40系等を数枚撮影しました。

Dc47001

これにて本日の行動は終了・・・・明日は何処へ向かうやら・・・?

続きはまた明日・・・・。