さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

オオスカシバ(大透羽)のホバリング

2016年09月08日 | 昆虫
前回の続きです。

オオスカシバはハチのように見えますが、蛾の仲間。
蛾の仲間のほとんどは夜が好きですが、このオオスカシバやホウジャクの仲間は昼型で、花の蜜が大好きな変わり者。
顔つきも精悍で、鋭い目は、タカの目のように見えます。


そんなオオスカシバ(大透羽)が、キバナコスモス(?)の花の蜜を吸う姿は、まさにハチドリのようです。
よく見て下さい。  花の蜜を吸うときは、必ず前脚を花にかけてるのが分かりますか。


花の間から覗いて見ました。


さて、いよいよホバリング。
和名(大透羽)のとおり翅は透明で、鱗粉がなく、黒い翅脈特徴ですが、この透明の翅は、羽化した直後、白い鱗粉がついています
翅を震わせるとすぐ脱落してしまって、普段はこのように透明!!


長い口吻を伸ばして、ホバリングしながら器用に花の蜜を吸ってます。この口唇は2cmほどでしょうか??



オオスカシバの幼虫は、クチナシの葉を食べるので、人から見ると害虫ですが、害虫か益虫かは人から見た判断なので、ちょっと可愛そうですね!!
でも、もし害虫駆除する時は、要注意ですよ。 実はこのオオスカシバ、1年に2回卵を産むそうなんです。1回駆除したからといって安心できません。

後姿も見て下さい。お洒落なベルトとフサフサの尾。

最後の写真は、トリミングしたものですが、鋭い目が印象的です。


こんなオオスカシバ、本州以南、どこででも見られるようになりました。
オオスカシバの食草のクチナシは、もともと温暖地の山地に自生している植物でしたが・・・・・・
最近は、品種改良され、ガーデニングブームとともに各地の庭園に広く植えられるようになったため、それに伴い都会でも分布を広げているそうですよ。
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