さて、さりげに買ってたりする号外拾弐回目は――。
タイトル:海皇紀36巻(以下続刊)
著者:川原正敏
出版社:講談社 月刊少年マガジンコミックス(初版:'08)
であります。
当ブログでは初の紹介となる、ファンタジー海洋冒険活劇『海皇紀』の最新巻です。
戦闘力は大陸一の兵法者トゥバン・サノオ並み(つーか、実際にやり合ったら陸奥の技とかで勝っちゃうんだろうなァ……)、知謀は放浪の大軍師チャダの弟子であるアル・レオニス並み(唯一、ファンに土を付けた? でも、その後で完敗)、な主人公ファン・ガンマ・ビゼンが悪知恵と操艦技術を駆使して、大国ロナルディアに戦いを挑む物語ですね。
つーかぶっちゃけ、どんな能力を持ったキャラが出たところで『ファンには劣る』って注釈が付くから、主役は放置プレイかまして、他のキャラ達の二番手争い見てる方が楽しい漫画だと思ってるのは私だけ?(これは同作者の作品『修羅の門』にも言える)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。(定型文)
さてさて、属国であった大陸一の農業国ガルハサン(倉庫とも言う)を落とされ、いよいよ本腰を入れ始めたロナルディア陣営。
必勝を期して東部戦線に大部隊を送り込むものの、雨の中奇襲をかけたウォルハンによって魔道部隊5万を殲滅させられ、逆に足下が危うくなります。
しかし、神速を誇るウォルハンと言えど無補給で西進を続けることは出来ません。そこでロナルディアは、海上からウォルハンを支援する海の一族を叩くべく、ナルド海入口ホルアフト海峡に主力カノン艦隊を終結させるのですが――ってのが前巻までのおおまかな粗筋。
で、本巻ですが、いよいよ海の一族対ロナルディア海軍の大海戦が始まりました。
影船八隻+海将の乗る大型艦七隻が北西に進路を取り、西から来たロナルディア第一・第二・第三艦隊がターンしてそれを追っかける展開。
カノンを避けつつ進むファン達は、次第に陸に追いやられていきます――超遠距離兵装がないからこれは仕方ないよね。
風上にいるロナルディア側が次第に距離を詰め、砲弾によって影船の帆が破られ始めたところで海将達の艦が間に入ります。
各艦、乗組員全員を艦内右舷側に待避させ、海将が舵を取って影船の盾になる構え。
どうやら、トーマ率いる主力艦隊が西からやって来るまで耐えるつもりのようです。(←他人事)
炸薬を詰めてないとは言え砲弾の威力は凄まじく、真っ先にヴィナン・ガルー(ウォルカ・ベアスが死んだ後、海将に復帰した方ですね)が戦死。
エピソード的に優遇されているジト・サントニウスも、負傷しながら舵を握り続けます。
他の方々も、「海の一族を甘く見るなよ」とか言いながら格好付けて下さるんですが……殆ど顔見せ程度の出番しかもらってなかったせいか、とっても薄い。
そいでもって、岬に追い詰められたところでトーマ到着!
このまま挟み撃ちか? と思われたのですが……ここで、怪しい動きを見せていたエラウド・オルデン君率いるロナルディア第三艦隊が間に割って入ります。
「海の一族の大海帥とやら‥‥よくやったよ君は‥‥しかしここまでだ」とか言っちゃうあたり、『主人公舐めた奴はヘコまされる法則』に忠実ですね。いや~真面目な子だ。(笑)
その2ページ後、例によってファンが1ページ丸々使って余裕ぶっこきます。
割って入ってくれてむしろ好都合なんだそうです――要するに、罠にかかる獲物が増えたってことね。
トーマはトーマでZ旗を振り、そのまま、カノンを撃ちまくる第三艦隊に突入! あ、よく考えたらこの状況ってトーゴー・ターンのオマージュなんだ、立場が逆だけど。
くたびれたので、後はダイジェストで。
トーマ率いる艦隊はその三分の一が火艦でした。
しかも、二つの艦の間に綱を張って逃げ道塞いでいる鬼仕様――この攻撃により、第三艦隊はあっさり潰滅します。
どうにかエラルド君は岬側に逃れたのですが、トーマの特攻を喰らって爆散。(ち~ん)
さらに、第三艦隊に当たらなかった火艦が第一・第二艦隊をも襲い、それを逃れた艦も、混乱に乗じて火矢を放つ影船で海の藻屑と化します。
味方を残してすたこら逃げる第二艦隊の旗艦を影船八番艦が追っかけていくところで、次巻に続く――まぁ、沈めちゃうのは解ってますが。
以上――大変盛り上がらない大海戦でした。(爆)
というか、陸軍もそうなんだけど、ロナルディア無能者多すぎ。
せめてもうちょっと敵側の顔キャラの扱いを上げて下さい……唯一役に立つエラルド君からして、せいぜいアグナにぶっ殺されたウォルカ・ベアス程度ってのはどうかと。
艦数を多くしてカノン撃ちまくっても、結局最初から最後までファンの手の内で全員踊ってるだけじゃ、一大決戦(?)って感じはしませんよ~――アレア・モスやイバト・ルタといった味方側の顔役も持ち味を全然発揮してませんし。(むしろ、ファンの側でツッコミ役を担当しているアグナの方が断然目立っている)
個人ドラマが気になるので次も買いますけどね……。(爆)
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タイトル:海皇紀36巻(以下続刊)
著者:川原正敏
出版社:講談社 月刊少年マガジンコミックス(初版:'08)
であります。
当ブログでは初の紹介となる、ファンタジー海洋冒険活劇『海皇紀』の最新巻です。
戦闘力は大陸一の兵法者トゥバン・サノオ並み(つーか、実際にやり合ったら陸奥の技とかで勝っちゃうんだろうなァ……)、知謀は放浪の大軍師チャダの弟子であるアル・レオニス並み(唯一、ファンに土を付けた? でも、その後で完敗)、な主人公ファン・ガンマ・ビゼンが悪知恵と操艦技術を駆使して、大国ロナルディアに戦いを挑む物語ですね。
つーかぶっちゃけ、どんな能力を持ったキャラが出たところで『ファンには劣る』って注釈が付くから、主役は放置プレイかまして、他のキャラ達の二番手争い見てる方が楽しい漫画だと思ってるのは私だけ?(これは同作者の作品『修羅の門』にも言える)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。(定型文)
さてさて、属国であった大陸一の農業国ガルハサン(倉庫とも言う)を落とされ、いよいよ本腰を入れ始めたロナルディア陣営。
必勝を期して東部戦線に大部隊を送り込むものの、雨の中奇襲をかけたウォルハンによって魔道部隊5万を殲滅させられ、逆に足下が危うくなります。
しかし、神速を誇るウォルハンと言えど無補給で西進を続けることは出来ません。そこでロナルディアは、海上からウォルハンを支援する海の一族を叩くべく、ナルド海入口ホルアフト海峡に主力カノン艦隊を終結させるのですが――ってのが前巻までのおおまかな粗筋。
で、本巻ですが、いよいよ海の一族対ロナルディア海軍の大海戦が始まりました。
影船八隻+海将の乗る大型艦七隻が北西に進路を取り、西から来たロナルディア第一・第二・第三艦隊がターンしてそれを追っかける展開。
カノンを避けつつ進むファン達は、次第に陸に追いやられていきます――超遠距離兵装がないからこれは仕方ないよね。
風上にいるロナルディア側が次第に距離を詰め、砲弾によって影船の帆が破られ始めたところで海将達の艦が間に入ります。
各艦、乗組員全員を艦内右舷側に待避させ、海将が舵を取って影船の盾になる構え。
どうやら、トーマ率いる主力艦隊が西からやって来るまで耐えるつもりのようです。(←他人事)
炸薬を詰めてないとは言え砲弾の威力は凄まじく、真っ先にヴィナン・ガルー(ウォルカ・ベアスが死んだ後、海将に復帰した方ですね)が戦死。
エピソード的に優遇されているジト・サントニウスも、負傷しながら舵を握り続けます。
他の方々も、「海の一族を甘く見るなよ」とか言いながら格好付けて下さるんですが……殆ど顔見せ程度の出番しかもらってなかったせいか、とっても薄い。
そいでもって、岬に追い詰められたところでトーマ到着!
このまま挟み撃ちか? と思われたのですが……ここで、怪しい動きを見せていたエラウド・オルデン君率いるロナルディア第三艦隊が間に割って入ります。
「海の一族の大海帥とやら‥‥よくやったよ君は‥‥しかしここまでだ」とか言っちゃうあたり、『主人公舐めた奴はヘコまされる法則』に忠実ですね。いや~真面目な子だ。(笑)
その2ページ後、例によってファンが1ページ丸々使って余裕ぶっこきます。
割って入ってくれてむしろ好都合なんだそうです――要するに、罠にかかる獲物が増えたってことね。
トーマはトーマでZ旗を振り、そのまま、カノンを撃ちまくる第三艦隊に突入! あ、よく考えたらこの状況ってトーゴー・ターンのオマージュなんだ、立場が逆だけど。
くたびれたので、後はダイジェストで。
トーマ率いる艦隊はその三分の一が火艦でした。
しかも、二つの艦の間に綱を張って逃げ道塞いでいる鬼仕様――この攻撃により、第三艦隊はあっさり潰滅します。
どうにかエラルド君は岬側に逃れたのですが、トーマの特攻を喰らって爆散。(ち~ん)
さらに、第三艦隊に当たらなかった火艦が第一・第二艦隊をも襲い、それを逃れた艦も、混乱に乗じて火矢を放つ影船で海の藻屑と化します。
味方を残してすたこら逃げる第二艦隊の旗艦を影船八番艦が追っかけていくところで、次巻に続く――まぁ、沈めちゃうのは解ってますが。
以上――大変盛り上がらない大海戦でした。(爆)
というか、陸軍もそうなんだけど、ロナルディア無能者多すぎ。
せめてもうちょっと敵側の顔キャラの扱いを上げて下さい……唯一役に立つエラルド君からして、せいぜいアグナにぶっ殺されたウォルカ・ベアス程度ってのはどうかと。
艦数を多くしてカノン撃ちまくっても、結局最初から最後までファンの手の内で全員踊ってるだけじゃ、一大決戦(?)って感じはしませんよ~――アレア・モスやイバト・ルタといった味方側の顔役も持ち味を全然発揮してませんし。(むしろ、ファンの側でツッコミ役を担当しているアグナの方が断然目立っている)
個人ドラマが気になるので次も買いますけどね……。(爆)
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