つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

200%趣味(笑)

2006-04-12 22:35:07 | 事典/図典
さて、記念も差し迫ってきたなの第498回は、

タイトル:猫のほんね
著者:野矢雅彦 写真:植木裕幸、福田豊文
出版社:中公文庫

であります。

表紙の写真にノックアウトされました(爆)

……いや、ホントなんだけど、それはさておき、本書は獣医の著者が猫の仕草や行動、表情などから、猫がそのときどんな感情の状態にあるのか、と言うことを豊富な写真を用いながら解説したもの。
いまならばニャウリンガルなんてのもあって、いちいちそんなことをせんでも……、と言う気がしないでもないけど、そこはそれ、やはり猫好きならば自分の目で判断すべし……。

と言いたいところだけど(^^;

で、内容はと言うと、各章のタイトルどおりの解説になっている。
最初から「喜ぶ」「遊ぶ」「追いかける」「狙う」「おねだりする」「驚く」「不思議がる」「怒る」「おびえる」「退屈する」「無視する」「人見知りする」「寂しがる」「くつろぐ」「眠たがる」の15パターン。
それぞれの解説はとても短いが、丁寧で豊富な写真と相俟って不足することはない。
それに、こうしてどういう仕草、行動のときに、どういう感情を表しているかを読みながら、実際に写真で示されると「なるほど……」と思う。

昔、知人宅が猫屋敷でよく猫をかまっていたけど、そのときにこの本で猫の様子がよくわかっていたらなぁ、と言う気にはなったなぁ。

あとは、丁寧でわかりやすい解説だけでなく、写真もまたいい。

なにせ使われている写真のほとんどが仔猫!!
ちっこくて、愛嬌たっぷりで、かわいくて、愛らしい仔猫が満載!!
いっちょまえに何かを狙って伏せてたり、高いところでおすまししてたりするのもまたかわいい。

原っぱを元気いっぱいに走ってるところもかわいいし、2匹でじゃれあってるところも、あくびしてるところも、ちゃっかり障子戸を開けたりするところも、寝こけてるところも、全部かわいい。

……あ、いかんいかん、これ以上いくと取り乱してしまいそうだ……(爆)

さておき、猫の様子もわかって、写真も豊富で一石二鳥……と言いたいところだけど、文庫でフルカラー、値段は600円(税込み)
となると当然枚数も少ないわけで、純粋に猫の写真を楽しみたいなら写真集とかのほうがいいかも、と言う気がしないでもない。
まぁ、文庫だし、お手軽な値段でもあるので好きなひとにはいいだろうね。

ただし、通勤のときには読まないほうがいいかもしれない。
あまりのかわいさに頬が緩みっぱなしになって、怪しいひとになりかねないので(笑)


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