都内の景況
とまりぎ
日経新聞によると、財務省東京財務事務所発表の今年1~3月の法人企業景気予測調査は、都内全産業ベースの景況判断指数(BSI)がマイナス5.7であったとのことだ。
前期に比べ1.4ポイントの悪化。2四半期連続の悪化になる。
内訳では、製造業BSIが6.4ポイントの悪化。特に金属製品やパルプ・紙、化学工業などで悪化している。一方、非製造業は0・4ポイント上昇し、それでもマイナス3.6に改善。公共工事の発注が増えた建設や、マンション開発が進んでいる不動産などが回復した。
製造業の悪化は、原材料価格の上昇が収益を圧迫したほか、円高が続いたことが影響しているようだ。
先行きについては「東日本大震災の復興需要や株価の回復などを追い風に、景況感は緩やかに上向くのではないか」と予測しているようだ。
2012年度の収益は、2011年度の実績見込みに比べわずかながら増収増益のようだ。
ここでの景況判断指数は、景況が前の期に比べて「上昇」と答えた企業の割合から「下降」と答えた企業の割合を差し引いた数値だ。