つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

とても安心できるファンタジー

2005-06-26 15:07:25 | マンガ(少女漫画)
さて、煩悩記念回から100回目の第208回は、

タイトル:妖精国(アルフヘイム)の騎士(単行本1~50巻、文庫1~23巻:以下続刊)
著者:中山星香
出版社:秋田書店(単行本:プリンセスコミックス、文庫:秋田文庫)

であります。

けっこう有名なマンガだろうとは思ってて、ちょうど文庫版が出始めたのを機に、買い続けている。

日本的な何でもありのファンタジーではなく、いわゆる剣と魔法の世界、と言う意味でのファンタジーってのを言うなら、これはかなりその手の正統派のファンタジーと言えるかもしれない。

滅びたアルトディアスの双子の兄妹、ローゼリィとローラント、敵である大国グラーンの王子でもあるアーサーの3人が主人公。
しかもそれぞれがいわゆる魔法の剣であるルシリス、シルヴァン、ソレスの所有者として、敵国グラーンとの戦い、冥府(ニブルヘム)の闇の魔物たちとの戦いを描いたもの。

もちろん、不老不死としてのエルフや精霊たち、神々と言った存在もいて、上記の意味でのファンタジーの要素はもれなく盛り込まれている。

ストーリーは、ローゼリィ王女、ローラント王子の子供時代から始まり、アルトディアスの崩壊、エルフに育てられるローゼリィ、復讐のために潜入したロリマーでのアーサーとの出会いなどを経て、グラーンや闇の者たちとの戦いへと進んでいく。

物語の進み方としては、特にインパクトのある展開とか、いい意味での裏切りみたいなのはなく、基本的にお約束で安心できる。

主役3人のうち、ローゼリィが中心キャラだけど、それ以外のエピソードもふんだんに入っているし、他の準主役級のキャラが大勢いるわりには、それなりにキャラの描き分けもしっかりしているほうだと思う。

ただ、やはり少女マンガだけに、ローゼリィとアーサーのラブラブっぷりは、耐えられないひとには耐えられないだろうなぁ。
私は比較的免疫のあるほうだけど、それでもさぶいぼなところが随所にあったりするので(笑)

あとは絵柄が受け付けられるかってのはあるとは思うけど、この2点をクリアできるなら読んでみてもいいと思う。

最近の、ファンタジー風としか言いようのない何でもありのファンタジーが蔓延しているライトノベルやマンガの中では、逆に数少ないほうになっているかもしれないので、何でもありに食傷気味の方にはよいでしょう。

ただ、単行本は50巻だし、文庫も23巻と、すでにだいぶ数が出ているので、全部揃えるのはちとつらいかも。
文庫だと1冊600円~700円程度だから、1冊700円と高いほうを取って23巻で16100円。
単行本でも1冊400円くらいとしても50巻で20000円。

……がんばって集めましょう(笑)



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そう、絵柄がねぇ (ぱれりん)
2005-06-27 01:08:01
受け付けなくて挫折したのだけど。

今なら読めるかな。

しかし、そんなに続いているとは(-_-;

その出費は痛いなぁ。
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読んでた (にゅきみ)
2005-06-27 12:34:34
30数巻まではリアルタイムで読んでました。

というかね、50巻を大人買いする金銭はあっても

置く場所が絶対に無いのですよ…
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ですね (LINN)
2005-06-27 22:24:02
>ぱれりんさん

おもしろそうだったりしても、絵が受け付けなくて、ってのはありますね。

私はけっこう幅が広いほうなので、絵柄でダメになることはあまりないかなぁ。

瞳の中に星が散っててもぜんぜんだいじょうぶですし(笑)



>にゅきみさん

置く場所はいつも困りますね。

私はけっこう手元に残したいタイプなので、どうしてもどんどん増えていってしまう……(^^;
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