今回の賛美歌は、讃美歌496番「麗しの白百合」です。アメリカで生まれた賛美歌でありながら、ほとんど日本でしか歌われないものです。
この「讃美歌」というのは、日本では最もポピュラーといってよい賛美歌集でしょう。カラオケに行くと、「外国曲」とか「アニソン」にまぎれて、「讃美歌」とかがありますが、そこに収録されているのは、まずこの「讃美歌」でしょう。この「讃美歌」は、1954年に編纂されたプロテスタントの賛美歌集で、原曲の大半が英語のもので、19世紀アメリカの影響を強く受けています。1997年にその後継として「讃美歌21」が登場してからは、この「讃美歌」を使っている教会もだんだんと少なくなってきていると思います。
僕が知っている限りでは、この「讃美歌」以外に、この曲を収録している賛美歌集を知らないのです。ですから、この「麗しの白百合」も、「思い出ずるも恥ずかしや」みたいに、だんだんと「知る人ぞ知る」状態になっていく候補の一つかもしれません。でも、この曲は、日本の教会では人気曲でもあったので、まだまだ現役かもしれませんね。でも、僕の教会生活の中では、この曲を最後に歌ったのは15年以上前のことです。
中世から、「白ユリ」は「復活の象徴」とされてきました。秋に植えて、冬を越して、夏に大きな花を咲かせるので、復活の象徴とされたと思われます。キリスト教会では、「ユリ」と言えば「復活」なので、「復活祭(イースター)」とか、「お葬式」のときなどは、白ユリがたくさん飾られたりします。(人は死んで終わりではなく、キリストが復活されたように、復活することを信じているからです)
で、「この白ユリが、キリストの復活をささやいている」というのが、この賛美歌なのです。
実は、今回調べていたら、面白いことが判明したんです。アメリカでは、復活祭といえば、「イースターリリー(復活のユリ)」となっているのですが、それは、シーボルトが日本(沖縄かな?)から持ち帰った「テッポウユリ」のことなんですね。ユリ自体は、上に書いたように、中世から象徴として用いられていたのですが、真っ白で大きいから、コレゾマサシクということで、瞬く間に広まったのでしょうね。出典はここです。→ The Easter Lily's History and Christian Meaning(英語)
この賛美歌を輸出したことを知らないアメリカと、テッポウユリをイースターリリーとして輸出したことをあまり知らない日本。なんか、妙なところでリンクしてますね。
とても、ポピュラーな讃美歌とのことですが、初めて聞きました。
アメリカの讃美歌と日本の百合がリンクしているといういつもながらのダニエル氏の興味あるお話を聞けて、今日も、収穫を祝って帰ります。
シャロンさんの高音澄んでいて素敵ですね。
梅雨空もハレルヤ
白百合幼稚園という名前は、まさしく教会付属の幼稚園の典型的な名前だと思いますよ!
この賛美歌は、シャロンが歌いたがっていたものなので、ソプラノに力が入っているのカモしれません
アカペラのアレンジも凝っていて、楽しかったです。
イースターリリーのことは、ちっとも存じませんでした。
ありがとうございます。
我が家の裏の山すそには、てっぽうゆりが群生するのです。
真っ白なてっぽうゆりを見ていると、心励まされる思いがします。
本日残業のダニエルに変わってシャロンがお返事書かせて頂きますね♪
ceciさんもこの曲、お好きなんですね、私は、なんとなく宝塚を思い出すような古い感じ、流れるようなメロディーが気に入ってます 。
てっぽうゆりが群生…
素敵ですね、見てみたいなぁ
この賛美も私のお気に入りで、久米小百合さんの「テヒリム」というアルバムで初めて聴きました。とても素敵な賛美ですね。癒されます。お二人のハーモニー(アレンジ)もとても新鮮で、ナイス、フィーリングです。
トクさんが元気になられてまたこうしてブログで交われること、本当に感謝です
賛美も聴いて下さってありがとう♪
私も「テヒリーム」でこの曲知りました。
素朴な感じの素敵なアルバムですよね。
トクさん、ご無理なさらずゆっくり更新してくださいね。