つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

キングダム10巻発売! ~つれづれ号外~

2008-06-23 20:44:16 | つれづれ号外
さて、新刊は号外に回すのが定番化している号外玖回目は――。

タイトル:キングダム10(以下続刊)
著者:原泰久
出版社:集英社 ヤングジャンプコミックス(初版:'08)

であります。

やって参りました、まだ連載中の作品の中で最も面白い中国歴史漫画の最新巻!
今、一巻ずつ紹介してる漫画って、もしかしてこれと『クレイモア』ぐらいかも……。(爆)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。


これまで、秦王・政は数多くの危機に立ち向かってきました。
弟の反乱、魏との戦い、羌カイ+その他大勢による暗殺未遂事件。
どれも一歩間違えば秦がひっくり返るほどの大事件でしたが、信や昌文君の活躍でどうにか事なきを得ました。

しかし、今度の敵は一味違う。

あの男がやってきたのです。
竭氏が乱を起こした際、わざと帰国を遅らせて漁夫の利を得ようとした奴。
そう、秦国の影の支配者、丞相・呂不韋です。

ってのが、前巻ラストの引きで、本巻はその呂不韋が参内するとこから始まります。
秦国最大勢力の登場にビビリまくる政陣営ですが、そこはそれ、例によって信君が全員を叱咤!
テンションゲージが2ゲージぐらい溜まったところで、一同は呂氏陣営を待ち受けるのですが――。

……平均身長5メートルぐらいあるんですけど、呂不韋軍団。

いやいやいや、これは単なる目の錯覚です。
きっと、男塾の帝王・大豪院邪鬼と同じく、気と迫力のためでっかく見えるだけなんです! そうに違いない!
邪鬼先輩は、でっかい酒樽をお猪口代わりに酒飲んでた気がするけど、そういう細かいことは気にしてはいけません、駄目なんですってば。(爆)

冗談はさておき、取り巻き達の後から悠然と呂不韋登場。
開口一番、ぬけぬけと「御無事で何よりでした、大王様」と、お約束のボケをかまします。
さらに、「昨夜の大王様暗殺事件の黒幕は――この呂不韋めにございます!」と続けるあたりはさすが悪の枢軸。(笑)

つーか――完全に舐められてますね、政。

その後も、呂不韋&手下が面白トークを連発してくれるんですが、長くなるんで割愛。
代わりと言ってはなんですが、呂不韋陣営の中核を成す『四柱』ついてさらっと解説しておきます。


『蒙武』/リョレッド。戦術担当でやたらと態度がでかく、呂不韋はおろか政にまでタメ口をきく。自分が中華最強だと信じ込んでいるようだが、顔が王騎将軍に1コマで瞬殺された魏興そっくりなので、三下臭さ全開。
『昌平君』/リョブルー。戦略担当で、四柱一のイケメン。国内最高峰の軍師育成機関のトップも兼任しており、羌カイの推薦でやってきた河了貂を食客に迎える。実は呂不韋よりタチが悪いという噂あり。
『李斯』/リョグリーン。法律担当で、ついでに汚れ仕事も行っているらしい。今のところ印象薄。
『蔡沢』/リョブラック。今でこそ外交官の最高位だが、元は昭王に仕えた丞相。呂不韋からは先生と呼ばれる。妖怪じみた老人で、政に向かって堂々と、「早う大きゅうなりなされィ大王。この蔡沢は、強き者にのみお仕えいたしまするぞ」と言い放った。


以上、呂不韋の愉快な手下達、でした。
束になっても王騎将軍には及ばないけどね。(笑)

呂氏が去った後、政達は肆氏を仲間に入れ、戦力の立て直しを計ります。
前巻からの引きで、河了貂は信君と別れ、軍師の道へと。
そして、信君は新たな強さを求めて、ある将軍に会いに行きます。

そうそう、しばらく出てこないと思っていた羌カイが再登場しました。
河了貂が旅立ったことを伝えるために信の家を訪れ、色々意味深な会話を交わします。
もはや敵対する必要がなくなったからか、ギャグシーンが結構多いのはちょっと笑いました。


信「羌カイ!? てめェここで何してる!!」
羌「散歩」

(……をい)

羌「料理ができてるぞ」
信「勝手に見るなよ(怒)。――あいつが作って行ったんだろ。食ってみろよ、うめーぞ」
羌「パク(あまりの美味さに、白目むいて卒倒しそうになる)」

(羌カイって、生活能力なさそうですよね)

信「すっかり夜になっちまったな。泊まってっていいぞ、お前。――あ、そう言やお前女だったんだよな……」
羌「……」
信「カカカ、何、急にこわばってんだお前!」
羌「……(誰もこわばってないぞ)」
信「今さら関係ねーだろ。伍であれだけ一緒に寝泊まりしてたんだ」
羌「……そうだな」
信「しっかし誰も気付かねーから笑うよなー。気付かれねーお前にも大分問題がある…ぞっ……!(素顔を晒した羌カイの美貌に絶句)」

(ちなみに信君、朝一人で目覚めた後で、「チッ、おしいことしたかな」とか言いやがります。コラコラ、いつからそんな不埒なことを考えるようになったっ!)


すいません、脱線しました。
信君は新たな強さを求めて、ある将軍に会いに行く――と書きましたが、誰のことか当然お解りですよね?
そう、秦の怪鳥・王騎将軍です!(待ってました! やっぱあんたが最強!)


信「どうしたらもっと強くなれるか、教えを乞いに来ました」
王「ココココ。そうですか私はてっきり私に抱かれに来たのかと思いましたよォ。
ココココ、抱きませんけどねェ。本当ですよォ? ねぇ騰?


だから、あンたの言葉は洒落にならないんだってば……。



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