さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

夏の思い出(3)

2016年09月28日 | 昆虫
街中を歩くと、あちこちからキンモクセイの甘い香りが漂ってくる季節になりました。
こうして秋の気配が濃くなると、蝶やトンボの数も少しずつ少なくなって、季節の移り変わりを感じます。

翅が傷んで、ちょっとみすぼらしい蝶を見つけるのもこの頃でしょうか。

今回は、夏の思い出と云うより、夏の名残を感じさせてくれる蝶です。

ニラの花に来たツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)。 この花はチョウたちのお気に入り!!
この時期のツマグロヒョウモンはちょっと小ぶりです。


ツマグロヒョウモンはもともと南方系の蝶なのですが、温暖化のせいか?園芸ブームで食草のスミレが増えたせいか?最近では、関東のどこででも普通に見る事が出来ます。
1年の内に4~5回くらい回発生し、4月から遅い所では10月末頃まで見れるのでしょうか。冬は幼虫や蛹で越冬します。
食草はスミレ。 皆さんのお庭に咲くスミレの花に、黒っぽいトゲトゲの芋虫がいませんか???

雄より雌のほうが綺麗のもこの蝶の特徴?





そして道端を忙しくヒラヒラと飛ぶ白く輝く蝶・・・・・・・・ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)です。
時々こうして道に止まって動きません。水分補給してるようです。
成虫で越冬することでも有名な蝶ですが、秋から初冬にかけて見られるウラギンシジミは越冬組が多いですね。
寒い日には、翅を広げて日向ぼっこする姿を見れるのもこれからの季節です。今の時期、この蝶の逞しさを感じます。


大きくトリミングしてみると・・・・・・・口吻を土に挿しこんで水分を補給してる様子がよく分かります。


残念ながら、こんな時はなかなか翅を開いてくれません。

ところで、越冬する蝶、かなりリスクが高そうですが、結構たくさんいるんですよ。
タテハチョウの仲間が多く、アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、ヒオドシチョウ、テングチョウなど。
シロチョウ科の仲間では、キタキチョウ、ツマグロキチョウなど、またシジミチョウ科の仲間では、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、ウラギンシジミなど。

冬の寒い日などに、暖かい斜面などの石の隙間などで休んでる蝶を見つけることが出来るかもしれませんね。
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