さて、そういやタイミングを失って紹介しないままだったなァ……と思う号外拾回目は――。
タイトル:無限の住人23(以下続刊)
著者:沙村広明
出版社:講談社 アフタヌーンKC(初版:'08)
であります。
さりげに、これが初の紹介となるネオ時代劇『無限の住人』の最新巻です。
一応、初巻からずっと買い続けてはいるのですが……『不死力解明編(?)』の間延びっぷりに大分萎えて、現在は半ば惰性だったり。(爆)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。(定型文)
本巻の内容ですが……逸刀流選抜メンバーの天津、凶、馬絽、怖畔が、江戸城に乗り込んで好き放題に暴れます。以上。
・
・
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いや、冗談抜きで、殆どそれだけなんですってば。
ページ換算すると150頁強の間、ひたすら斬って斬って斬って斬りまくり!
直刀で撫で斬りにする、二刀でひたすら突きまくる、笛の音で撹乱して曲刀で貫く、穴あき長刀でまとめてぶった斬る、しまいにゃ爆弾で門ごと吹っ飛ばす!
久々の見せ場に、天津君はしゃぎまくりです。
んで、本丸に辿り着いて何をやるかと思いきや……壁に落書き。(をい)
ちなみに、内容は広告でした。中間管理職の英君から、「JAROに訴えてやる!」と厳しいツッコミが入りますが、そんな雀のさえずりは丸無視ぶっこくのが逸刀流クオリティ。
かくて、やることやっちまった四人組は撤退戦を開始します。
しかし、散々コケにされた江戸城ガーディアンズも黙ってはいません。
ありとあらゆる罠で進路を妨害しつつ、剣士最大の敵である鉄砲(映画『七人の侍』で猛威を振るいましたね)を持ち出して各個撃破を狙う。
まず怖畔がはぐれ、次いで、馬絽が被弾して重傷を負います。
統主を確実に逃がすため、「しからば、いずれ涅槃にて」と格好良すぎる台詞を吐きつつ、死地へと向かう馬絽。
たった二人となった天津と凶は、仲間達が待つ水戸を目指すのですが――続きはまたの講釈にて。
えーと……その他の方々も登場することはしました。
主人公二人は吐のクノイチ二人組&お医者さんと再会、ちょっと情報交換したり、過去を振り返ってみたりして終わり。
それと何故か尸良が登場し、英の手下数名と対決。男はすべて惨殺、女は手足を切断し、腹を割き、両胸を刀で貫いた後で×××××××××と、相変わらず外道モード全開。
あ、六鬼団も一応出ます、5頁だけ。(爆)
そんなところでしょうか。
アクションメインなので、ストーリーは殆ど進んでいません。
つーかもう、キャラを一人ずつぶっ殺していく以外、やることない気がするのは私だけ?
てなわけで、以下、各キャラ死亡予測リスト。
↓
『アンデッド万次』/普通に考えたら死ぬよね♪(鬼) でも誰に殺されるかと聞かれると思い浮かばない……まさか錬造? まぁ、少なくとも天津ぢゃないのは確かだ。最悪のパターンは――凛を不死にして、自分は死ぬ。えーと、方法は聞かないで下さい。(爆)
『黄金虫の凛』/この子死んだら物語としてどーかと思うんだけど、沙村だから油断は禁物。あ、万次さんと一緒に死ぬってオチがあるか? つーか、天津ぶっ殺すって目的が霧散した現在、主人公二人の話に意味があるのか激しく疑問だったり。
『天津くん、ハイ!』/絶対死ぬ。問題は殺す相手だが……ええ~? 吐鉤群ぁ~? せめて偽一クラスにして下さい。それか、偽一と相討ち状態→百琳で。
『シスコン凶』/逸刀流で唯一生き残る可能性のある男。ただ、燎を見逃したことで、死亡フラグ立ったっぽい。死ぬとすれば、燎に殺されるか、尸良が燎を××してるところに乱入、相討ちになるか、だと思います。
『デンジャラス尸良』/こいつが死なないと思っている読者は一人もいない筈。誰が殺すかは選り取り見取りで、凶を筆頭に、万次さん、百琳、偽一、錬造、凛、場合によっては天津、槇絵すらあり得る。今までの悪行を考えると、女性陣に斬られるのが一番妥当か? むしろ誰を道連れにするかが問題で……少なくとも万次、凛、凶は射程圏内にいる。
『戦う公務員・吐鉤群』/死ぬしかないんだけど、滅法強いので五人以上道連れにするのは確実。阿葉山宗介とのリターンマッチで相討ちになるか、それを生き延びたとしても天津に斬られる線が濃厚。切腹は……まずないよね。
沙村広明と言えば、つい先日、太田出版から発売されている『ブラッドハーレーの馬車』を読みました。
著者の外道っぷりが炸裂しているばかりか、まったく救いがないという素敵なお話で、読めば『むげにん』がヌルく思えてくること請け合いです。
正直、女性にはオススメ出来ませんが、寓話として非常に完成度の高い作品だと思うので、自分はド外道だと自覚している方のみ拾ってみて下さい。
(あー……いずれレビュー書くので、それを待って頂いても結構です)
――【つれづれナビ!】――
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タイトル:無限の住人23(以下続刊)
著者:沙村広明
出版社:講談社 アフタヌーンKC(初版:'08)
であります。
さりげに、これが初の紹介となるネオ時代劇『無限の住人』の最新巻です。
一応、初巻からずっと買い続けてはいるのですが……『不死力解明編(?)』の間延びっぷりに大分萎えて、現在は半ば惰性だったり。(爆)
例によって、既刊読了前提&ネタバレ満載で参ります、未読の方はくれぐれも御注意下さい。(定型文)
本巻の内容ですが……逸刀流選抜メンバーの天津、凶、馬絽、怖畔が、江戸城に乗り込んで好き放題に暴れます。以上。
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いや、冗談抜きで、殆どそれだけなんですってば。
ページ換算すると150頁強の間、ひたすら斬って斬って斬って斬りまくり!
直刀で撫で斬りにする、二刀でひたすら突きまくる、笛の音で撹乱して曲刀で貫く、穴あき長刀でまとめてぶった斬る、しまいにゃ爆弾で門ごと吹っ飛ばす!
久々の見せ場に、天津君はしゃぎまくりです。
んで、本丸に辿り着いて何をやるかと思いきや……壁に落書き。(をい)
ちなみに、内容は広告でした。中間管理職の英君から、「JAROに訴えてやる!」と厳しいツッコミが入りますが、そんな雀のさえずりは丸無視ぶっこくのが逸刀流クオリティ。
かくて、やることやっちまった四人組は撤退戦を開始します。
しかし、散々コケにされた江戸城ガーディアンズも黙ってはいません。
ありとあらゆる罠で進路を妨害しつつ、剣士最大の敵である鉄砲(映画『七人の侍』で猛威を振るいましたね)を持ち出して各個撃破を狙う。
まず怖畔がはぐれ、次いで、馬絽が被弾して重傷を負います。
統主を確実に逃がすため、「しからば、いずれ涅槃にて」と格好良すぎる台詞を吐きつつ、死地へと向かう馬絽。
たった二人となった天津と凶は、仲間達が待つ水戸を目指すのですが――続きはまたの講釈にて。
えーと……その他の方々も登場することはしました。
主人公二人は吐のクノイチ二人組&お医者さんと再会、ちょっと情報交換したり、過去を振り返ってみたりして終わり。
それと何故か尸良が登場し、英の手下数名と対決。男はすべて惨殺、女は手足を切断し、腹を割き、両胸を刀で貫いた後で×××××××××と、相変わらず外道モード全開。
あ、六鬼団も一応出ます、5頁だけ。(爆)
そんなところでしょうか。
アクションメインなので、ストーリーは殆ど進んでいません。
つーかもう、キャラを一人ずつぶっ殺していく以外、やることない気がするのは私だけ?
てなわけで、以下、各キャラ死亡予測リスト。
↓
『アンデッド万次』/普通に考えたら死ぬよね♪(鬼) でも誰に殺されるかと聞かれると思い浮かばない……まさか錬造? まぁ、少なくとも天津ぢゃないのは確かだ。最悪のパターンは――凛を不死にして、自分は死ぬ。えーと、方法は聞かないで下さい。(爆)
『黄金虫の凛』/この子死んだら物語としてどーかと思うんだけど、沙村だから油断は禁物。あ、万次さんと一緒に死ぬってオチがあるか? つーか、天津ぶっ殺すって目的が霧散した現在、主人公二人の話に意味があるのか激しく疑問だったり。
『天津くん、ハイ!』/絶対死ぬ。問題は殺す相手だが……ええ~? 吐鉤群ぁ~? せめて偽一クラスにして下さい。それか、偽一と相討ち状態→百琳で。
『シスコン凶』/逸刀流で唯一生き残る可能性のある男。ただ、燎を見逃したことで、死亡フラグ立ったっぽい。死ぬとすれば、燎に殺されるか、尸良が燎を××してるところに乱入、相討ちになるか、だと思います。
『デンジャラス尸良』/こいつが死なないと思っている読者は一人もいない筈。誰が殺すかは選り取り見取りで、凶を筆頭に、万次さん、百琳、偽一、錬造、凛、場合によっては天津、槇絵すらあり得る。今までの悪行を考えると、女性陣に斬られるのが一番妥当か? むしろ誰を道連れにするかが問題で……少なくとも万次、凛、凶は射程圏内にいる。
『戦う公務員・吐鉤群』/死ぬしかないんだけど、滅法強いので五人以上道連れにするのは確実。阿葉山宗介とのリターンマッチで相討ちになるか、それを生き延びたとしても天津に斬られる線が濃厚。切腹は……まずないよね。
沙村広明と言えば、つい先日、太田出版から発売されている『ブラッドハーレーの馬車』を読みました。
著者の外道っぷりが炸裂しているばかりか、まったく救いがないという素敵なお話で、読めば『むげにん』がヌルく思えてくること請け合いです。
正直、女性にはオススメ出来ませんが、寓話として非常に完成度の高い作品だと思うので、自分はド外道だと自覚している方のみ拾ってみて下さい。
(あー……いずれレビュー書くので、それを待って頂いても結構です)
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トラックバック、ありがとうございます(^v^)。
SENさんの記事、面白くてにやにやしながら読ませていただきました(^▽^)!
広告・・・(笑)!
確かにあれは逸刀流の売り込み広告ですね。
思わず、「オー人事オー人事」を思いだしました。
とりあえず生き延びた英の部下は、色々思うことがあるでしょうね・・・(^^;)。
あと枕詞つきの各キャラコメントが面白かったです!
「天津くん、ハイ!」「戦う公務員」・・・大笑いです。
わたし意外と天津は生き残りそうな気もするんですよ。
あのままうまく逃げおおせて、ちゃっかり水戸藩の剣術指南役になる、なんてこともあったりして・・・?
尸良はもう誰か何とかしてくれ~、と思いますが、誰にもどうにもできないですよね(><)。
いっそのこと頭痛で逝っちゃってくれ!と思うようになってきました・・・。
ところで、「ブラッドハーレー」・・・実はわたしも持っております・・・(^^;)。
帯を見たとき「娼婦に身を落とす、とかそういう話かな?」と思って気軽に手に取ってしまったのですが・・・読み終わった後は、凹みました・・・。
でも決してド外道ではありませんぞ(笑)!
こちらこそコメント、ありがとうございます。
楽しんで頂けましたか! 読んですぐノリノリで書いたので、まともな記事になってるか心配だったのですが……嬉しいです。
ありましたね~、スタッフサービスでしたっけ?
現代なら、英の部下は全員退職するのでしょうが、この時代はそうもいかないかも……悲惨。
ちなみに、「オー人事オー人事」のフレーズを聞いて、真っ先に凶が電話する姿を想像しました。(笑)
天津「江戸城にカチ込みかけるですぅ~♪」
怖畔「アシャアアアァァァ!」
馬絽「妙案ですな」
凶「おい……お前ら本気で言ってるのか?」
天津「逸刀流にヘタレは不要なのですぅ~、げしげしっ」
怖畔「ウィッ」
馬絽「では、それがしが介錯を」
凶「(こんな会社やめてやるぅ~!)」
強く生きろよ……凶。
いやいや、私のコメントなど沙村御大には遠く及びません。あの方のギャグセンスは最高です。
ここでは、絶対死ぬと書きましたが、確かに天津は生き残ってもおかしくないかな~と思います。
凛の敵討ちの対象から外れた時点で、彼が死ぬ物語上の意味って、今までのツケを払う以外ないんですよね。
仮に生き残ったとしたら、剣術指南役は妥当な線でしょう。ただし、素性は隠して、でしょうが。
今の尸良はある意味無敵ですね~。
仮に顔キャラの誰かが挑んだとしても、挑んだキャラの死亡フラグが立ちそうで逆に怖いです。
頭痛で死亡……案外あるかも。で、凶か凛あたりが、「あんなに暴れ回っておいてっ――!」とか虚しく叫ぶ。
(すっごく嫌だけど、ありそう……)
あ、お持ちでしたか、「ブラッドハーレー」。
あれ読んで凹むのは普通の反応だと思いますよ~。
むしろ、「何てよく出来た物語だ、すげぇぜ沙村!」とか言ってしまう私の方が普通じゃないのでしょう。
あ、でも決してド外道ではありませんぞ! ――多分。