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ひつじっく Style♪

♪シャロンとダニエルの夫婦でアカペラ多重録音♪
雨の日も風の日も晴レルヤ!

♪麗しの白百合(ダニエル)

2010年06月21日 | 賛美


今回の賛美歌は、讃美歌496番「麗しの白百合」です。アメリカで生まれた賛美歌でありながら、ほとんど日本でしか歌われないものです。
この「讃美歌」というのは、日本では最もポピュラーといってよい賛美歌集でしょう。カラオケに行くと、「外国曲」とか「アニソン」にまぎれて、「讃美歌」とかがありますが、そこに収録されているのは、まずこの「讃美歌」でしょう。この「讃美歌」は、1954年に編纂されたプロテスタントの賛美歌集で、原曲の大半が英語のもので、19世紀アメリカの影響を強く受けています。1997年にその後継として「讃美歌21」が登場してからは、この「讃美歌」を使っている教会もだんだんと少なくなってきていると思います。
僕が知っている限りでは、この「讃美歌」以外に、この曲を収録している賛美歌集を知らないのです。ですから、この「麗しの白百合」も、「思い出ずるも恥ずかしや」みたいに、だんだんと「知る人ぞ知る」状態になっていく候補の一つかもしれません。でも、この曲は、日本の教会では人気曲でもあったので、まだまだ現役かもしれませんね。でも、僕の教会生活の中では、この曲を最後に歌ったのは15年以上前のことです。

中世から、「白ユリ」は「復活の象徴」とされてきました。秋に植えて、冬を越して、夏に大きな花を咲かせるので、復活の象徴とされたと思われます。キリスト教会では、「ユリ」と言えば「復活」なので、「復活祭(イースター)」とか、「お葬式」のときなどは、白ユリがたくさん飾られたりします。(人は死んで終わりではなく、キリストが復活されたように、復活することを信じているからです)
で、「この白ユリが、キリストの復活をささやいている」というのが、この賛美歌なのです。

実は、今回調べていたら、面白いことが判明したんです。アメリカでは、復活祭といえば、「イースターリリー(復活のユリ)」となっているのですが、それは、シーボルトが日本(沖縄かな?)から持ち帰った「テッポウユリ」のことなんですね。ユリ自体は、上に書いたように、中世から象徴として用いられていたのですが、真っ白で大きいから、コレゾマサシクということで、瞬く間に広まったのでしょうね。出典はここです。→ The Easter Lily's History and Christian Meaning(英語)

この賛美歌を輸出したことを知らないアメリカと、テッポウユリをイースターリリーとして輸出したことをあまり知らない日本。なんか、妙なところでリンクしてますね。