みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

少しずつ親離れ

2014年08月05日 | みかどん
私の帰国から10日ほど前に帰っていたみかどん。
最初の数日は「何時でもいいから電話してくれ」と
父から連絡が入ったり、「またか」と心配していたのですが、
いざ私が成田に着いてみると、「今晩もおばちゃんちに泊まる」と
従兄弟たちの方に行ってしまい、結局、滞在中は私より
従兄弟一家と過ごす時間の方が圧倒的に多くなってしまった。

みかどん曰く、「ママとはいつパリで一緒だけど、
従兄弟たちとは普段会えないから」ということらしいのですが、
今までは、私の用事に必ず付いてきていたのが、
たとえ知らない子供たちの中であっても、子供同士を選ぶように
なり、大きな変化だなと感じました。

パリで二人きりの生活の中にいきなり投げ込まれ、
家族や友達と離れて沢山寂しく辛い思いをしてきたみかどん、
見かけはそんなに変わらないけれど
随分大人になったんだろうなと思います。

8月下旬に両親が帰国したら、当面はまた私と二人きり。
9月にCM1(小3)に進級したら、いよいよフランス語だけのクラスに
なるし、本人もますます大変でしょう。来年4月の復学に向け
日本語の勉強もしなくてはいけないし、それを考えると、
寂しがっている余裕はないかも、とも思います。
1月が過ぎたら、こちらの学校は2週間の休みが2回入るし、
そう考えると、この9月から12月までの4ヶ月間が、落ち着いて
フランス語を勉強できる期間になりそうです。

大分先が見えてきた母子赴任、秋以降はまとめの時期に入ります。

「死都日本」その他

2014年08月05日 | 趣味
1週間の休暇はまたたく間に終わり、昨晩パリに戻り。
異動を控えたダンナも沢山時間を作ってくれて、
果てには電車で1時間ちょっとの異動先までみかどんと
ついていき、温泉にも入ってしまい大満足!!

今回は珍しく何の宿題・仕事を抱えていかなかったのと、
みかどんが私よりも従兄弟たちと過ごすことを選んだため、
一人で本屋でゆっくりすごす時間が意外にあり、
沢山の本を買い込んでしまいました。

今回のインパクトNo.1は「死都日本」。
火山学に造詣の深い(研究者レベル)内科医が書いた、
九州の火山が大噴火したらどうなるかという災害小説。
最新の火山学に裏打ちされた大迫力の小説で、購入してすぐ隣の
カフェで4時間かけて読破。
火山噴火の恐ろしさを知るとともに、この時代から(2002年)
自然災害が起きた時の原発事故の危険性をしっかりと書いてあり、
必ずしも「想定外」ではないのだと思ってしまいました・・。
ついダンナにあげてしまったけど、どうしても手元に置いて
おきたくて、アマゾンで購入して、遅れてくる両親に持ってきて
もらうことに。
同じ作者の「富士覚醒」もなかなか面白いです。
普段小説は殆ど読みませんが、「死都日本」は「亡国のイージス」
に並ぶくらいすごかった。亡国のイージスなんて、これまで何冊
買ったか分かりません。死都日本も2日間で2冊買ってるし。
なかなか本屋に置いてないので困ります。
面白い本を探している人はぜひ。

ノンフィクションでは
「チェルノブイリの祈り」(岩波現代文庫)。
冒頭の、事故後すぐに現場に入った消防士の妻の語りだけでも
読む価値はあります。
事故後現地で骨髄移植等に携わったアメリカのゲイル博士の
本も同じ文庫から出ていたので読んだけれど、どちらかというと、
ロシアやアメリカの政治家との関わりに関する記述が多く、
まぁ、立場上色々書けないのかなとも感じました。

あとは佐藤優の「獄中記」、昔好きだった赤瀬川原平の
「超芸術トマソン」と「路上観察学入門」、
最近出た新書(水野和夫の資本主義の限界みたいなタイトルの本、
母子家庭の現状、集団的自衛権、あとなんだっけ)、
気になっていた「背信の科学者」、等など。

「トマソン」は、やはり六本木の再開発で消えていく
麻布の一角に立っていた煙突のエピソードが秀逸。
あの章だけでもこの本の価値はあります。

パリでも相当フランス語の本を買い込んでいるので、
読みたいと思いつつ。ピケティの本、日本でも話題になっている
ようなので(アメリカで取り上げられたから話題になっている
だけでしょうけど)、そろそろこちらも積読リストから外したい。

明日の朝、両親とみかどんが到着するので、今晩は、
また地図を見ながら「富士覚醒」を読み直します。

みかどんも地球の構造とか鉱物に関心があるので、
地学の道に進ませようかとも思ってしまったり…