さて、時間の解釈って難しいよなと思う第210回は、
タイトル:時間泥棒
著者:ジェイムズ・P・ホーガン
文庫名:創元SF文庫
であります。
この人、読むの初めてです。
噂に名高い、『星を継ぐもの』すら読んでおりません。
(同名の全然内容の違う漫画は結構好きだったけど)
ニューヨークのあちこちで奇妙な事件が起こっていた。
時計が遅れていくのだ、場所によってまちまちに。
そんな中、国立科学アカデミーの理論物理学者の一人グラウスが珍妙な説をぶち上げた、「別次元の生物がこの次元の時間を盗んでいる!」
普通なら、「寝言は奥方の耳元で言ってくれ」で終わりだがそれで済む筈もない。
こともあろうに、上層部はこの理論に基づいて、時間喪失を刑事事件と断定した。
刑事コペクスキーとパートナーのディーナは、犯人や証拠はおろか事件そのものがあやふやなヤマの捜査に赴くハメになる。
心霊学者、哲学者、宗教家などなど、様々な人物を訪問する二人。
そのうちに、時間のズレが場所によって大きく異なっていることが判明する。
果たして、二人は実在すらも怪しい『時間泥棒』を捕まえることができるのか? そもそも事件として立証できるのか?(笑)
いい意味でも悪い意味でも小品といった感じ。
時間というものの解釈、アイディアは面白いです。
ただ、事件の真相と解決方法は……うーむ。
大ハズレではないけど、ビッグヒットではない地味な作品。
あと、私だけかも知れないけど妙にテンポが悪く、読みづらかったかな。
文章中に出てくるコペクスキーのおしゃべりは割と面白いです。
以下は相棒のディーナの服装を評した一文。
『茶のレザーのウォーキングシューズは品質もいいし、仕事の上でも実用的だし、冬のニューヨークにはまことに適切だが――四十五歳以下の女性がこんなものを履くのは社会通念に対する挑戦と見なして禁止すべきだろう』
やはりピンヒールでしょう。(笑)
――【つれづれナビ!】――
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タイトル:時間泥棒
著者:ジェイムズ・P・ホーガン
文庫名:創元SF文庫
であります。
この人、読むの初めてです。
噂に名高い、『星を継ぐもの』すら読んでおりません。
(同名の全然内容の違う漫画は結構好きだったけど)
ニューヨークのあちこちで奇妙な事件が起こっていた。
時計が遅れていくのだ、場所によってまちまちに。
そんな中、国立科学アカデミーの理論物理学者の一人グラウスが珍妙な説をぶち上げた、「別次元の生物がこの次元の時間を盗んでいる!」
普通なら、「寝言は奥方の耳元で言ってくれ」で終わりだがそれで済む筈もない。
こともあろうに、上層部はこの理論に基づいて、時間喪失を刑事事件と断定した。
刑事コペクスキーとパートナーのディーナは、犯人や証拠はおろか事件そのものがあやふやなヤマの捜査に赴くハメになる。
心霊学者、哲学者、宗教家などなど、様々な人物を訪問する二人。
そのうちに、時間のズレが場所によって大きく異なっていることが判明する。
果たして、二人は実在すらも怪しい『時間泥棒』を捕まえることができるのか? そもそも事件として立証できるのか?(笑)
いい意味でも悪い意味でも小品といった感じ。
時間というものの解釈、アイディアは面白いです。
ただ、事件の真相と解決方法は……うーむ。
大ハズレではないけど、ビッグヒットではない地味な作品。
あと、私だけかも知れないけど妙にテンポが悪く、読みづらかったかな。
文章中に出てくるコペクスキーのおしゃべりは割と面白いです。
以下は相棒のディーナの服装を評した一文。
『茶のレザーのウォーキングシューズは品質もいいし、仕事の上でも実用的だし、冬のニューヨークにはまことに適切だが――四十五歳以下の女性がこんなものを履くのは社会通念に対する挑戦と見なして禁止すべきだろう』
やはりピンヒールでしょう。(笑)
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ホーガン先生も8割方は消化したと思ったのに
手に入らない本が…
気合入れて探そうっと…
無欲です、無欲で探せば見つかります。(笑)