沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

「ニューヨーク大停電の夜に」

2011年05月23日 | 日々のこと
 昨年の暮れに見た「ニューヨーク大停電の夜に」構成・演出:源孝志,ナレーション:相沢友子(BSテレビ)は、もう一度リクエストして見たい番組である。
 
ニューヨークで2003年8月14日、実際に起ったアメリカ北東部の大停電。「その時、あなたはどうしていましたか?」と、いろいろな職業のニューヨーカーたちにインタビューした番組だった。
 
夕方起きた突然の停電に一瞬人々は「テロか?」と恐れたようだ。5千万人の人々が体験した一夜の出来事であったが、パニックにはならなかった。それは9・11の経験を共有したからだろう、と。
 
アイスクリーム屋さんは、どうせ溶けてしまうのだったらと、道行く人々にアイスクーリームが無くなるまで無料で配り続けた。タクシーがつかまらず暑い中を歩き続けた人々は本当に嬉しかったと。

またある婦人は、まっ暗いアパートに閉じこもっているのも心細いと、玄関に出たら、今まで口を聞いたことのないアパートの隣人たちがいて、彼らと停電の夜を語り合って、楽しく過ごしたし、都会ってなんてすてきなんだろうと見直した、と。

人々は積極的に助け合った。交通整理、路上パフォーマンス、歌を歌って歩き続けた人々。その停電では、略奪行為はほとんど起らなかったそうである。

大きな電力を使うTVは映らなくとも、小さなラジオ局のディスクジョッキーの声に励まされたと言う人も。路上のあちこちでは、バーべキューをする人々がいた。

 さまざまな人のインタビューから大方の人々は冷静であったことがわかった。かつどうせならこの停電を楽しもう、という気持ちさえ起きたようである。

ディスクジョッキーは、最後に「では、次の停電をお楽しみに!」と言ったではないか。なんて素敵なニューヨーカーたち!

 映画「大停電の夜に」はこのニューヨークの事をヒントにして製作されたようである。

 (写真は香港の夜景)
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